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境鳥村立中学および小学校
野咲ミク 中学担任
相原リョウコ 小学担任
霧山ユリ 中2
藤アラシ 中2
藤タイスケ 中2
星ホクト 中1
杜人イズミ 中1
霧山アン 小6
藤サクラ 小5
星ミナミ 小4
天城マヤ 小2
射手ヒロ 小1
黒式団
ワイアール 男性 40代 アラブ系
サイモン 男性 30代
ビブロス 女性 愛称ミリー
ザラブ
ベル 女性 20代 海洋学者
メイツ 女性 日本人
ナックル 男性 若造
ホテル大太楼の支配人村松トシの
「いい加減子供達を帰しな。」
呆れられるまで窓の外が赤く染まっていることに誰一人気付かなかった。
「またいつかゆっくり話を聞かせてくれ。」
「機会があったら。」
ワイアールと霧山ユリか握手を交わす横で
日本人女性メイツがホクトに向かい
「今日はごめんなさい。次はイヤホン充電しておくから。」
「気にしないでください。何となく伝わりましたから。」
解散となりかけたが
最年少のナックルがユリの連絡先を求める。
「イヤホン返したので何を言っているのか判らないって伝えて。」
メイツに頼むがナックルには当然翻訳され聞こえてている。
勘違いしているのだろうとナックルにそのまま伝えるが
ナックルはメイツに「彼女の連絡先を聞いてくれ」と懇願。
そのやり取りの隙にユリはホクトの手を取り、とっとと退出。
外に出るとヒグラシの声。
「結構長いこといたのね。」
「お腹空きました。」
「お昼食べそこなったからな。」
それだけ白熱していた。主に黒式団とユリが。
推察と推測が交差しまくり
結局結論は何も得られていない。
メンバー達はユリに多くの質問を投げ、彼女も真摯に打ち返したが
天文台と、その奥にあった「あの場所」については触れなかった。
大きさの話をしている際にも
岸壁に刻まれた「絵」の写真を見せようとせず
小さな、あり得そうなサイズ感で答えた。
そもそもで言えば
ユリはあのマップ作りの最中でさえ、もっと巨大な何かを想定していた。
ホクトがそれを尋ねると
「黒式団が何を知りたがっているのか確認したかったから。」
最初から怪し気な連中に全部話すつもりはなく、
ただ一般的な知識を披露ししただけだと言った。
「私も小さい頃は恐竜図鑑とか見ていたから。」
「ホクトもそうでしょ?」
「でもアンはあまり興味を示さないのよ。どうしてかな。」
「ジュラ紀の知識が一般常識ではないからでは?」
「おいサクラ。」
「断るっ。」
「まだ何も言って」
「駅前のコンビニまで行ってアイス買ってこいっていうつもりだろう。」
図星に一瞬固まるアラシとダイスケ。
「言っても行ってくれないじゃん。」
「奢りもなしに行くわけないじゃん。」
「妹は兄の言うことを」
「兄こそ妹の下僕であろうがよ。」
テングランド前で兄妹の迷惑で微笑ましい会話中、
サクラの背後から三人に影が落ちる。
顔を上げると大男。
2mはあろうかのアフリカ系男性。
「ひっ」
サクラが小さく悲鳴を上げる。
その悲鳴に驚き後退る大男。
その脇から横幅の大きな、
アメリカのレストランチェーンのイメージキャラクターのような男性が
顔いっぱいの笑顔で割って入り
英語で、どうやら謝罪をしている。
アラシとダイスケがサクラの前に立ち塞がろうとしたが
その前にその男がサクラにタブレットを掲げ見せる。
「驚かせてごめんなさい」
「私はサイモン。」
「BBQとビールを愛するどこにでもいる男。」
「隣のビッグマンはザラブ。」
「ただ大きいだけでとってもナイスガイだ。」
藤兄妹達がタブレットをのぞきこんでいると
その大男ザラブがすっとその大きな手をサクラの前子に出す。
中には小さなワイヤレスイヤホン。
ザラブは「着けて」と手振り。
イヤホンからは少々ぎこちない日本語
「翻訳アプリが読み上げてくれる。」
「本人の声をサンプルリで登録してある。」
「相手の声はAIがリアルタイムで解析している。」
「我々は全員出身が異なるから必要だ。」
ザラブが説明をしていると
「暑いから中で話さないか?」
「驚かせたお詫びをさせてほしい。」
サイモンがテングランドを指さした。
サイモンが朝から生姜焼き定食をがっついているので
ザラブ残り二人の女性を紹介する。
ブルネットの大人の女性。愛称は「ミリー」
しかしコードネームは「ビフロス」。
本人がコードネームを気に入らず勝手に変えた。
もう一人の女性はベル」
20代。どうやら海洋学者なのは
本人がずっと「こんな山奥で」とブツブツと言って
こんな山奥に。とずっとぶつぶつと愚痴をこぼし
それが翻訳されている。
アラシがダイスケに耳打ちするように
「判っているよな。」
ダイスケも
「お前こそ目覚めるなよ。」
兄共また何か言い出したなと無視するサクラ。
サイモンは食べる手と口を止めず
それでも自己紹介を続ける。
「私たちは黒式団です。」




