表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
PR
53/54

053

 境鳥村立中学および小学校

野咲ミク 中学担任

相原リョウコ 小学担任

霧山ユリ 中2

藤アラシ 中2

藤タイスケ 中2

星ホクト 中1

杜人イズミ 中1

霧山アン 小6

藤サクラ 小5

星ミナミ 小4

天城マヤ 小2

射手ヒロ 小1

 黒式団

ワイアール 男性 40代 アラブ系

サイモン 男性 30代

ビブロス 女性 愛称ミリー

ザラブ

ベル 女性 20代 海洋学者

メイツ 女性 日本人

ナックル 男性 若造


「今日の午後の個人授業で神社に行け。」

登校してすぐ担任がホクトに告げる。

天城マヤを連れて隣町の神社へ行けと。

「ユリ、引率してやれ。」

「引率がいるなら僕は行かなくても。」

道場の女性が「姫」と呼ぶ神巫女(かんなぎ)

ホクトは「恐怖」を感じていた。

ホクトの嫌そうな顔を見てユリが理由を聞いたのだが

「怖い?超カワイイじゃん。」

それは否定しない。

怒っているとか怒られそうとかではなく

「目を見たらやられる。的な?」

「わかんねーよ。」

天城マヤはホクトの態度と言葉にそこそこ緊張していたが

実際の巫女装束の女性を目の当たりにして

「ホクトさんは何を言っているのだろう」としか思えなかった。

こんなカワイイ人がこの世にいるのか。とは思っても

何処をどう見たら怖いのだろう。

表情だけでなく

話し方も大人なのに子供っぽさもあって

あざとさも嫌味っぽさもない。

誰からも好かれそうだ。

なのに隣のホクトさんはずっと目を伏せている。

挨拶を済ませ霧山ユリが切り出す。

「私は引率で来ました。」

「主役はこの二人ですが」

「私も何しに来たのか判っていません。」

堂々と困惑する霧山ユリに

「お祭りに参加したいって聞いたよ。」

「お祭りって?」

「秋分の日に神社で収穫祭があって」

「下の公園で屋台出るから」

「祭りの準備手伝いを条件に屋台のスペースくださいって。」

「何の屋台出すの?」

神巫女橘ユイの質問に三人顔を見合わせ

「ピザか?ピザだ。」


「屋台でピザって出せるん?」

「鉄板で焼けない事はないけど。」

「もうそうなると本末がスっ転んでますよね。」

霧山ユリのもっともな質問にホクトが答え、それに対して

「本末って?」

橘ユイがそもそもの経緯を確認する。

「こいつが夏休みに旨いピザを焼いて。」

「本職のこの(マヤ)が真似したけど上手に焼けなくて」

「ホクトが教えるって話をしたら担任が暴走しました。」

霧山ユリの説明に

「消防士さんの言っていたアレね。」

橘ユイは腕組みして考える。

「そうか。ピザか。」

少しの沈黙。

「鉄板だと本末が七転八倒するのよね。」

「って事は石窯?」

ホクトは黙ってうなずく。

「チーズは?モッツァレラ?」

「へ?いえ、あの時は羊の」

「ペコリーノロマーノ?どこで手に入れたの?」

「研修に行った牧場て」

「チーズの種類は何でもいい?」

「はい?」

「カスミちゃんまだチェコにいるはず。」

同意のつもりの「はい」では無かったのだが゛

橘ユイはブツブツと企み続ける。

「判った。まかせて。材料と道具は何とかする。」

「仕込みは前日に済ませましょう。」

「泊りの用意だけしてきなさい。」

返事をする間もなく話が進む。

霧山ユリは慌てて

「私もピザ合宿に参加しますよ。引率として。」


「詳しい事はまた連絡するって。」

翌日担任に報告する霧山ユリ。

「それまで特訓するよう言われて」。

担任野咲ミクも予想以上に話が大きくなりつつあるのを察して

「判った。3時間目を使おう。」

「ただし来週からだ。給食の献立を変える。」

「毎日ピザだけでは偏るからな。」

「よし」と野咲ミクは立ち上がり

「お前ら自習していなさい。いろいろ詰めてくる。」

教室を出て行った。

「毎日自習だよな?」

呆れる藤ダイスケ。

「それで?お祭りってどこであるの?」

杜人イズミが燥ぐのを抑えながら訪ねる。

「川向うの神社。屋台はその近くの公園。」

「行った事あるの?」

「いいえ私は、多分皆も行ったことないでしょ。」

藤アラシ、ダイスケ兄弟揃って「ないな」と答える。

「日曜とか祝日とか手伝いがない代わりに」

「どこかの担任が山ほど宿題をさせるから。」

「あ。」

「もしかして俺達も祭りの手伝いすると言えば宿題なくなるんじゃね>」

藤ダイスケの企みに対し藤アラシは

「いや、手伝いさせられた挙句に宿題は出すだろ。」

「あの担任だぞ?」

「あの担任だもんなぁ。」


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ