囲炉裡を囲んで
これまでの事を囲炉裡を囲んでプータンとシャドーに話す事となった。
「通りで子供にしては行動や発言が子供らしくないと思ったど。」
「興味深い。オキタも興味深かったが、オキタのいた世界の未来の子とはな。感慨深い事だ。ほれ焼けたぞ。」
シャドーは黒い身体からニョロっとした触手を出し串に刺された魚を取り上げると俺とプータンに差し出した。
どんなけ和!!
旅館かココ!
何の魚かはわからないけど匂いは鮎を思い出させる芳しい香りで一気に口の中から唾液が溢れた。
「頂きます!」
「頂くど!」
アム!ハフハフ‥ガツガツガツ!
あまりの美味しさにあっという間にたいらげると、ハッと我に戻り話していた事を忘れていた事に気づく。
そしてシャドーをみると、シャドーはニッコリと俺達を見ていた。
「あ、す、すみません。極度にお腹が空いていた物で。」
気恥ずかしさから頭を描く俺。
「良い。話は一旦置いて、飯を終えてからじっくり聴かせてくれると言い。」
「ありがとうございます。」
〇〇
「美味かったどぉ!」
「美味しかったな。シャドーさんありがとうございます。」
「良い。してお前達はここから元いた表界に戻りたいといったか?」
「はい。可能でしょうか?」
「できない事はないが、今すぐは中々に難しいな。人間界へのルートの門を開ける唯一の存在、光を司る七神獣のホーリーを探さねばならん。」
「その言い方だと、何処にいるかは分からないんですね。」
「あぁ。だが探す当てはある。私はお前達に興味がある。同行し案内しよう。」
「いいんですか!?こっちとしては願ってもない事ですがなんで?」
シャドーは俺の鉾とプータンを見る。
「理由は4つある。」
「4つも!?」
ヤベっ。以外と多すぎて思わず突っ込んじまった。
「ああ、4つだ。」
押し通すか!っつか4つも聞かなきゃなんないのか?ぶっちゃけ付いて来てくれんならもう別に聞かなくてもいいけどなぁ~。
いや、機嫌を損なわれても面倒だ。ここは黙って聞いておこうと聞く体制にはいる。
「まず一つ目はその鉾。近くで見て確信を得たが、何かしらの神の力が宿っているアーティファクトだな。だが、神の力が宿される場合、所有者にならんかのリスクが伴う筈。だがお前は何故か平然としている。それに鉾は何千年も昔に人の世から消えていた筈だ。」
え!?マジか!
そういえば三俣の武器を持ってる人は今まで見た事が無いかも。
使っている人がたまたま居なかったんじゃなく、そもそも皆、三俣鉾という物を知らなかったって事か。
「その様子だと、知らなかったようだな。それを何処で?」
「えっと、トレントに刺さっていました。」
「なんと、この地にあったのか?ふむ。これはもしや?いや、まだ憶測に過ぎん。今はやめておこう。そして二つ目だ。」
やっぱり話すのか!
だがそれは心の中のツッコミにしておこう。
「はい。」
「二つ目はお前が転生者である事。私は未知なる者に目がないので興味がある。3つ目はお前だ。」
シャドーはプータンを見る。
「な、なんだど?」
「お前、何処かで見た事があると思えばガーフィリス・グラディストの末裔ではないのか?」
「お?な、なんで大伯父様の名前を知っとるど?」
「やはりか。そうかグラディラストに子孫か。お前も夢を食うのか?」
「食うど。けど最近はこんな風に料理を食べるのも好きど。これでも全然いけるど。」
「そうか。お前は夢を食わねば生きていけぬという最悪といわれる得意体質は受けつがなかったようだな。他にも血族はいるのか?」
「いるど。だけど、夢を食べれる能力を持つのはその大叔父様だけだったそうだけど、何故かオデだけが食べれるようになったど。そのおかげで村で散々な目にあったど。」
プータンがそういうとシャドーは苦笑いをした。
「同じような事が幻獣界でもあった。人界に飛ばされるまでのアイツは荒れていた。故に幻獣界のホーリーの怒りを買う事となりこの地を追い出されてしまったのだからな。だが人界でまさかの恋に落ち丸くなるとは思わなかった。恋は盲目とオキタが言っていて、正にそうだなと感じたのが久しい。」
そう言ってシャドーは遠くを見つめる。
えーと、話は終わった?
ってか3つしか言ってないよ!?4つ目は?
えっ?コイツ賢そうに見えて実は天然か!?
「よし、明日にでもここを出発しよう。」
話は終わった。
天然だ!!
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