表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
14/43

#1-14 スライムに誘われて


 ポンッ~ポンッ~


 俺たちの目の前にその水の塊がぴょんぴょん跳ねてた。


 「わー、この森にもスライムはいるんですね」

 「・・・なんだこれ」


 森すこし進みその物体の群れに俺たちは遭遇した、丸いく透き通った水の体をもつそのスライムの群れは、ポンッポンッと跳ねながら俺たちの行く先を横切ってた。

 スライムは跳ねるたびに地面の土にビチャッと水を巻き散らし、その土を程よく湿らせていた、スライムの来た方向を見てみると湿った土が通った跡を目印の様にどこから来たのかを示している。


 「えいっ」


 ピュティはいきなり手近なほどよい大きさのスライムに抱きつきく、抱きついたスライムの水の体にピュティの体が沈んでいく。


 「ちょっ!ピュティ何してんだ!」


 いきなりの奇行に俺はびっくりした、いくらなんでも自由人な姫でも、スライムに抱きつくとか自殺志願者なのかと目を疑った、とりあえずピュティをスライムから引きずりあげようとしたのだが。


 「ぷはっ、ひんやりしてて綺麗なお水ですよ、アキラもどうですか」

 「て、あれ、大丈夫なのか?」


 ピュティをスライムから引き出そうとした矢先、ピュティはスライム中から身を起した、それに唖然とした俺にピュテイはスライム一部をちぎって手に乗せた俺に薦めてきた。

 ちぎられたスライムの体はすぐさまただの水になり、ピュティの手の隙間からこぼれた水は抱きついてたスライムの体に吸い込まれて回帰して行った。


 「あら?アキラの故郷てスライム居なかったのですか?」

 「いや、居なかった・・・」


 どうやらスライム自体はこの世界じゃスタンダートで無害のような存在らしい、ファンタジーの定番だと物理無効の強敵てイメージがあるがこれが認識の差てやつか。


 「そっか、知らないなら仕方ないわ」

 「この、スライムてなんなんだ?」

 「ほらここ、ここがスライムの骨」


 そう言ってまだじゃれあってるスライムの中心部を差す、その水の中心部にプカプカと謎の小さな水晶の様な物体が漂っている、そのコアのようなもをがスライムの骨とピュティは言う。


 「私も詳しくは判らないし、まだスライムの研究もしてるけど、この骨を基準に水が集まってスライムになります」

 「なるほどね」

 「スライムの群れは綺麗な水を運び、通る跡は土が豊かになり木々が生え茂るてよく言われるんです」

 「ここら辺がの森が深いのもそのせいなのか」

 「ほらこうやって・・・ブチッ・・・スライムの一部を体から離すと綺麗な水になって飲むこともできるんですよ」

 

 そう言ってちぎり、水に変わったスライムの体をピュティは両手いっぱいにその唇へ運び飲みんだ。

 スライムの骨といわれるコアらしきものが、ナノマシンで水を固体化させ移動しながら土地に水を撒いてる、惑星環境改善テラーフォーミングの一環として遠い昔の人類が配置したんだろうなと、アリスの説明がなくてもなんとなく理解が出来た。


 『マスター、その移動貯水庫スライムのコア、ちょっと調べたいです』

 「スライムの骨か?」

 『はい、その貯水庫のコアです、何かこの周辺の情報があるかも知れないです』


 スライムに抱きつき、気持ち良さそうにしてるピュティを横目に、俺はピュティの反対側からそのスライムの体に手を沈めた、スライムの中はほぼ水と同じ感触でひんやりとしてとても気持ちよかった、なるほど抱きつきたくなる気持ちもわからんでもない。

 そしてそのスライムのコアたる中心部に指が触れ、俺はそっと手でその小さな水晶を握った、原理はどうやってるのかは知らないが、アリスは俺手を経由して情報をコアから読み取っている。


 『ふむ、ふむ、やはり人工施設はこの森に隠されてるみたいですね』

 「おおっ!よっし!」

 「ん?どうしたのアキラ?」

 『あ、いやなんでもない、精霊アリスとお喋りしてただけだ、気にするな!』

 「ふぁ?!そうでした!もっとアキラの精霊の事教えてください!」


 あ、またピュティの知識欲に火が付いたのか、昨日の寝る前と同じ目をキラキラさせていた。


 「あっ・・・うん」


 どうしたものか・・・。


 『とりあえずこの移動貯水庫スライムに案内させましょう』


 そう俺がコアを離すと、スライムは最初に会ったころと同じポンッ~ポンッ~と跳ね、俺たちに捕まったせいか大分離れたスライムの群れとはまた別の方向に俺たちを誘導しは始めた。





 ---


   


 そこからまた森の暫く歩き、スライムに案内されるがまま俺たちは後を付いて行く。


 ポンッ~ポンッ~


 跳ねながら動くたび、体の一部の水が跳ねて土に水を撒きその体積を磨り減らしていく、スライムは俺たちが最初に会った頃とくらべて大分小さくなってた。

 案内されるがまま森を進み、ついにはスライムが止まりその場でポンポンと跳ねてた、開いた場所に出てきたその終着点は・・・


 森の中にある大きな湖だった。


 大分小さくなったスライムは体の水がほとんど剥がれ、コアの水晶がぽとんと湖にの畔に落ちた。


 「あ、あれ?スライム、骨だけになっちやった」


 水晶だけになったスライムをみて不思議そうにピュティが言う。


 『この湖を基点として巡回ルーチン行動後こちら再度に戻り、ナノマシンの散布行動の停止と再開を一定期間で行様プログラムされてたみたいです』

 「なるほど・・・」


 ピュティの疑問をアリスは俺にそう説明する、あとでピュティに教えてやるか。

 いまだ不思議そうにスライムの骨を小枝でつんつんして観察をしてるピュティを尻目に、俺は湖を見渡した。



 その大きな湖は水深は浅く、純水の様に透き通ってる、湖の中心には小さな島があった、その島で異様に大きな枯れ木があった。

 周りの緑生い茂る森の木々の中に一本だけある枯れ木はなかなか異常だった。


 「あれかな?」

 『そうですね、あの木の異常性は見れば誰もが気付きますが、根底的にこの世界の裏側を知らなければどう異常なのか気付かないでしょう、それはともかくあそこを調べましょう、入り口があるかもしれませんね』

  

 透明な水を観察し、水深は大体膝上ちょい上ぐらいだ、大分浅そうな湖だから入っても大丈夫だろう。

 そんな服が濡れることも気にせず俺は湖に入り中央の枯れ木がある島を目指す、そんな俺に気付いたのかピュティもすぐさま俺を追って湖の中に入った。


 「あ、待って!アキラ待ってください!」

 「おいおい、ピュティ湖の中で走るな危ないぞ」

 「て、ふぁ!」

 「ほら、言った側から・・・」


 水の抵抗もあるうえ、何か踏み違えたのかピュティは思いっきり転倒してしまった。

 浅いとはいえ女の子が転んでるのだから気に掛けて上げるのが男の情けだと思いつつ、そのなピュティに駆け寄り声を掛けてた。


 「あいたた・・・」

 「大丈夫か?ほら手掴め」

 「は、はい」

 

 転倒し尻餅をつくピュティに手を差し伸べ、勢いよく彼女を引き上げたのだが・・・


 「ありがとう!アキラ」

 「っ!!」


 ピュティの屈託のない笑顔で礼を述べられたが、俺の関心事はそれどころじゃなかった。

 ピュティの水で濡れた服がぴったりと肌にくっつき薄っすらと肌色が浮かび上がってた、胸元に至ってははっきりとその薄ピンク色が透けてた、元から肌面積が多いとはいえこれ以上はさすがにまずい、ほんとにまずい!


 「ピュティ!ちょっとまってろ!」

 「どうしたの?」

 「これ羽織れ」

 「?」


 さすがに目のやり場に困るので、俺が着てたコート急いで脱ぎ無理矢理ピュティ羽織らせた、当のピュティはキョトンとしてたが。


 「乾くまで羽織っておけ、風邪引きたくないだろ」

 「っ、心配してくれてありがとう・・・アキラ」

 「そ、そんなじゃないさ・・・」


 ぎゅっと俺のコートを握り締めて、頬を赤らめてはにかむ笑顔でまた礼を言われてしまった。

 彼女は特になんの意図もないのだろうが、どうにも俺はそゆう笑顔には弱いんだ。


 「ほら、いくよ、あ・・・でも走るなよまた転ぶぞ」

 「あ、待って」



 ---






評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ