大惨事
バレたぁ!!?
「ママにはもう近づかせないぞ!!!」
うむ。やはり嫉妬的なものか?
なかなかの強行突破に出たようだ。
俺自身は別にそんな気持ちにさせるつもりもなく、決して悪気は無い。
だけど何故かお腹の空いた時のみ意思関係無く泣いてしまうのだ。
しかし何故バレた?
狸寝入りしたりしている事が分かっていたとか?それぐらいしか思い当たる節がない。
「僕はだまされないぞ!さぁ、あの時見たいに飛んでみろ!!」
なかなかにめんどくさい状況だ。
ここは知らぬふりを決め込む‥って!!?
ポーン!!
またもや揺り籠から降り投げられる。
こいつ殺す気かぁぁ!?
クン!!とまた宙で停止する。
どうやら昨日のは偶然ではなかった様だ。
「やっぱり!!弟の身体から出て行け!悪霊め!!【ファイヤーボール】!!」
ゴウ!!!とランスの手から炎の弾が放たれる。
うそん!!!?
驚愕しながら宙を飛びソレを間一髪で避けると、背後にあった棚にファイヤーボールが当たる。
ゴオォウ!!
引火した。
おぉい!!何いったいこの状況!!?
俺はエスパー家系にでも生まれたってのか!?っつかそんな事よりコレって結構大事になってるぞ!?大丈夫なのか!?
ランスの方に振り返ると、ランスも驚き、焦る表情を見せていた。
どうやら予期せぬ自体だったようだ。
くっ‥早く消さないとヤバイぞ!!
このままじゃ屋敷が丸焦げになる!
とりあえず屋敷の誰かに気づかせないといけない。
しかし俺は何故か言葉は発生できないようで、オギャァとしか泣けない。
状況からして玄関を開けれて状況をちゃんと伝達できるのはランスだけだ。
しかし肝心なランスに目をむけると、動揺して足から根がはった様に固まっている。
ちっ。どうする!?くそ!
あぁ~もう!
空飛べるぐらいならテレパシーが出来たりとかしないのか?
ランス!!ランス!!
おい!ランス!!!!
「えっ!?だれ!?」
マジか!?通じた?
(ランス!聞こえるか!?)
「誰?」
(俺だ。ハルだ!)
「え?ハル?」
ランスは宙に浮く俺を見る。
「ハルが喋ってるの?」
(そうだ。正確にはテレパシー的なものだと思う。
そんな事より早く火を消さないと屋敷が燃えちまう!!さっき炎の弾を出せたなら水の弾みたいなのは出せないのか!?)
「え?ダメだよ!僕は水の適正なんて持ってないもの!」
適正!?なんじゃそりゃ?
(って、なら仕方ない!とりあえずここから出るぞ!!)
炎はどんどんと広がっていき、その勢力をふくらましていく。
「けど、このままじゃ家が燃えちゃう!!」
わかってるっての。
だが煙もそこそこ充満してきた。
このままだと一酸化炭素中毒になるのも時間の問題だ!
(今はどうしようもねぇ!!とにかく部屋から出るのが先決だ!死んじまう!!)
「わ、分かった。って!あ!!?」
ランスが振り向き扉に向かおうとすると、炎が丁度バッドタイミングで扉に引火した。
「そんな!?」
くっ!何だよこれ!めちゃくちゃ最悪だぞ!!絶体絶命だ!!
そんな時、ピーンと糸を貼り付けられるかのように言葉が頭に浮かび上る。
ー【#水爆弾__ウォーターボム__#】ー。
なんだ?
すげぇ厨二病みたいな言葉が頭にうかんだぞ。
わからないけど、炎はさらに燃え移り、煙が目立ってきてる。
うっ!マジヤバイ!!
咄嗟に床へと張り付き姿勢を低くし、煙をさけると、目の前のランスがこのタイミングで倒れた。
おいおい!?なんてこったい!?
もうしのごの言ってられねぇ!なんだかわからんが、とりあえずやれる事はやるっきゃねぇ!
【#水爆弾__ウォーターボム__#】!!
一か八かで英語を並べられた様な言葉を心の中で念じると、目の前でバシュッと、信じられないが水が弾けた。
だが炎を消せる様なものではない。
何だよこれ!!?こんなんじゃ全然ダメじゃねぇか!
!!?もしかして水蒸気の関係!?
ならここをとりあえず出なきゃ話にならん!
床でも潰せたらなぁ。
更にまたピーン!と張り詰める様、頭に言葉が浮かびあがる。
ー【#破壊__ブレイク__#】ー。
今度は壊すか!!もうとやかく言ってる場合じゃねぇ!出来る事はさっきも言ったがなんでもする!!
ここは二階だ。水蒸気が関係するなら下の空間にいけばなんとかなるかもしれない!
地面に手をつき言葉を念じる。
【#破壊__ブレイク__#】
ドッ、ゴォォォォオン!!!
底が何かで衝撃を与えられたかの様に崩壊し、俺たちは下の階へと落ちる形になる。
しかし、ランスの存在がある事に意識するのを忘れていた。
意識を失ったランスは頭から床へと落下しそうになっていた。
こうなったら何でもありだ!英語並べて使えるならこれも使えんだろ!
【#浮遊__レビテーション__#】!!
一瞬、念じて恥ずかしさを感じたが、それは杞憂に変わる。
見事、ランスの身体は浮遊したまま動きを止めたからだ。
よし!とりあえずはオーケーだ。
ふと周りを見ると、屋敷のメイド達が着替えている最中で、なんならブラをつけていないやつまでいた。
しかしメイド達はいきなり天井が崩壊した事に慌てふためいている。
どうやら燃えているのはまだあの一室だけらしく、皆はまだ気づいてない様だった。
一刻も早く炎を消す!!
俺は真上を見上げると、すぐさま手を上に掲げ、【#水爆弾__ウォーターボム__#】を念じる。
すると水の弾が現れ、徐々に膨れあがる。
俺はそれを思うがままに浮かしていき、上の階に留めた。
そして力強く握り拳をグッと引き締めると、膨れ上がった水の弾が上の階でブッシュァァ!!!と音を立て破裂した。
それと同時に勿論。下の階にも水は滝の如く流れ落ちてきた。
メイド達は「わー!!」とか「きゃー!、」とか大混乱状態だ。
その騒動でやっと母とメイド長が気づき、メイド部屋へと駆けつけできた。
俺は宙に浮いたままだ。
これはどういう展開になるのでしょう?
あ~あ↓




