2 初戦 勇者vsドラゴン
ばななです。続きが書きたくて書きたくて、とうとう同じ日に投稿しちゃいました。楽しんで下さい。
私が蔵の扉を押して異世界に入ると、
そこには、よく見るような洞窟が広がっていた。
あーあ。どうせ、方向音痴だから、すぐ迷うよねー。
異世界に入って数分。
私は見事に迷っていた。
もう現実に帰れる気すら消え失せていた。
何かつまんねー。
敵とか本当にでんのかなー。
と思った矢先、第一の敵、発見!!
ゲーム序盤で出てくるような、よく見る緑のドラゴン(?)。
完全に現実とはかけ離れている。
こちらには、全く気付きもせず、何か枯れた草みたいなのを
ムシャムシャと食っている。
私はどうする?
戦う
道具
➡ 逃げる
よし。ここは逃げたほうが、下手して死ぬよりかはまだいい。
そっと狭い通路を音を立てないようにして、ドラゴンを通りすぎようとした、
その時ー。
ビクッ
私は固まった。
震えが止まらない。
視界の端に入ってきたのは、口から火の粉を吹くドラゴン。
・・・完全にこっち見てんですけど。
威嚇?って言うのかな?戦う気満々で、こっちを睨んでいる。
え・・・どうしよう。
戦う
道具
➡ 逃げる
<<本当に、逃げますか?>>
ああああああああああー。
ここで逃げるとする。
私は素人。凡人。
相手は魔界の獣。
追いつかれて、こんがりと焼かれてしまう可能性は高い。
よし。戦うか。
でもやり方分かんねー。
このくそダサい剣で本当に戦えんのー?
あ、でも・・・装備があるから、火属性に強かったりしないのかな。
よし、決めた。
戦おう。
もうなんでもいいから適当に剣振り回そう。
ドラゴンはこっちに突進してきた。
これくらいのスピードなら・・・
うおおおおおおおおお!!!
私に近づいてきたドラゴンをめがけて、必死に剣を振る。
あ、外した。
ドラゴンは軽々と私の剣をよけ、火を吹いてきた。
剣は、見事に地面に突き刺さる。
装備が火属性に強かったのはかなり助かったのだが、
かなりの力と勢いで振り下ろしてしまったため、一向に剣は抜けない。
あー。ドラゴンの攻撃を受けながら、必死に剣を抜こうとする。
私、剣しか攻撃手段が無いんだけど。
ドラゴンはさすがに疲れたのか、洞窟の奥へと帰っていった。
なにこの初戦。勝った気がしないんだけど。
人生初めての戦いを、ハプニングで飾った(??)のだった。
それから30分ほど。
やっと剣が抜けて落ち着いた所に、第二の敵がやってきた。
何だよアイツ。空気読めよ。
せっかくひと休みしようとしてた所に・・・
これもまたゲーム序盤でてくるような赤いドラゴン。
何かさっきのとやけに似てんだけど。
色違い?さては仲間か。
よし。私の大事な30分を返してもらおうじゃあないか。
空気を読めないアイツは、私が準備する間も無く、突進してきた。
よし。火属性なら得意だ。
私は自身満々で構えていた。その判断が命取りになるとも知らずに・・・
ドラゴンめがけて、余裕で剣をふる。だが・・・
ガツン!!
剣は命中したものの、ドラゴンはびくともしない。
さてはこいつ・・・ 石頭か!
さっきのも、もし剣が当たっていたとしても、倒せていなかったというのか。
序盤から何なんだよ。ゲームの勇者も案外苦労してたんだな。
ごめんな、100回ぐらい死なせてしまって。
そんなどうでもいい反省をしていると、ドラゴンは、私の装備に噛み付いていた。
なーんだ、こいつ、火属性じゃ無かったんだ。
どんなに体を振り回しても、スッポンのように、離れない。
その時ー。
私の唯一の救いであった装備の肩の部分が噛みちぎられてしまった。
地面に破片が落ちる。
こいつマジで空気読めよ。KY。
ドラゴンはまだ噛み付いてこようとしてくる。
そうはさせるか!!
って、どうやって戦えばいいの。
剣 効かないし・・・
まじまじと剣を見つめていると、何やらボタンらしきものを発見。
破壊光線とか出んのかな。押してみる。
バチバチッ。
押してみた結果、火の粉しか出なかった。何度かやってみても同じ。
これは漫画とかでよくみるタイプ。下手すれば、粉々に・・・
そうなる前に、やめる事にした。
そうしているうちに、そこにドラゴンはいなかった。
ラッキー。 いや、ラッキーなのか・・・?
あーあ。もうこの世界でやっていける気がしない。
腹へったなー。
あ、そういえば、この世界に食料なんてあんの?
獣達は何食べてるんだろう。
あ、(察し)
他の獣か・・・
今のでちょっと食欲落ちた。
いや、でもあいつらを食べれる気などしない。
だいたい、人間がドラゴンを食べる・・・普通逆じゃね。
よし。何か食べ物を探そう。
洞窟の中をさまよっていると、いかにもそれっぽい宝箱が落ちていた。
え・・・何これ。マジでゲームのまんまじゃん。
もう喜んでいいのか分からん。
だいたい、これ本当に食料なの??
恐る恐る箱を開ける。
そこには、何かよくみる骨付き肉みたいなものが入っていた。
もはや疑問しかない。
・・・これ、何の肉???
想像するだけで恐ろしい。うん。そこには触れないでおこう。
おいしければそれでいい。いただきます。
あ、おいしくもないし、まずくもない。
こげの味しかしない。いや、これまずいの分類に入るんじゃ・・・
肉の味が分からんので、逆に信用できるような気がした。
匂いにつられて敵が来る前に、早く食べてしまおう。
かなりの量だった。明日の昼も食べなくてもいいかも。
腹は満たされた。問題は、寝床だ。
このダンジョンに安全な場所などない。っていうか、危険しかない。
もしも、こんな所で寝てしまえば、朝起きると獣の腹の中に・・・
なんて事になりかねない。
そうやって、洞窟をさまよっているうちに、第一日目の夜(?)はあけた。




