3 決断
新しい池が出来ても男爵も領民も利用しようとしない。業を煮やしたマリエールは男爵に理由を正すが納得出来る回答ではなかった。
3 決断
新しい池が出来てもマリエールの日常は変わらない。村人は相変わらずマリエールに水を求めるし、男爵は新しい池の工事を始めようとしない。マリエールは7歳の誕生日を迎えた。この世界では7歳から冒険者ギルドに加盟出来る。7歳が一応見習い仕事の解禁の年だ。マリエールは男爵に苦言を呈した。
「父上、新しい池に手を付けないとは如何なる事でしょう。放置するままでは作った価値がありません。」
マリエールは父親に怒りをぶつけた。男爵は、
「まぁそういうな。マリエール。まだ出来たばかりではないか。物には段取りというものがある。何も新しい池を失念しているわけではない。期を見て実施するつもりだ。」
誠意のない言葉だ。その場凌ぎの戯言だ。
「判りました。父上。私はこれ以上この地には居られません。冒険者になります。今迄ありがとうございました。」
マリエールはきっぱりそう言って家を出て行こうとした。驚いた家族はマリエールを止めようとする。アレンは、
「マリエールはまだ7歳だぞ。生きていけるわけがないじゃないか。」
マリエールはアレンの前で変幻自在を使い15歳ぐらいの容姿になった。
「何も問題ないわ。」
マリエールは颯爽と男爵家を出た。
マリエールは転移とフライを使い、王都の冒険者ギルドに乗り込んだ。男爵家の15歳のマリエールという事で登録した。絡んできた酔っ払いは蹴り飛ばした。いきり立った仲間達を殴り飛ばして静かにさせた。彼らは失禁していた。彼らはCランク冒険者らしい。
マリエールはFランク冒険者なので一般依頼は薬草採集や掃除ぐらいしかない。常時依頼を受ける事にした。オーク狩りだ。討伐証明は魔石だ。マリエールはオークの討伐依頼を受けて熟した。依頼を受けるとその日に熟す。オーク、ゴブリン、ウルフ、ボア、ベアー----------------。朝受け、昼に報告、昼に受け、夕方報告、夕方受け、翌朝報告、マリエールは瞬く間にCランク冒険者になった。Cランク冒険者になったマリエールは街の反社会集団の撲滅の依頼を受けた。討伐証明はボスの首である。早速暴力団のアジトに乗り込んだ。撃って収納だ。何もかも収納する。ボスの顔だけは判っている。遂にボス部屋迄来た。ボスは、
「何しに来やがった。命が惜しくないのか。俺は泣く子も黙る王都の組織のボスだぞ。」
マリエールはケロリとして、
「その割には弱いのね。張り合いのある相手はいなかったわ。」
マリエールはボスを撃って収納した。周りの物も全て収納した。
マリエールは冒険者ギルドにボスを提出して報酬を受け取った。マリエールはAランク冒険者にランクアップした。王都は大混乱だ。マリエールが暴力団とつるんで不正を繰り返してきた貴族や役人、商人や教会関係者の証拠は提出したのだ。王都の王権も失墜して内乱の兆しもある。
マリエールは王城に乗り込んだ。国王にすべき施策を示しする気がないならばマリエールがこの国を滅ぼすと宣言した。ここまで来るのに何人の騎士の命が消えたか判らないくらいだ。国王はマリエールの提案を飲む事にした。
冒険者になったマリエールは反社会的集団の撲滅に当たった。その中でこの国が根底から腐っている事を知り国王に詰め寄った。




