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境鳥村立中学および小学校
野咲ミク 中学担任
相原リョウコ 小学担任
霧山ユリ 中2
藤アラシ 中2
藤タイスケ 中2
星ホクト 中1
霧山アン 小6
藤サクラ 小5
星ミナミ 小4
天城マヤ 小2
射手ヒロ 小1
「あっ。人が倒れている。」
「大丈夫ですか?大丈夫ですか?」
倒れて横になるリトルスミスの肩を叩く。
口元に耳を寄せ、同時に胸を見て呼吸を確認。
「周囲に人がいたなら協力してもらいましょう。」
ヤマオカ隊長の説明。
マナベ隊員が通りすがりの村人Ajを熱演。
「どうかしましたか?」
「人が倒れていました。AIEDを探してください。」
「判りました。」
タケナカ隊員が電話で通報。
「119。人が倒れています。意識も呼吸もありません。」
「場所は境鳥小学校前です。」
「心臓マッサージを行います。」
「電話はそのままにしておきましょう。」
「心臓マッサージの方法も見てください。」
「胸の真ん中やや下、骨の終わりの少し上に手を置きます。」
「肘を伸ばして体重を乗せて強く速く押します。」
「1、2、3、4」とマッサージをするタケナカ隊員。
その脇からAEDを持ってマナベ隊員が現れる。
「機種によって少し違いはありますが」
「フタを開けると指示があります。」
意識や呼吸の確認。衣服を脱がせる。パッドの貼り付け。
次々と指示が出る。
「小学生から大人用のパッド。小さい子には幼児用のパッド。」
状態を確認中と音声の後、電気ショックが必要と指示。
「処置の必要がなければそう言います。」
「では皆さん。やってみましょう。」
マナベ隊員が誰にやってもらおうかと選ぶ前に霧山ユリが前にでる。
「ここはこの学校の長である私が。」
いつから校長になったのかとの周囲の声を聞き流し
「おおうっ人が倒れている。」
ふざけているのか?と一瞬眉を顰める消防隊員の皆さん。
しかし霧山ユリはいたって真剣に人を呼び、通報し心臓マッサージを開始。
「あの、人工呼吸は?」
「え?ああはい。人工呼吸は必要ありません。」
「どうして?」
「いくつか理由はありますが、単純に難しいからです。」
「充分に肺に空気を送れないと効果が期待できないので」
「救急車が到着するまでマッサージを続けましょう。」
AEDの操作と装着、電気ショックの実施。
引き続き心臓マッサージまで。
生徒達が順番に一連の流れを実践する中、
射手ヒロ、天城マヤが苦戦。
自身の身体が軽く充分な胸骨圧迫ができない。
「それでも周囲に大人がいなかったら続けてください。」
「相手の骨を折っても構わないので思いっきりしましょう。」
「折れてもいいの?」
「生きていれば治りますから。」
その後教師2人も実践を終え
「質問がある人はどうぞ。」
すっと手を挙げたのは藤ダイスケ。
「女性が倒れていたらどうしましょう。」
「どう、って?」
「女性の身体をですね。その」
何やら怪しい手の動きをするダイスケにマナベ隊員も察し
「確かに抵抗ありますよね。」
女性に救命処置を施した男性が女性の親から訴えられ
男性が事情聴取受けた後和解で決着した。
「そんなニュースもありました。」
「対策として」
女性を呼ぶ。女性に代わってもらう。
周囲を囲んでもらう。
パッドを貼った後で服を戻したり上にかける。
「周囲に人がいなかったら?」
「人命救助を躊躇しないでください。」
「エピペンを処方されている方はいますか?」
全員が首を横に振る。
「エピペンはアナフィラキシー補助治療剤の商品名です。」
「アラフィラキシーとは」
簡単に言うとアレルギー反応であり
多いのは食物アレルギー。
小麦、卵、乳製品、ナッツや特定の果物なとたくさんあります。
「その人の身体に合わない食べ物です。」
「他にも虫刺されもあります。」
蚊に刺されて腫れるのは蚊の唾液に身体が反応するからです。
腫れる他にもアナフィラキシーにはいろいろな症状があります。
顔が赤くなる。蕁麻疹が出る。鼻水、くしゃみ。咳が続く。
喉が腫れ声が出せなかったり呼吸が困難になる。
血圧が下がったり意識が朦朧としたり
アナフィラキシーショックはアレルギー反応によって
命にかかわるようなショック症状の事です。。
「エピペンはその症状を緩和させる薬剤注射です。」
「お医者さんで強いアレルギーを診断されると処方されます。」
なので、
「あの人様子がおかしいけどアレルギー反応かな?と思ったら」
その人にエピペンを持っているか聞いてみましょう。」
無かったら即座に救急車を呼びます。
持っているようなら注射をさせる。
「ショック症状で本人が注射できない場合は代わりにあなたが打ちます。
「今からリトルスミスさんに注射してみましょう。」
子供達は練習用のエピペンを使って実践。
「中身の色を確認して」
「安全キャップを外し上下を間違えないように」
「太腿の外側やや前に押し当て」
「カチっと音がするまで押し込みます。」
一人ずつ順番に行う中、藤サクラが
「どうして太腿なんですか?」
「筋肉に注射する薬剤ですので」
「本人が注射しやすくて」
「太い血管もなく比較的安全だからですね。」
教師2人も実践を終えたところで
「この注射は症状を一時的に抑える効果があるだけです。」
「注射したら速やかに救急車を呼びましょう。」




