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雑草令嬢は野獣令息の腕のなか〜背徳契約から始まる復讐錬金術〜  作者: gen.


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04. 嵐が丘





 それは、あのアランサバルのおじさまが主催される夜会の前日のこと。

 私たちはある問題を片付けるべく、バルラガンハウスの母屋に出向いておりました。

 より正確には――――


「突然現れて何の用かと思えば、自分の悪趣味な "買い物" を見せつけに来たのか」


 ――――バルラガン家現当主、アレハンドロ・デ・バルラガン侯爵の書斎へと。

 侯爵は黒髪にイシドロより深い琥珀色の瞳の持ち主、けれどその瞳はずいぶんと冷たくこちらへ向けられています。

 まあ、突然やって来た四男が金で買った平民を連れて来た、と思えば心中穏やかでいられないのはお察ししますが。


「婚約の許しを得に来た」

「……まさかとは思うが、その "買い物(平民)" とではないだろうな」

「平民じゃない。ロサ・デ・シルベストレ。男爵令嬢だ」

「シルベストレだと……?」


 私はここで初めて、侯爵に向かってドレスの裾を持ち上げて深々と一礼をしました。

 とはいえ侯爵にとっては昨今の紙面をにぎわす名前が出てきた方が驚きだった模様です。


「お前は――――縁もゆかりもない年頃の令嬢を、平民として買い上げたフリで、我が家の離れに匿っていたというのか!」


 拳が机に落ちる音がします。無理もありません。下手をすれば厩舎(ミューズ)の爆発炎上なんかより、よほど大騒ぎ(大炎上)されかねない大スキャンダルです。

 もう大人と見なされていい年の貴族の令息令嬢が、一つ屋根の下で何日も過ごしていた、なんて。実情はどうであれ、ベニート子爵側に知れたらそれこそ不貞行為として私が糾弾されかねない大事です。

 侯爵の目がイシドロから私へと移ります。底冷えするような冷たさは、いつだったかの課外授業でイシドロが密猟者どもに向けたそれに似ていました。


「シルベストレ嬢。君は――いくら払えばこの醜聞を口外しないと約束して私たちの前から消えてくれる」


 まぁ、話が早くいらっしゃる。礼の姿勢を解いた私は、隣のイシドロを宥めるように片手を添えながらにこりと微笑んで見せました。


「アカデミー卒業後のイシドロ様をいただけるのでしたら、すぐにでも」

「――――」


 侯爵のみならず、控えている従僕や侯爵のお側にいる執事のアルフレドさんまで息を呑むのが解りました。

 そんなに意外でしょうか。だって私たち、婚約のお願いをしに来たのですよ?


「私は心からイシドロ様を愛し、婚約を願っております。ですので、卒業後のイシドロ様の身柄をいただけるのでしたら喜んで口を噤みましょう」

「……たかが男爵家の娘が、バルラガンの一子を」

「その "たかが男爵家の娘" が、あんたたちのできなかったことを成し遂げたんだ」

「なんだと……?」

「ロサは俺に安眠をくれた」


 侯爵の目がわずかに見開かれたのが、私には見えました。


「傍らの温もりを。何に煩わされることもない、静かな眠りを。あんたたちには、その価値はわからないだろうが――――俺にはそれだけで十分だ。俺はロサと婚約しこの家を出ていく。それであんたも満足だろう」

「……その場合、お前には一切の遺産、領地を相続させずバルラガンの籍からも抜く」

「結構だ。そもそも俺が真実バルラガ(この家)ンの一員だったことがあったか?金と離れを自由にさせてただ飼い殺していた獣が自分から出ていくというんだ。もっと喜んだらどうだ」

「ッ坊ちゃま!それはあまりな仰りようです。旦那様は――――」

「アルフレド」


 イシドロが皮肉気に顎を浮かせる一方で、その手がぐっと拳に変わりました。彼がこの屋敷でどんな扱いを受けていたか、それをどう感じていたか。その片鱗が零れたような拳に私がそっと触れると、拳はゆるやかに解けて私の手を招き入れてくれました。

 ですが、話はまだ終わっておりません。


「平民落ちした男が入用かね」

「この世の誰よりも」


 手をつないだまま、問いかけに即答して見せるとしばし侯爵のあの瞳が私のそれを捉えました。先ほどのような冷たさとは違った厳しさのある眼差しでしたが、私はただそれを黙って受けておりました。


「…………いいだろう、ではアカデミーを卒業次第これの籍をバルラガンから抜く。二人でどこにでも行くがいい」

「旦那様ッ……!」


 先に目をそらしたのは、侯爵の方でした。アルフレドさんが慌てていますが、そんなことは知ったこっちゃありません。

 私はイシドロと手をつなぎ直して微笑み合うと、思い出したように侯爵の方を向いたのでした。


「ああ、 "お支払い" はまだ先のようですので、それまでは引き続き離れにてイシドロ様専属の朗読手としてお世話になりますわね」

「っ!!」


 だって私がお願いしたのは『アカデミー卒業後のイシドロ』なわけですから、まだ払えるはずがないんですよね~?ええいいんですよ?私を追い出して生活費稼ぎに大衆紙へこのネタを売らせていただいても?

 という私の慎ましい意思を込めた微笑みが通じたのかどうなのかは謎ですが、葉巻を取ろうとしていた侯爵閣下はシガーボックスから一本摘まみ上げつつ、「勝手にしろ」と仰られたのです。

 言質、いただきましたー!我ながら実にナイスな手際です。

 かくして私は浮足立ちそうなのを必死にこらえつつ、手を解いたイシドロの差し出した腕に自分の腕を滑りこませて侯爵の書斎を後にしました。



 そして、現在。


「――――というわけでして男爵家では養育不可と判断し、私が連れ帰ることにいたしました。ルシオ、侯爵閣下にご挨拶なさい」

「はじめまして、バルラガン侯爵閣下。ルシオ・デ・シルベストレともうします」


 よくできました。ナイスを三つ上げましょう。具体的にはあとでお膝にのせて頭なでなでです。


「…………我が家の離れは幼稚舎でも君の物置でもないのだがなシルベストレ嬢」

「ご安心を、ルシオの養育は私が雇った家庭教師(ガヴァネス)に離れにて行わせます。夏季休暇の終了後もなるべく土日の休みは顔を出すようにいたしますし、期間もアカデミー卒業までです。閣下のお手を煩わせるような真似は致しません。家財も不要物は早急に処分いたします」


 閣下的にはまあ正直何一つ安心はできないでしょうが諦めていただくほかございません。なにせ私債権者、閣下は債務者でいらっしゃいますからね~うふふ!


「それと、ご興味がおありかは解りませんが私とカミロ・デ・ベニートとの婚約破棄の民事裁判申請は本日済ませてございます。おおよそ即日結審の見込みですので、冬頃には正式にイシドロ様と婚約させていただきますね」

「遅いな。もっと早められないのか」

「まぁイシドロ、世の中には順番待ちというものがありますから……」


 その順番を早める方法がないわけではありませんけれど。ちらりとその手に通じていらっしゃいそうな閣下に視線を送りましたが逸らされてしまいました。残念。

 まあここまでで充分譲歩いただいてますのでガッデムとまでは申しません。

 致し方ないので、イシドロにおねだりして()()()()()()が裁判所書記官に届くようにしましょうか。あら、結局侯爵家からの持ち出しになりましたわね。不思議なこと。

 証拠集めはもう終わっておりますし、慰謝料の概算も済んでおります。まあ子爵家の懐に穴が開かない額といえば嘘になりますけれど、幼少期からアカデミー在籍期間に至るまで、この私の時間と成績を無駄にしてくれたファッキソ契約に対する違約金と思えば安いものです。


「では閣下、本日のご報告は以上でございます」

「これ以後はないことを祈る。下がってくれ」


 それはまあ、これから次第ということで。

 私たちは心なしか額に手をあててらっしゃるように見えなくもない侯爵閣下に一礼し、書斎を後にしたのでした。



「……ねえさま、ぼく、このお家でくらすの?」

「そうよルシオ。ロサ義姉さまと、イシドロ義兄さまと、三人で暮らすの。義姉さまたちがいないときは、家庭教師の先生のいうことをよく聞いて、お行儀よく過ごすのよ」

「……はい、ねえさま」


 ルシオが離れの豪華さに見た目からして圧倒されています。私も昼間に来たらそうなってたんだろうなあと思うと若干微笑ましいです。

 そして鞄を持ちながらなにやらもじもじとしているから、お手洗いかしら、と思ったら、私のスカートを掴みながらルシオが見上げた先は。


「……にいさ、ま?」

「…………なんだ」

「!」


 ルシオの頬がぱっと薔薇色になりました。あらあら。そういえば唯一の男家族がアレだったものだから、ルシオにとって頼れる同性の家族というものは初めての存在です。

 イシドロもこんな小さな年の離れた子に懐かれる、というのは初めての経験でしょう。お互いが良い効果を生んでくれたらいいのですけれど。

 

「ねえイシドロ、荷物を置いたら、私とルシオに中庭を案内してくださいません?」

「……構わない」

「ルシオ、荷物をお部屋に置いたら、イシドロ義兄さまがお庭を案内してくれるそうよ」

「!……ねえさま、僕のお部屋、どこ?」


 そわそわ度が増したルシオに笑みをこぼしながら、私たちは離れの扉を潜ります。

 一階のエントランスホールは私が実家から持ち出したあれこれでごった返している有様なので、早めに商人を呼んで不用品を買い取らせないといけません。

 残り少ない夏季休暇ですがやることは満載。とはいえ、いまはルシオを新しい家になじませるのが先決です。

 なにせ夏季休暇が終わってしまえば私たちは寮生活へ逆戻りですから。私たちがいなくても一人で過ごせるように、自分でこの離れ屋敷の魅力を見つけてもらわねば。


 などと考えているうちに、私たちはイシドロの案内で離れの中庭へとやってきました。

 さすがバルラガンハウスの一部。とても立派で手入れの行き届いた花園が広がっています。個人的にはもっと薬草や毒草の類が欲しいところですが、まあ色や香りがよい花もいいものです。

 花に許可なく触ったり抜いたりしないように、とだけ注意して、私はルシオの手を離しました。途端に走り出したルシオの表情の明るいことといったら。

 私の薬草や調合の話に興味津々のルシオでしたから、もともと植物が好きなのは解っていました。ただあのタウンハウスではこれほどの植物を育てる余地はありませんでしたし、ルシオの年齢的に――それとアデラの過保護で――こんな見事な庭、見たことがなかったでしょう。

 頬を赤くして私を呼ぶルシオへ、いまいくわ、と階段を降りようとしたら、不意にくん、と右手が引かれました。思わず振り返った先には――――なんとも、とても言葉では言い表せない、可愛らしい不満顔が。


「……妬いているの?」

「…………」


 答えの代わりのように、私の右手はイシドロの左手にすっぽりと覆われてしまいました。指同士は絡み合い、そう簡単には解かせてもらえそうにもありません。

 私はその手をくん、と引っ張って背伸びすると、少しだけ近づいた耳元へそっと耳打ちしました。


「いい子だから、夜まで待って」


 イシドロの満月色の瞳が一度瞬いたかと思うと、音もなく細められました。そして繋いだ手はそのまま、手を振っているルシオの方へと彼の脚が動き出します。

 まったく、気を配らなければいけない子がここにもいたとは。でも、可愛らしいので許してしまいましょう。

 その後の私たちはルシオからの矢継早の質問に答えたり、目を離すとすぐ移動してしまうルシオをイシドロが肩車で確保したりと中庭で楽しい時間を過ごしました。

 子供が出来たらこんな風になるのかしら?と思っていたことは内緒です。



 さて、三人での夕食を楽しみ、うとうとしながらもまだ眠くない、というルシオをふかふかのベッドで寝かしつけたら、私たちの時間です。

 私はシュミーズにショールを羽織った姿でイシドロの部屋へと赴いたのですが。


「ッ……ん、ふっ……」


 部屋に入るなり閉じた扉へ押し付けられ、唇を奪われてしまいました。馬車の中でかわしたそれとは大違いの、私の唇自体を貪るような激しい口づけ。イシドロの熱い舌が私のそれを絡めとって逃してくれません。こんな口づけ、一体どこで覚えたのかしら?

 私が無抵抗のままでいると、ようやく落ち着いてきたのか互いの荒い呼吸を感じながら、イシドロの口づけが啄むようなそれに変わりました。ちゅく、と卑猥な水音が一つして、ゆっくりとイシドロの唇が引いていきます。


「ん……ルシオを寝かせた後で、よかった」


 とてもこんな姿はあの子には見せられません。けれどその一言でまたぎらりとイシドロの目が光ったかと思うと、徐に私の体を横抱きに抱き上げ、部屋を大股で横切り、ベッドの上へ無造作に落とされてしまいました。

 ええ、もちろんわかってます。イシドロがルシオに嫉妬していることも、これがその嫉妬の現れだということも。

 でも、だからこそ、イシドロは思い切り嫉妬していいのです。私に感情をぶつけていいのです。

 私の肩を押さえつけて、唇から頬へ、頬から首筋へと唇を滑らせていくのも、私は拒んだり致しません。ただ手を伸ばして、その下ろされた黒髪を撫ぜると、びくりとその逞しい肩が揺れました。


「いいんですよ、イシドロ。好きになさって」


 柔らかく囁いて、ゆるやかにその黒髪を梳き撫ぜて。


「あなたは私の恋人――この世で唯一、この私を好きにできるひとなのだから」


 叶う限りの甘い声音で囁きましょう。あなたにはそれが許されていると。

 不意に、私の両肩を押さえつけていた手から力が抜け、離れていきました。イシドロの重みが私の全身へとかかって、シーツとの間で互いの体が密着しているのが感じられます。

 重くないといえば嘘になりますが、力の抜けた筋肉は柔らかくて温かい、一先ずは心地よい重さです。


「恋人……」

「未来の婚約者同士でもあるでしょう?ですからそろそろ、あなたの頬に触れさせてくれませんか?」


 艶やかな黒髪の手触りも悪くないけれど、首筋だけで感じる鼻梁の感触はくすぐったい。しゅるりと指の合間をすり抜けていく髪の感触とともに、首筋に隠されていた顔がやっと見えるようになりました。少し眉尻を下げた、すねたような、叱られるのを解っている子犬のような顔。

 ああ、そんな可愛らしい顔をされたら、本当に叱らなきゃいけない時ですら許してしまいそうです。

 私は衝動的に、その鼻先に、額に、瞼に、頬に、そして唇にと口づけてしまいました。唇を離した時にはイシドロの顔から先ほどまでの表情は消え去り、驚いたように目を瞬かせてこちらを見下ろしています。その頬の輪郭を辿って、滑り落ちてくる髪をその耳にかけて。


「可愛いひと」


 あれしきのことで叱ったりするわけがないのに。あんな表情をみせたあなたが悪いんですよ。

 

「ロサ……」

「言ったでしょう。心配することなんてなにもないって。それとも私の言葉は信じられない?」

「っそんなことは、ない」

「じゃあはやく、もっとちゃんと触れて」


 イシドロの脚の間にある、私の脚が彼の内腿を擦り上げます。私の伸ばした片手が、少し乱れたガウンの襟元と肌の間に滑り込んでゆきます。

 イシドロの息がまた微かに上がってくるのを感じながら、私は残った片手でシュミーズのリボンを解きました。我ながらささやかな膨らみがちゃんと見えるように、襟元を寛げて。


「私をあなたのものだと、思い知らせてくださいな」

「ッロサ――――!」


 再び口づけの雨が降ってくるのを受け止めながら、私もまた夏の名残りのような熱のこもった吐息を吐き出すのでした。







 ロサとイシドロがベッドを共にしている頃、たった一つとなったランプが照らすタウンハウスの一室で、カミロ・デ・ベニートは一人頭を抱えていた。


「――――くそッくそぉッルシオを連れていくなんてッ……!」


 カミロの手が残された数少ない机を叩く。そこには執事長セバスティアンが "アデリナとの口論が落ち着いたらまずカミロに見せ、それからブラウリオに見せるように" とロサに言いつけられていた手紙が乗っていた。

 内容は至って丁寧な口調と筆致で綴られていたが、要約するとこうだ。


『この家は現在、精神衛生面および経済面でルシオの養育に適さない環境だと判断しました。よって私もお世話になっているバルラガン侯爵邸へ連れて帰り、こちらで家庭教師を雇って養育いたします。養育費は私が一切を支払いますので、ご安心ください。なお、ルシオの養育権を法的に争われるお心算でしたら、お取りやめになるのが懸命かと存じます。ベニート子爵家は現在、私に対する慰謝料の支払いを控える立場であらせられることを、お忘れなく。 ――――ロサ・デ・シルベストレ』


 この手紙の悪辣さは書いてある通りだが、一番はカミロからこの手紙をいまだ寝込んでいるブラウリオに見せろというところにある。

 あの夜会――の体をした親族会議――にブラウリオは出ていない。だからこそカミロとアデリナという不貞行為の当事者たちと、それについてまだ話したことがないのだ。勿論カミロ自身が避けているということもあるが。

 だが、唯一の男児であるルシオが絡めば話は別だ。ブラウリオには絶対に報告しなくてはいけない話であるし、そうなればこの手紙を見せるしかない。

 何とか手紙を見せずにブラウリオへルシオの件だけを説明する手立てはないかと考えを巡らせたが、セバスティアンという証人がいる以上、ブラウリオに手紙の存在を知られるのは時間の問題だ。


「くそッくそ、あの――あの魔女めッ……!!」


 金庫は暴かれ、権利書や証文は持ち去られ、もはやこのタウンハウスには一銅貨も残ってはいない。ロサが破壊した厩舎(ミューズ)もそのままだし、使用人への給金も滞っている。

 金だ。とにかく金が要る。だからそのことをこの手紙についてを――ああ、どんなに恐ろしくても、あのブラウリオ男爵に相談せねばならない!


「なんで、どうして僕がこんな目に……」


 あの冴えない幼なじみの婚約者でいてやる代わりに、少しばかり息抜きをしただけなのに。そう、少しばかりの。


「アデリナ……」


 宝石付きのドレスが全部持ち去られたとカミロを猛烈に責め立てたあと、部屋にこもりっきりになった彼女に、もう以前のような情熱は感じられない。だが実家を勘当同然で追い出された今、自分がどうにかしてこの家を回さなくてはいけないのだ。


(どんな手を使ってでも……)


 手紙を握りしめ、席を立ったカミロはふらふらと薄暗い廊下へと歩を進めていった。

 その反省のない薄暗い決意が、自身をさらなる泥沼へ導く一歩であるとも知らずに。






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