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20話 班決め

 「あー春休み終わっちゃったよ…。」

久しぶりに学校に来た。

春休みは一瞬で消えて行ってしまったようだ。

おかしいな、ただちょっと稚内の方に帰省してただけなのに…。

階段を駆けあがって教室の前へ。

新しいクラスが張り出されていた。

「えっと俺の名前は…。あ、あった。」

二年一組のようだ。

出席番号も去年と変わらず一八番。

教科書に名前書くときに間違わなくていいや。

「ところで颯太は…。」

一組の名簿を上から順に眺める。

おかしい。俺の前の方にいるはずなのにな…。

「…まさか?」

一応隣の二組の名簿も見る。

嫌な予感がする。

目の端が佐伯という苗字をとらえてしまった。

「はぁ…。」

残念颯太とは違うクラスのようだ。

あーかなしいなー。

などとおどけている場合ではない。

俺はいったい、誰と話せばいいんだ?

関わったことがあるやつを片っ端から探す。

月川…はこのクラスだが別に話す用事もないだろう。

福田…は違うクラスだ。まあ特に話す内容もないしいいか。

同じ野球部の篠田は…違うだと…。

「誰かいないもんかね…。」

もはや知っている名前を探す状態だ。

名前だけ聞いたことがあるのはいるものの、誰が誰だかわからない。

ああ陰キャ出てるって。

「…お?」

一つの名前で止まった。

結構後半だ。

「望月智也」

…誰だっけこれ?

おそらく何度か遊んだことがあるのだろう。

顔と名前が一致する。

どんなやつだっけな…。

「よう。」

…ああこういうやつだった気がする。

確かめちゃめちゃ明るくかつとにかく明るい。

「あ、おっす。」

…まあ、話せそうな人がいてよかった。

「おーい始業だー!」

教室から先生の声が聞こえる。慌てて教室へと飛び込んだ。ギリセーフ…なのか?


 「…てことで、網走方面宿泊研修の民泊班を決めたいと思います。」

颯太が前で話している。

そういえば網走方面の研修は民泊に宿泊するんだっけ。

三泊四日だしメンツはかなり重要だな…。

「とりまあつまって決めちゃってください。」

「おっしゃ尚組もうぜ。」

後ろから望月が話しかけてきた。

ま、面白そうだしいっか。

「じゃあついでに颯太も誘うか。」

「いいね。他にも何人かに声かけよう。」

驚くほどあっという間に班が決まった。

俺の班は比較的平和そうだ。

俺、望月、颯太、同じ野球部の牧野、後は一組の岡野と二組の平井というメンツだ。

いや思ったよりうるさいか?でも平井と岡野は静かだし大丈夫だろ、きっと。

「じゃ解散でーす。」

颯太が前に戻っていった。

あいつも大変だなぁ。

実行委員の運営から一人の生徒としての行動まで。忙しいやつだぜ。

「じゃ、改めてよろしく。」

望月とそう一言二言かわし、荷物をまとめて帰途についた。

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