表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
17/19

称号………異能者?

あ、そう言えば、称号が追加されていたんだっけ?


メニューを操作し、称号を見た。


「えと?対人キラー…魔物キラー……シリアスキラー………異能者………異能者!?」


同時刻、


「お?」


さらに、


「あれ」


「なんだ?」


……、さらに複数のプレイヤーが、称号を見て、疑問の声を上げた。


「異能者…?ですか、それは、もしかして、MP回復高速化と関係があるんじゃないでしょうか?」

「まぁ、ソウデスネ。じゃ、シャド達と合流しようか」


◇ ◇ ◇


「何か大変だね。レベル上げって」

「私も手伝うから、早く塔登ろうね。それより、私に異能者っていう称号出たよ!」

「うん知ってるー。ご主人さまはチート使いだもん」

「違うよ?え、え、違うよ?」


シャドにまで、チーター扱いされるとは、堕ちたものだな。


「がう!」

「え、なに?あ、スキンシップか、そういえば最近していなかったな」


よし、今日帰ったら、小一時間程で良いから、スキンシップしてあげよう。

これで、また私への忠誠心が生まれる。


「ようし!今から、私がモンスターを宙に上げていくから、みんな倒していってね」


クロヒメは浅海とはいえ、モンスターが泳いでいる場所へ向け、手を伸ばし、


「風よ舞え、全てを舞い上がらせよ、暴風」


「ぐがァ!?」

「グぇ!」


2体の水棲モンスターがクロヒメの目の前を舞う。さらに風の威力を強くして、さらに上空へ、

そこに、クーは風魔法で、シャドは闇魔法で、くろりんは唯一使える攻撃魔法のライトブレスで攻撃をした。

さらに、全員がパーティーを組んでいるため、味方が倒したモンスターから、得た経験値は全員が同じ量を貰っている。


うんうん、確実に経験値が入ってきてる。

え?私が攻撃しない理由はなんだだって?それは、みんなのスキルのレベルを上げていくためだよ。私が攻撃したら、ここら辺のモンスターは10秒も経たないうちに、消滅するらしいよ。


「グオォォォォォォ!!」


とそこに、さっき倒した、水棲モンスターの上位種らしきモンスターが姿を現した。


「暴風!!」


くっ、流石に上位種相手に、こんな魔法じゃ…吹き飛ばせない。

どうすれば、どうすればいい。


「クロヒメ様、私も風の使い手です。一緒にやりましょう」

「え、あ、クーか。……よし、やるか。と、その前に避けろ!」

「飛翔!」

「わわ!?」


やはり、一筋縄ではやらせてくれないよな。

それに、あの上位種、また魔力を溜めている…、さっきより、強いし、禍々しい…、禍々しい?


クロヒメは、自分の思考に自分で驚いていた。

確か、禍々しいと、まさか、あれは!


「やっぱり……、」


クロヒメは上位種の眼を見て呟いた。


「どうしたんですか?」


「今、教えるから、とにかく走って避けて。っ、あいつは、魔物になりかけている。紅い眼が、その証拠だ!」

「では、そのまま置いておけば?」

「うん、前のガウ…、いや、ライオンの魔物と同じ位か、それ以上の戦闘力になるはずだよ」


クロヒメはそう自分で言ったが、正直何もわからない。上位種の魔物と戦うのは今回が初めてだからだ。

ライオンの魔物と同じ位の戦闘力であれば、すぐに倒せるはずだ。

しかし、上位種の魔物となると、どうだか…。


「あ〜、これは骨が折れますな。なんで、私が行く先々で面倒なことが起きるんだ。…展開、シンプルカノン」

「それは、運が悪いんですよ。っ、風壁展開!私は魔法を少し弱めます」

「そーだね、ご主人さまは強敵と戦うことが出来る運を持っているからね。影よ絡め、影鎖シャドウバインド


皆、口々に愚痴を言いながらも、それぞれが魔法を展開する。

クロヒメは上位種に攻撃を当てながら、雑魚処理も出来るシンプルカノン、クーは風の壁を前線に展開し、相手の魔法を弱めるもの、シャドは影を自由自在に操り、上位種の動きを止める。


それぞれが攻撃、防御、支援と、役割を果たしているため、チームワークが完璧とも言われるだろう。


しかし、問題なのは、


「問題なのは、この攻撃があれに届いているか、どうかですね」


そう、今、クーが指摘したことこそが問題だ。今は使用不可能のトライデント無しであれを倒せるか、どうかだ。

…、少し早いけど、一部魔法の封印解除をした方がいいのかもしれない。


「それに、今は早まるな、って言う仲間がいないしね」


本当に、あの時のクロノ君は面倒だった。


「確かに早まっているかもしれない。封印を解いたところであれを倒せるかは分からないから」

「あの、クロヒメ様?さっきから、何を、ブツブツと言っているのですか?」

「いや、ごめん。だけど、今から私がすることを、疑問にもたないで……静かに受け流して欲しい」


「えっと……」

「お願い」


クーは動揺した。いつもはこんな時でもふざけている主なのに、今回は少し冷静だからだ。

しかし、冷静だからと言って、動揺はしない。本当の理由は、いつもより目付きが鋭く、目を離したら別人になりそうなほど、主の面影が失せようとしているからだ。


「ここからは危険な賭けだ。もしも、失敗したら、君達を殺して、私は変わるだろう」


「私の魂に封印されし者、私の呼び声に応じよ。」


クロヒメは、魔力を解放しながら、自分がかつて、封印した精霊を呼び出す。


「ここで私情を交じえるのは、危険だが聞いて欲しい。……、今、私では倒せない魔物が現れた。かつて、汝が憎んだ魔物だ」


どくんっ、と魔物というキーワードに反応するように、クロヒメの魔力は震えた。


「いるの?」

「あぁ、久しぶりだな。主」


クロヒメの中でそれは応えた。


◇ ◇ ◇


その頃、称号に異能者と書かれていた青年が浅海エリアを探索していた。

やはり、彼もレベル上げでもしようとしているのか。


「お、早速あった」


そう言って、彼が拾ったものは、貝だった。

彼は、今夜の夕食のための食材を集めていた。


「あいつらも、結構食うだろうし。たくさん集めないとな」


この青年はクロノ。クロノはあるギルドに所属していた。


ギルド名は、『解放の騎士団』

そこは、ほとんど (ソロ以外)の攻略組が所属しているトップギルドだった。

そんな彼は、ギルドでは実力を隠し、この世界で、平凡に生きていた。


基本、優しく頼りになるが、眼はやる気が無さそうに開いている。


しかし、そんな彼はある一つの出来事で変わった。

頭の中のネジにオイルが流し込まれたというべきだろうか。

とにかく、眼が変わった。


それは、称号にある異能者という三文字だ。

確かに彼には剣聖という、スキルがあり、剣を扱う実力は誰も追いつけなかったほどだ。


その時、彼は思った。遂に、システムに選ばれた、と。


「お、また、貝だ。ん?カニもいるな、」


そんなことを思いながら、彼は食材を拾っていた。


……………………………………………、


一時間後、


「たくさん取れたな。早く帰ろう……ッッ!?」


なんだこの魔力は…誰だよ!こんな弱い奴しかいないエリアでこんなに強い、魔力を出しているのは!

そう思いながらも、クロノは、好奇心を抑えられずに、魔力の方向を読み、草むらから、観察をした。


クロノが見ている先で、少女が魔力を解放していた。


…馬鹿ッ、そんな使い方をしていたら、そのうち魔力も………、ほら、無くなった。


しかし、クロノがそこから飛び出して行くことは無かった。他人の戦闘に介入して文句を言われることが多々あったからだ。


しかし、何かがおかしいな。魔力が無くなっているはずなのに、あの人は何を言っているんだ?しかも、かなり余裕そうだ。


そして、クロノが見た物は驚愕していた。

少女の背後に展開された、砲の数に驚いた。


「おいおい、俺はもしかしてとんでもないものに遭遇したんじゃ?」


「それに、あの人のパーティーの人達も強い。魔法の使い方もなかなかだ」


「あの人は、雑魚処理にも気を使っているのか。だけど、そんなんじゃ、あれは倒せないぞ…、ダメージはまだイエローにも達してないだろ」


俺が出ていって、助けるか?いや、だけど…、また何かを言われるのか…。

一応、剣だけ抜いてと、


「は!?」


いきなり、見ていたクロノは驚いた声を上げた。

それは、少女の声を聞いたことによる、反応だった。


「は…、はは…。戻っていたんだな、クロヒメ」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ