14話 上陸
「ハラヘッタよ」
「聞こえないわ」
「聞こえてるねぇ」
「聞こえてないわ」
「嘘ついてるねぇ」
「何のことかしら?」
「・・・・バーカ」
ぼそりと言った
「髪が長くなったわ
切ろうかしら?」
「ゴメンナサイ」
片言の謝罪
「アウト」
ブチッ
髪の毛を
一本抜いた
「痛いぃ
ごめんなさい
もう致しませんから
お許しくださいぃぃ」
「なら
よろしい」
「ううぅ
酷い
あんまりだよ
お前は能力を
使っていれば
食事を必要としないけどねぇ
私は食べ無ければ
死んでしまうんだよ」
「嘘をついているのは
貴方の方よ
最低限の
栄養とかは
私を少しずつ
齧って
補っているいる事を
私が知らないとでも
思っているの?」
「そ、そうだけど・・・」
図星のようだ
「・・・ごめんなさい
言い過ぎたし
やり過ぎたわ」
「へ?」
思ってもいなかった
謝罪
「ど、どうしたのかねぇ
最近の
お前は
どこかおかしいよ
そう
私に
優し過ぎないか?」
「手足が引き千切られるのと
同じなんでしょ
痛いのは誰でも嫌
それに
言ったでしょう
貴方達に興味が
あるのよ
ただ
それだけよ」
「興味ねぇ・・・
一つ
教えてあげるよ
私の事についてだけどねぇ」
「続けて」
「私の名前についてよ
私にも【空腹】以外に
きちんとした
名前があるのさ
そんな事だけど
それで良ければ
教えてあげるねぇ」
「教えて欲しいわ
思えば
貴方のこと
よくは知らなかったもの」
「わかったよ
私の名前はねぇ
夏花と言うのさ
春夏秋冬の夏に
地面になる花の花さ
ふふ
お前と同じ
花ねぇ」
「私と同じ
花か・・
これも
何かの縁かしら?」
「あはは
運命かもねぇ」
「そうね
最悪な運命だわ」
「本当に
最悪ねぇ」
互いの仲が少し
近づいた気がした
「見えてきたねぇ」
一つの目玉が
一方を見つめていた
「あれなの?
貴方が言っていた
第三聖域は
聖域とは思えないわ・・・」
唖然としていた
「まあ
聖域と言っても
後世に【腐敗】の
恐ろしさを
伝えるために
人間が聖域と
言ってるだけだからねぇ」
「そんなに【腐敗】は
危険なやつなの?」
「そうでもないよ
私や【鬼神】に比べれば
だけどねぇ」
「強いの?」
「単体では
虫どころか
細胞一つ殺すのも
無理なくらいに
弱いねぇ
【腐敗】の本領は
群をなした時さ
・・・・
この話は後にしようよ
かなり長い話になるからねぇ」
「わかったわ
とりあえず
目的を果たさないと」
お読みいただき
ありがとうございました。




