4 国政改革
国王は不正を正す宣言を貴族議会でして、役人を通じて国民に周知した。シルバーウルフのリーダーはそれを嘲笑した。
4 国政改革
マリエールは国王に
1 全ての不正、貴族、王族、役人、商人、反社会的集団------------------。を正し、正義を貫く事。
2 中央に権力を集中させ、国を分断しない事。
3 事業、産業を興す事。
4 流通を円滑にする事。
5 国民の自由と人権を守り、生活を保障する事。
6 研究、教育、芸術を支援して文化の健全の育成を図る事。
を国王の命令の元、厳命する事を約束させた。国王は、
「しかし私にそんな事が出来るとは思えないぞ。」
と弱気な事を言う。マリエールは、
「私が力を貸します。どんな困難な事でも可能です。先ず全ての不正を正しましょう。全ての貴族、国民に宣言して下さい。」
国王は貴族議会で宣言して役人を通じて国民に周知した。しかし貴族も国民も反応はあまりなかった。盗賊や山賊が悪である事は判る。判っているが半ば放置しているのが現状である。今更何を言ってるんだと言うのが国民の気持ちである。
盗賊団の一つシルバーウルフのリーダーも国王の言葉を戯言と思った。
「国王も今更何の戯言を吐かしているんだ。冒険者にでも依頼するのか。数名の冒険者が来たって歯が立つわけがないだろう。神出鬼没のシルバーウルフが誰に殺られると言うのだ。」
事実シルバーウルフが狙った獲物は逃した事がない。どの街道をどんな商隊がどの程度の護衛をつけて向かうのか把握して行動している。総勢100人を超す団員は冒険者にも紛れ情報収集にも抜かりがない。抜かりがあったのはマリエールの存在を把握していなかった事だ。
マリエールのアンドロイド達が商隊の護衛依頼を受けたのは国王が宣言して間もなくだった、Cランク冒険者のアンドロイド達が商隊の護衛をしている事はシルバーウルフには筒抜けだった。勿論アンドロイド達の事はただのCランク冒険者だと認識しているだけだが。Cランク冒険者4名の護衛と言う事でシルバーウルフは24名の団員を動員した。シルバーウルフは慎重なのだ。商隊にも腕利きはいるだろうと踏んだ。配下は、
「お頭は何時も慎重ですよね。幾ら何でも護衛の6倍の人数は多すぎるでしょう。これじゃあAランク冒険者どころかSランク冒険者でも倒せますよ。」
リーダーは、
「外せない獲物なのよ。あの商隊にはZ商会の会長が乗っているらしく必ずしとめろと伯爵様からの命令でね。こちらも奮発するわけさ。」
なるほどと配下は思う。伯爵には色々便宜を図って貰っている。この家業を無事に務められるのも伯爵のお陰である。楽勝を確信していると商隊を襲った一人が命からがら戻って来た。
「お頭、護衛達が無茶苦茶強くて我々では敵いませんでした。こちら側はほぼ全滅です。俺以外生きている者はいません。」
其処にいる誰もが驚愕した。6倍の人数の盗賊を一人除いて殺し尽くすCランク冒険者、考えられない。相手は子どもじゃない。獲物を持った盗賊だ。実力の差が余程なければ、人数の差が勝敗を決める。しかもシルバーウルフのメンバーはCランク冒険者よりも強い。何かの間違いだろう。
シルバーウルフはCランク冒険者4人が護衛する商隊を24名で襲った。楽勝と思われた襲撃が失敗して一人だけが戻って来た。




