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境鳥村立中学および小学校
野咲ミク 中学担任
相原リョウコ 小学担任
霧山ユリ 中2
藤アラシ 中2
藤タイスケ 中2
星ホクト 中1
杜人イズミ 中1
霧山アン 小6
藤サクラ 小5
星ミナミ 小4
天城マヤ 小2
射手ヒロ 小1
黒式団
ワイアール 男性 40代 アラブ系
サイモン 男性 30代
ビブロス 女性 愛称ミリー
ザラブ
ベル 女性 20代 海洋学者
メイツ 女性 日本人
ナックル 男性 若造
「ではヘリを用意しよう。」
「飛行許可は出ないと思う。」
霧山ユリの落ち着いた物言いに
ワイアールも表情を変える。
「どうして判る。」
ユリは答えずスマホを操作し画面を見せる。
「グーグル先生も詳細は教えてくれない。」
横向山の衛星写真
「これが最大の拡大。」
「航空写真がない。つまり上空の飛行許可が出ていない。」
「いやそれが理由とは限らない。」
ワイアールもザラブも引き下がらない。
「このあたりがその開けた場所。」
山は緑に覆われている。目を凝らしても空き地はない。
「加工されている?」
ユリは頷き、
「この辺りに建物もある。」
勿論画面上に建造物はない。
ワイアールは顔を上げ
「君は何を知っている。」
「貴方達は何を知りたいの?」
ワイアールとザラブが顔を見合わせ
知らない言語で言葉を交わす。
タブレットの翻訳は反応しなかった。
ワイアールは向き直り
「私たちが知りたいのは、事実か事実ではないか。」
目が笑っていない。
子供の戯言に何を言っている。
「ユリ。そろそろ戻ろう。」
藤アラシの冷静な言葉に思考を止める。
「お互いまだ話していない情報がありそうね。」
「そのようだ。話し合いの機会を作ろう。」
直後ザラブがワイアールに耳打ちする。
それを聞いてワイアールが言った。
「その時はあの少年も同席してほしい。」
ピザは焼き始められて
サイモンは既に両手にピザを抱えている。
「やっと肉がきたか。」
ピザを頬張りながら肉を受け取り
「少し場所を借りるよ。」
石窯の中へと入れる。
「(肉が)厚過ぎませんか?」
「ノープレブレム。研究してきた。」
鉄板に乗せ石窯へと入れる。
汗をダラダラと流しがらも石窯から目を離さないサイモン。
「ふー。ふー。。」
熱いからなのか、肉が食べたくて興奮しているのか。
「目が血走ってるから肉食べたいだけね。」
ミリーが笑い子供達も納得する。
「もういいだろう。」
取り出した肉は焦げているようだ。
「おうっ。おおう。」
熱がりながらアルミホイルを巻く。
「少し休ませると絶品のステーキになる。」
サイモンが満足している横で
「私にはピザを。」
女性団員のベルがホクトにリクエスト。
「マルゲリータもいいけど、ビアンカ作れる?」
「大丈夫です。何を乗せますか?」
「任せる。」
安請け合いするホクトに天城マヤが尋ねる。
「ビアンカって?」
「トマトソース塗ってないピザです。」
さてトッピングはどうしようか。
態々ビアンカを指定してきたって事は
あまりトマトを好まないのかも。
肉や野菜やらを乗せてもいいけどシンプルに。
焼きあがったのは薄っすらと焼き目のついた白いピサ。
「クア、いやトレ・フォルマッジです。」
モッツァレラ、チェダーを乗せて焼き
オリーブオイルとパルミジャーノで仕上げた。
「では早速。」
手に取り口に運び味わうベル。
「うん。うんうん。」
頷きながら
「野菜や肉をトッピングしなかったのはどうして?」
「ビアンカと言われたからです。」
野菜は後から乗せられる。
試作用に市販のハムやソーセージを使ったピザには手を付けなかった。
「乗せるな」とは言われなかったから食べられないわけではないのだろうが
獣肉はあまり得意ではないのかも。
「この後美味しいステーキくるから控えていただけ。」
それを言い終わるかどうかのタイミングで
「私から肉を奪うつもりですか?}
本気で嘆くサイモン。
「少し分けてよ。」
「焼きなさい。自分の手で、焼きなさい。」
アルミホイルに包まれた肉の塊を持って逃げるサイモン。
ピザを手に追うベル。
二人を横目にホクトが石窯から肉を取り出す。
「焼いてたの?」
霧山ユリが覗き込む。
「ワイアールさんが皆の分もあるからって。」
取り出しアルミホイルに包む。
「ベルさんにも教えましょうか。」
「そうね」と言い終わる前に
「仲良く追いかけっこしているから後でいいでしょ。」
そうい言いながら手を伸ばす相原リョウコ。
「皆の分焼いてるって言いましたよね?」
呆れるホクトに
「違うよ?出来た分から並べているだけよ?」
「さあさあいる人から持って行って。」
取り繕う小学担任に対し
「先生お先にどうぞ。」
取り繕えていなかった。




