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お騒がせな家族が増えた。

あれから2日後。


ガツガツガツ!!

ガツガツガツ!!


「「お代わり!!」」


しっかり黒曜丸はエステード 家の住人となっていた。


「おいプーの助!!それは我のぞ!!取るでない!!!」


「はっはーど!ペロン、ゴックン。もう腹に入れちまったど!」


プーたんは不敵な笑みを浮かべる。


「ぐぬぬ!どうやら我の逆鱗に触れてしまったようじゃなプーの助。」


「ほう。なんだど?オデとやるってのかど?お?ジョートーだどぉ。」


プーたんはヘラっと馬鹿にするように笑う。


「愚かな。もう泣き言をいっても許しはせぬ!受けよ!我が必殺奥義!悪滅殺爆裂転‥」

「じゃかましい!!!」


俺の一括で晩餐室一同の動きが止まる。


だが俺の堪忍袋も限界だ。


ダルブがあの後、黒曜丸が俺を持主に選んだと知り皆も同様驚いてはいたが、納得してくれたようでそのまま黒曜丸を連れ帰る事となった。


だが、いかんせん人の姿であるが為に両親は剣として扱わず、何故か娘として家で面倒を見る事としたようで、早2日。


 黒曜丸は擬人化をする事でご飯を食べると言う事を始めて知り、その味覚の覚醒により食にめがなくなった。


 それ故に出てくる食べ物全てに興味を示し感涙するのだが、それを横目で同じく食に目が無いプータンは毎度黒曜丸の皿から食べ物を奪いとり「フフン。ここではオデが先輩ど。オデが優先ど。」と先輩風をふかしはじめた。


 これがきっかけで毎度喧嘩が勃発するようになった。


しかも夜遅くまで!!!


限界だ。


「頼むから黙って食べろ!」


「むう。我は悪くないのに。」


黒曜丸は口を膨らませ落ち込む様に椅子に腰かけるが、プーたんは我関係無いとばかりに他所を向いて口笛を吹く。


あんの豚!覚えとけよ!


「あら~。賑やかねぇ~貴方。」


「ははは。やっぱり家族に女の子がいると花が咲くね。」


「貴方‥。」


「リリス‥。」


 この親はなんとも呑気な‥と苦笑いすると、よこで唯一まともにランスは苦笑いしていた。


まともな奴がいてよかった。



○○○



食事も終え、ランスは学校に行き、それぞれ自分のなすべき事の為に動き出す。


そして俺もさぁ休憩と言いたい所だが今日は王宮にいかなければならない用事がある。


そう、今日はカルラの修行の日だからだ。


 一時は才能の件でどうなるか不安にも思ったが、取り敢えず先はみえないが先が無い訳ではないので頑張る事にする。


 めちゃくちゃしんどいけどね!!


 あとカルラにはフェアリー族の件も聞かなければいけないので丁度いい。


さて、時間に遅れると煩いし行くとするか。


俺が立ち上がると黒曜丸が俺を呼び止める。


「む?何処かへ行くのか?」


「修行だよ。そうだ。黒曜丸も一緒にくるか?」


「ふむ。お主がどうしてもと言うならば、考えてやらんでも」「じゃぁいい。」


「な!?まてまて!扱いが酷いぞ!行かんとはいっていないであろ!」


「来たいの?」


「う、うむ。」


 素直に頷く黒曜丸。


「初めから素直に言えばいいのに。プーたんはどうする?」


食べ終わった後のグータラタイムを満喫するプーたんに尋ねる。


「うーん。今日はリリスに何も言われてないからな。暇だしついてくど。」


何故俺の母さんを呼び捨て?まぁ、いいけど。


「よし、じゃぁ黒曜丸もプーたんも俺に捕まってね。」


俺の発言に首を傾げる黒曜丸。


そうか、俺の転移は初めて見るんだったな。


【テレポート】




一瞬にして王宮の中にある広いグラウンドに景色が移り変わる。


「おぉ!これは昔沖田も使っておったテレポートではないか!!やはりハルは素晴らしいの!!」


あ、やっぱり知ってるんだ。まぁこの魔法便利だし、かつての英雄が使えない訳無いよな。


それからしばらくすると、カルラとシスカが来た。


「や‥」


カルラは軽く手を上げて挨拶する。

相変わらず眠そうな目をしているな。


「プー太郎も、やっ。」


カルラはプーたんにも姿勢を低くして手を上げた。


するとプーたんも手をあげハイタッチを交わす。


「む。」


いつからそんな仲になったの?


しかしプータンは色んなあだ名があるなぁ。


そしてシスカに目を向けるとシスカは黒曜丸を見るなり凄い表情へと移り変わる。


「えっと、‥誰、かな?」


何故かシスカの表情が引きつり気味で俺に問う。


ここは冷静に対応しよう。


「あぁ、この子は黒曜丸。こう見えて刀なんだよ」


ニコッと笑ってみる。


「え?そうなんだ。‥って何でそんなわかりきったウソをつくの!?どっからどう見たって可愛い女の子じゃないのよ!」


シスカが俺にグイグイと追い迫る。


「む?ハル。此奴は何故そんなにいきり立っておるのだ?」


黒曜丸が話に入ってきた。


「あぁ、黒曜丸の本当の姿が刀だって解ってくれなくてね。」


「ほう。なら我自ら言った方がよいな。」


黒曜丸はオッホンと空咳をすると、何故かシスカから俺を奪う様に引き寄せ不敵に笑みを浮かべる。


「刀と鞘は一心同体。鞘に刀が収まるのは当然の道理であり、そしてその相性が抜群だからこそ我は此奴を気に入り共にするのだ。」




‥‥。




「ってアホかぁ!!」


ズビシィ!!!!!「あいたぁ!」と黒曜丸の頭にチョップを入れると同時に真横から殺気を感じ取り振り向く。


「不潔!!!!!」


ボコーン!!!


俺の顔面にグーパンチが突き刺さる。


「アベシ!!」


 シスカちゃんまだ幼児なのに色々知ってるのね。




〇〇〇〇



「えーと。黒曜丸がこんなに近くにあったなんて‥ね」


カルラは黒曜丸を知っている様だった。


「知ってるなら初めから言ってくれればよかったのに。」


顔面を腫らした俺がカルラに剥れ気味で言う。


「だって‥、なんだか面白かったし‥ぷ」


面白かった?ってか今顔そらしたけどプッて吹き出したでしょ!?吹き出したよね!?


「えっと、ハル。私何だか誤解してたみたい。その、ご、ごめんね。」


手を、モジモジしながら頭を下げるシスカ。


「いいよ。誤解は解けたんだし。」


っつかこの幼さでする会話じゃないよね?

ってかなんでそんな誤解が生まれる程の知識をシスカが持っているかさえ疑問だろ。


親の教育どうなってんの!?


まぁ取り敢えずは落ち着いた。


フゥ、と肩を落とす俺を横目で見たプーたんがヘラっと笑う。


「お前が殴られてるのを初めて見たど。いい気味だど。ぐふふ。」


迷わず農業フォークをアイテムボックスから取り出しプーたんの鼻に突き刺した。


プスッ!


「ぬうぉーー!!な、何するど!!!?」


「言葉を慎みたまえよ豚野郎。」






「で、黒曜丸は通常の刀の姿にも戻れる‥の?」


カルラが話を戻す様に黒曜丸に問う。


「無論だ。ほれ!」と一瞬にして黒曜丸は元の美しい黒刀へと変身した。


それを見るなりシスカは驚き目を見開いた。


そしてカルラでさえも目を見開いていた。


「これが長年探し求めた沖田の刀」




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