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暖かく受け入れる家族

「話はわかったわ。この生理現象についてもね。」


ゴクゴクゴクゴク!


(わかってくれて何よりです。)


いやぁ!何ってこの現象についてが忍びなさ過ぎてどうなる事かと思ったけど、理解力のある父と母でよかった。


(けど、こんな俺を気持ち悪く思わないのですか?)ゴクゴク!


「何言ってるのよ。前世の記憶があったとしても子は子よ。敬語もいらないわよ。ねぇ、貴方。」


なんていい母だ。


「勿論だ!!むしろ僕はハルと話せる事がとても嬉しいよ。前世の記憶についても凄く興味深い!是非今度聞かせてくれよ!」


父に限っては知識欲が強い為、俺の知る見知らぬ世界に興味惹かれたのだろう。


(わかりました。)


「うむ。さて、ランス。」と次に父はランスに目を向けて、ランスの頭に手をおいた。


「今回の事は褒め称えれる様な事ではないけれど、その歳でファイヤーボールを扱える子はそうはいない。ハルは別として、お前も十分に素質がある証拠だ。それに、お前が無事で本当によかったよ。」


父はランスを優しく抱きしめると、ランスの目から涙がまた溢れだした。


「ごめんなさい。ごめ‥なさい。」


ゴクゴク。


「よし、もう泣くな。」


父はそう言ってランスの頭をポンポンと軽く叩くと人差し指を立てて見せた。


「そのかわり!明日から正しい魔法の使い方を伝授してやるから覚悟しておく様に!」


ゴクゴク。


「はい!!」


ゴクゴクゴクゴク。


不謹慎極まりないが、これは許して下さい。


ゴクゴクゴクゴク。チュッ!ポン!



〇〇〇〇。


さて、それからと言うもの俺の生活が一変する。


今まで揺り籠の中のみの生活だったが、父が屋敷の中だけなら自由に徘徊してもいいと言う事になったので行動範囲が広がったのだ。


初めは宙に浮き、飛び回る俺を見たメイド達は驚きのあまり声を失っていたが、次第に普通の光景へと変わっていく。


そして更に2カ月過ぎた頃、ついに離乳食が始まった。


母乳ばかり飲んでいたこともあるのかベチャベチャのご飯でも感動するぐらい美味しかった。


そしてこれを機に決意の断乳を試みた。


いつまでも乳を吸うのは何度も言うが忍びないのだ。


とは言ったものの母の母乳はとても多く精製されるらしく、飲んでくれないと張って痛いらしい。

だから飲んでくれとせがまれたがそれはやはり断った。


 ケジメなのだ。


大きくてフワフワで甘い匂いのするオッパイバイバイ!!


しかし、やはり母は母乳を出さなければ痛いらしく、仕方なく俺の前で自ら搾乳し瓶に入れ出した。


自分の母といえど私は前世の記憶があるのですよ?

なんとか目の前でなさるのは辞めて頂きたいのですが‥。


「うぅ‥。」


ってか、かなり痛そう!目のやり場に困ります!!


そして母は搾乳し終わり満タンになった瓶の蓋を閉じ、取手に紐をくくりつけると、それを俺の首にかけた。


「はい。お弁当。」


母は優しい微笑みで俺を見つめる。


なんなんだこの感情は!!?

何か途轍もなく恥ずかしい!!

っつかこの母の言動を誰かどうにかしてください!!っつか父よ!何も思わんのか!!?寛大すぎるぞ!


それからと言うもの、首に母乳を吊るす赤ちゃんがフワフワと浮き、徘徊する光景をメイド達は癒しの一つにしたとかしないとか‥。


でだ。その間、俺は何もしていなかったわけではない。


父に前世の記憶を提供する代わりに、書斎に出入りさせて貰える様に頼み込んだ。


本来なら危険な知識などが記された本などもある為、子供には見せないが俺ならいいと言う事で特別にオーケーしてもらえたのだ。


だが俺ばっかりが特別だとランスに申し訳ないとも思ったので、俺が一緒ならランスも入っていいようにしてくれた。


「ランスを頼むよ。」


おいおい。赤子の弟に言う台詞なのか?


っつか兄貴はランスだよ?



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