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境鳥村立中学および小学校
野咲ミク 中学担任
相原リョウコ 小学担任
霧山ユリ 中2
藤アラシ 中2
藤タイスケ 中2
星ホクト 中1
杜人イズミ 中1
霧山アン 小6
藤サクラ 小5
星ミナミ 小4
天城マヤ 小2
射手ヒロ 小1
黒式団
ワイアール 男性 40代 アラブ系
サイモン 男性 30代
ビブロス 女性 愛称ミリー
ザラブ
ベル 女性 20代 海洋学者
メイツ 女性 日本人
ナックル 男性 若造
試食会当日。
黒式団メンバー七人全員が境鳥小中学校を訪問。
全員が全員と、までには至っていないものの
互いは互いの存在は認識していた。
少々早めの3時間目の途中で現れたのは
「ピザをご馳走になるお礼に」と
黒式団側からの提案によって
4時間目に特別授業が組まれた。
小学生達はサイモン、ミリー、メイツによる
「今日から使える英会話」
陽気なサイモンと大人の女性ミリーによる掛け合いを
日本人女性のメイツが解説。
設定は職場の同僚。
サイモンが挨拶。ミリーが返す。
「おはよう。調子はどうだい。」
「調子によって答えが変わります。」
「答えたら相手にも調子を聞きましょう。」
「そこから会話が始まります。」
等々のビジネス英会話講座のように始まったものの
途中からサイモンが調子に乗り
「詳しい話を聞きたいからランチを一緒にどうだい。」
「ごめんなさい。先約があるの。」
見兼ねた藤サクラが
「まだよッ。コーヒーに誘うのよサイモンっ。」
「え?あ?はい。このあとコーヒー」
「違うっ。近くのカフェで2つ買ってくるの。」
「そしてこう言うの」
「デカフェ?レギュラー?」
「そしたらミリーさんはどっち?」
「え?ええとレギュラーで。」
「お疲れかな。仕事たまっているなら少し回して。」
男前な藤サクラ。
を「姉の影響か?」と心配する霧山アン。
それを見ながら苦笑するクラスメイト。
その頃中学生達はワイアール、ザラブ、ベル、ナックルによる
「明日から作れるアプリ開発講座」
アプリを使うのではなく、アプリを作る。
誰の下心がそうさせたのか
最年少ナックルは杜人イズミの前へ、
ワイアールは霧山ユリを受け持ち、
ベルの両隣には藤アラシとダイスケが必要以上に近寄る。
余り者同士、なのかは不明だが
ザラブは星ホクトにツールの説明を始める。
タブレットを通しての会話なので
いくつかの言語が教室内を飛び交いそれなりに騒がしい。
「翻訳を止めてくれ」と申し出たホクト。
聞くより、見ながらの実践の方が効率的だと思っただけだが
この少年は英語でコミュニケーションがとれる。と
勝手に解釈したザラブは
仲間内でそうするように無遠慮に英語で話す。
ホクトは「何となく伝わった」と
細かいニュアンスは正確ではないような事を言ったが
隣にいた杜人イズミは
「フツーに会話していて驚いた」。
3時間目の合同授業中に粗方の準備を済ませ
姿を眩ませていた野咲ミクが4時間目中ずっと
石窯の火の番をしていたので
4時間目が終わるとすぐに試食会会場の理科室へと移動する事になった。
「我々からも差し入れがある。」
黒式団主宰ワイアールが
「運ぶのを手伝ってくれ」と依頼。
霧山ユリが
「じゃあ私が。アラシ、あんたも。」
職員室の冷蔵庫に保管してあるドリンクと大量の肉。
「サイモンが取り寄せた。」
「ピザ窯を使って焼くと美味しいと言っていた。」
その後ろでブツブツと呟く藤アラシ。
「ダイスケに手伝わせろよ。」
ユリは顔も見ずに
「アイツはほら、アレじゃん。」
それで納得したのか
「まあ、アレだな。」
「それにアイツにはまだ言ってない。」
「うん。まあ言わなくていんじゃね。」
職員室に入って、冷蔵庫を開けるその前に
「先に要件を済ませましょう。」
霧山ユリがスマホを取り出す。
ワイアールとザラブが画面を覗き込む。
「そちらの端末に送りますよ。」
「どうやったらいいですか?」
ザラブは「失礼」と言いながらスマホを受け取り操作。
すぐに返すと手にするタブレットに目を落とす。
「壁画?」
岩の壁面に刻まれた形跡。
「二枚目はそれがあった場所。」
写真をスライドさせると
不自然に開けた円形の空き地。
ワイアールとザラブは興奮し
「この場所は何処だ?」
「壁画はこれだけか?」
「すぐに行こう。調査を」
ユリは二人を宥めるように
「そこには入れない。」




