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人に非ず怪物に非ず(仮)  作者: 鳥ノ
1章 夏休み 
17/39

16話 交渉

 髪の毛が意思を

 持ったように蠢き

 体を起き上がらせる

 目は赤黒く変色していた

「表に出るだけだから

 こんなものなのかねぇ?

 まあ

 良いか

 私の力は

 使えるようになってるし

 一瞬で終わらせるとするかねぇ」

 そう言うと

 目が一層赤みを増して

「範囲は80kmぐらいかねぇ

 国ごと消えなよ

 面倒くさいけど

 死んだ事も

 分からないように

 してあげるからねぇ」

 その瞬間

 何の音も出さず

 無数に横たわった

 屍骸と共に

 全てが消え去った






















 ザザザザザァァァァァ

 こうして出来た

 大穴に海水が流れ込み始める

 その大穴の真ん中

「どうしようかねぇ

 このまま帰ることにするか

 あるいは

 アイツに会いに行くか

 酒は

 もう既に

 出来上がったし

 【腐敗】のおかげかねぇ

 アイツにも会いに

 行ったほうがいいかもねぇ

 いや

 下手に会いに行って

 口を滑らせたら

 不味いかもしれないねぇ

 気づかれないようにしたから

 ばれては無いと思うけど・・・」

(何を

 ぶつぶつと

 言っているの?)

「聞こえていたかねぇ?」

(聞こえていたわよ

 とりあえず

 家に帰って欲しいわ

 血なまぐさいわよ

 今の貴方)

「そうかねぇ」

 そう言って

 息をはく

(臭いわ

 肉が腐った

 臭いがする

 貴方が

 表に出ているときは

 私の能力が発動してい無いから

 臭いも移るのよ)

「良い匂いだと思うけどねぇ」

(貴方には

 良い匂いなのかもしれないけど

 私にとっては

 悪臭なのよ)

「了解ねぇ

 帰ることにするよ

 お前が言うならさ」

(そうして頂戴)

「さーて

 飛ぶかねぇ」

(飛ぶ?

 どういう意味?)

「見ていれば

 分かると思うよ?」

 と言うと

 ドガァァァァン

 何の予備動作もせず

 爆音の様な音と共に

 跳躍した












 ヒュウウゥゥゥゥゥ

「とうちゃーく♪」

 バァァァッッッン

 人気の無い山奥に

 小規模ながら

 クレーターを作り出し

 帰還した

(目が回るわ・・・・

 でも

 この感覚

 新鮮ね)

「そんな感想

 初めて聞いたねぇ」

(能力のせいで

 私には

 何にも効かないから

 したがって

 めまいも効かないのよ)

「そうだったねぇ

 でも今は

 効いている」


 













 廃墟の様な家の中

 比較的広めの

 湯船の中に入り

 呟いた

「しばらく

 このままでいるのも

 良いかもしれないかねぇ?」

(嫌よ

 貴方と違って

 私は声を

 この状態では

 出す事が出来ないのよ)

「別に良いと思うけどねぇ

 お前が

 私以外と会話している所を

 見た事が無いし

 今は

 学校も無いんだろう

 なら

 良いじゃないか?

 休み明けまでの

 少しぐらいの

 間だけ

 交代してみるのもねぇ」

(そんなに

 自由が欲しいの?

 前に

 だめだと

 言った筈だけど?)

「何も大それた事を

 しようなんて

 思っていないからさ

 お願いだよ

 それに

 【鬼神】の奴とは

 一対一で話したいからねぇ」

(絶対よ今言った事

 決して破らないで

 誓えるのなら

 夏休み明けまで

 好きにしなさい

 でも

 姿は変えてよ?)

「誓うさ

 安心しなよ

 お前の姿で

 行動はしないからねぇ」

(なら良いわ

 束の間の自由を

 楽しんで)

「あはは

 楽しむさ

 【鬼神】と

 一気飲み対決楽しみねぇ」



















(貴方と【鬼神】が

 酔って暴れないか

 心配になってきたわ・・・・)

 






お読みいただき

ありがとうございました。

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