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境鳥村立中学および小学校
野咲ミク 中学担任
相原リョウコ 小学担任
霧山ユリ 中2
藤アラシ 中2
藤タイスケ 中2
星ホクト 中1
杜人イズミ 中1
霧山アン 小6
藤サクラ 小5
星ミナミ 小4
天城マヤ 小2
射手ヒロ 小1
黒式団
ワイアール 男性 40代 アラブ系
サイモン 男性 30代
ビブロス 女性 愛称ミリー
ザラブ
ベル 女性 20代 海洋学者
メイツ 女性 日本人
ナックル 男性 若造
小学生教室では藤サクラと
テングランドで給仕手伝いをしていた射出ヒロが
昨日の件をクラスメイトに伝える。
「デカくておとなしい人」
「丸くて陽気な人」
「カワイイ系とカッコイイ系の女性」
見た目と性格の話から
Tシャツの黒式団ってのは
「黒スーツの事だがまだまだ暑いから。」
全員眼鏡なのは
「サングラスだと店内とか夜見えないからだって。」
星ミナミは夕食時に兄ホクトが祖父母と話しているのを聞いた。
「あの怪獣マップを見て来たって言ってた。」
夏休みの課題で作った災害対策地図。
「全部で七人いるって。」
霧山アンも姉からある程度は聞いた。
「見た目はいかにも怪しいが中身も相当怪しいって。」
「イイ人達だったよ。」
「メロンソーダ奢ってもらったし。」
藤サクラの一言に
「なんだと?」
「何故呼ばないの。友達じゃあないの?」
霧山アンと星ミナミが理不尽にサクラを責める。
「マヤも怒らないと。」
霧山アンが見ると小学2年生天城マヤは一人黙々とノートに何やら書いている。
「何書いてるの?」
マヤは顔を上げ
「ヒザのレシピ。」
その言葉に全員の興味が一気に移る。
「ピザって何。」
「ピザは小麦粉の生地を」
「キンコメのコントはどうでもいいから。」
「前にホクトさんの作ったピザを真似て作ったけど」
「同じ味にならないからレシピを見てもらおうと思って。」
給食の時間に相談すると
ホクトはレシピを見ながら
「多分条件が整ったから。」
「条件って?」
「皆がいて、外で焼いてとか。」
生地は元々天城マヤの父親から、
トマトとチーズはそれぞれハヤタ農園ヤマ牧場から仕入れている。
違いがあるとすれば石窯だが
シエルシャトーは業務用の石窯で
中庭にあるのはおそらく手造りの石窯。
「イタリア料理はムラの美学ってとあるシェフが言っていたけど」
「それは意図したムラであって」
「今回の場合は業務用石窯のが上手く焼きあがるから。」
ホクトは「きのせい」と言いたいのだろうが
それに納得できるはずもなく「うーん」と唸る天城マヤに
「じゃあ今度一緒に作ってみましょう。」
「うがっ。ほごあへ」
野咲ミクが何やら呻いている。
お茶を手に取り流し込み
「そのピザ勝負、私に預けろ。」
午後の授業が始まってすぐ
キジトラ柄の猫が一匹、窓から教室に乱入。
ホクトの机の上に飛び乗る。
「うわっ」
驚くホクトに何事かと杜人イズミも困惑。
中央のユリは落ち着き払って
「帰ってきたのか。」
「預けるのってお盆の期間中だけじゃなかつた?」
野咲ミクは
「そのあと検査とかトリミングとかしてもらってた。」
続いて白サバのハチワレとクロネコも窓を飛び越え教室に侵入。
キジトラはホクトに向かって座りじっと見る。
「アギラ?珍しい。お前いつも」
それを見たユリが慌て立ち上がり
「ミクちゃんっ。これって。」
野咲ミクが何処からか何やら怪しげな小箱を取り出し
開くと赤いボタン。
けたたましく鳴り響くアラート
「急いで校庭へっ。」
「校舎から離れて。」
校庭には相原リョウコが小学生達を引き連れている。
さらに見知らぬ大人達
「誰?」
戸惑うホクト。
そして足元が大きく揺れる。
大人達が口々に、嘆く。
「とうとう目覚めてしまったか。」
「何が。」
霧山ユリは格好つけて言う。
「」
「言えよ。」
「怪獣の名前決めてないじゃん。」
「一体何の話を。」
藤アラシは
「数人の大人達ってやっぱり白衣だろ?」
「まあそうね。一人くらいメカニック的な作業着でもいいけど。」
「いかにもオタク的な奴もいる?」
「長官的な立ち位置のスーツも欲しい。」
「だから一体何の話を」
「ホクト、おいホクト。」
担任に呼ばれている事に気付き振り向く。
「お前は関わらなくていい。これをコチキーにやれ。」
三本のチュール。
「教卓にそんなもの入れて。」
「こんなこともあろうかと。」
机の上のアギラを一撫でしてからチュールを受け取りに行くと
アギラも机の上から降りてホクトの後ろを歩く。
「そのまま隣でやってこい。」
「となり? 」
足元には三匹のキチキー。
「判りました。」
言われるままホクトが教室を出て、それに続くコチキー
ほどなく隣の教室から
「キャーっ。」「やーっ」と悲鳴のような歓声。
ホクトが一人戻り着席すると担任は何事も無かったかのように
「さあ授業を続けて。」
「え?何?今地震あったよね?そこそこ揺れたよね?」
杜人イズミは担任の「何もなかった」かのような言動に驚く。
「温泉地ではよくある事。」
「聞いたことない。だいたいさっきの小芝居はなに?」
「あとなんで猫いるの?」




