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境鳥村立中学および小学校
野咲ミク 中学担任
相原リョウコ 小学担任
霧山ユリ 中2
藤アラシ 中2
藤タイスケ 中2
星ホクト 中1
杜人イズミ 中1
霧山アン 小6
藤サクラ 小5
星ミナミ 小4
天城マヤ 小2
射手ヒロ 小1
黒式団
ワイアール 男性 40代 アラブ系
サイモン 男性 30代
ビブロス 女性 愛称ミリー
ザラブ
ベル 女性 20代 海洋学者
メイツ 女性 日本人
ナックル 男性 若造
霧山ユリがホテル大太楼支払人を呼び出したのは
ただの挨拶だけではなく
「あの人たちのこと何か知ってる?」
宿泊客である黒式団についての情報を仕入れようとしている。
「顧客情報を話せないのは知っているでしょう。」
「そうじゃあないわ。」
「黒式団について何か知っているのか聞いたの。」
村松トシはニヤリと笑い
「私も知りたいから判ったら教えて。」
一団の元に戻ったユリは「席の利用許可をとったから」と
全員を座らせ
「まずは自己紹介から。」
「私は霧山ユリ。こちらは星ホクト。」
「あのハザードマップを作ったのは私たち、」
「境鳥中学怪獣対策本部。」
黒式団主宰者「ワイアール」
「申し訳ない。本名ではない。」
整えられた髭面のアラブ系男性。
いくつか会社を所有しているが詳しくは語らない。
自称天才ハッカー「ナックル」は
まだ少年のように見える。
「私はメイツ。」
その女性は日本人ではあるものの
生活拠点は余所にあって
日本に来たのも数年ぶりとの事。
ワイアール、ナックル、メイツ。
霧山ユリは覚えようと確認。
「他に四人来日している。」
しばらく境鳥村に滞在するので会う機会もあるだろう。
ロビーでの会談は
殆どがリーダーのワイアールと霧山ユリの間で行われた。
とは言え、ほぼ一方的にワイアールからの質問で
タブレットでハザードマップを閲覧しながら
「モンスターの形状は?サイズは?重さは?」
「どのような器官がある?」
たかだか子供の戯言に真剣に尋ね
「クマムシのよう形状を想定しています。」
「30m100t程度かと。」
「消化器官はあっても循環器はないでしょうね。」
前もって用意していたかのような返答をするユリ。
「しかし山一つ使って埋めたのだからもっと大きいのでは?」
「50m2万tクラスではないのか?」
「この想定だとアルゼンチノサウルスと変わらない。」
「現実的にはその程度でしょう。」
「ペルケトゥスですら300t程度だ。」
「それは地球上の生命体での常識だ。」
「宇宙から現れたのなら50mだってあり得る。」
時折少年ナックルが口を挟み
ワイアールと霧山ユリの三人は意気投合して盛り上がっている。
大人たちが中学生の戯言に付き合っているのだと思って聞いていたが
そもそもの発想とか前提が似通っている。
この大人達は何か根拠があって口にしているのだろうか。
白熱し収拾が付かないだろうと判断したのか
それともさらに混乱を与えようとしたのか
リーダーのワイアールが次の疑問を投げかける。
「モンスターを埋めた巨人は?」
ユリは少し考え(るフリをしているのか?)
「20m程度でしょうかね。もっと小さいかも。」
「ウルトラマンだって40mあるのに?」
「妥当でしょう。ガンダムは18mよ。」
「メカではなく宇宙人だ。」
「地球にだって巨人の話はある。」
その多くは「地形」に関係している。
あの山を造った。この谷を削った。あの湖は巨人の足跡だ。
この地形は巨人でなければ造れない。
「もう一つ。一部の神々は巨神だ。」
威厳や偉大さを象徴する形状であり、
その神々と対立するにはやはり巨人である必要がある。
「すべて創作だ。」
「まあ待て。」
「先程も話に出たが」
「7000年前には巨大な生物が地球上に生息していた。」
「最大で100t程度ではあっただろうがここにいた。」
「現在とは環境が違う。」
「酸素濃度が高く食料も豊富だった。」
「器官も骨格強度も体組織異なる。」
「絶滅したのは環境が変化し」
「大きな体躯は非効率だと進化の方向性も変化したからだ。」
「地球では、そうなった。」
「では他の何処かならば?」




