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天才魔道幼女


読みにくい所が多々ある中、ここまで読んでくださった方々に感謝します。

文を書くのは難しいですね。その時はそれが限界の考えた表現でも読み返してみると「馬鹿じゃん!」てなる瞬間がめちゃくちゃあります。

これからも貴方の暇つぶしに少しでも協力できるようにがんばりたいと思います!


声を聞きつけ俺はそっと扉を開けて覗き込むと、目の前を逃げるように駆ける赤いドレスを着た幼女が通り過ぎる。


顔は確認できなかったが綺麗なブロンドロール髪を腰まで伸ばした幼女だ。


「姫様ぁ!!!」


そして男のほうは、股間を抑え倒れこむ執事服を着た白髪の爺さんだった。


おー。滅茶苦茶ピクついてますな。めっちゃ痛そ!


「また姫様ですね。」


気づくと俺の真上から状況を確認していたチャコ。


「よくあるの?」


俺ががそう聞くとチャコは頷く。


「えぇ。姫様は血気盛んでして、将来は魔導騎士になると意気込んでいまして。」


魔導騎士?魔法専門にしてる奴等の事か。


だが俺はそれよりも気になった一言があった。


魔法を放てる場所。


そう、俺はランスの事件以来攻撃魔法系を放っていない。ましてや他の魔法すらできるかどうかも確認していないのだ。


これはチャンスかもしれないぞ。


シャルべ領にも一応そういった施設はあるらしいけど、父さんが頑なに行かせてくれなかったからな。


「ねぇ。魔法を放てりゅ#場所__ばちょ__#があるなら俺も試してみたい魔法がありゅんだけど。」


「え。魔法を使えるのですか?」


チャコは俺の発言に驚いた素ぶりをみせたが「ですがあそこはまだハル様の歳ですと‥」と思い悩む素振りもした。


ダメ押しだ!子供の特権を使う時!


「うん。ちょっとだけ。ダメ?」


目を潤ませ可愛く頼み込んでみると、チャコはほんのり顔を赤らめる。


「い、ちょ、ちょっとだけなら大丈夫ですよ。」


「やった!!」


効果は抜群だったようだ!!


〇〇



「ファイヤーボール!!」


「アイスボール!!」


「サンダーボール!!」


ボボボーン!!


快晴に晴れた外の演習場へ行くと学校の体育館程の施設内で魔導騎士達だろうか、黒いローブを着た人達がバッティングセンターみたいに区切られた場所から金属製の的を目掛けて魔法を放っていた。


そしてその隣は大きな砂地の広場となっていて、騎士らしき者達が槍や剣の訓練を行なっている。


初めて目にする光景に俺は目を輝かせた。


「演習場を見るのは初めてですか?」


「うん。」と元気よく返事を返すと、先程聞いた声が近くで響く。


「【ライトニングスマッシュ】!!」


激しい稲妻が金属製の的に直撃する。


ドッ、ゴォアァァァンン!!!


その一瞬の出来事で、辺りの騎士達が一斉に沈黙する。


「ひ、姫様だ。」


「あの歳であそこまでの魔法を撃てるなんて‥」


どうやらあの姫様とやらは天才と言われる存在なのだろう。


周りの雰囲気を見ればわかる。


さて、どんな顔をしてるんだろうな?


俺は隣でさっきの魔法を見て固まっているチャコを置き、姫様の顔を見に行く。


すると驚く事に姫は涙を流していた。


えっ?何で泣いてんの!?


幼女の容姿は将来を約束されたような可愛らしい容姿をしていて、年齢は4歳ぐらいだろうか?


何にせよ俺より年上だという事は間違いない

精神年齢は俺のほうが上だけど‥。


因みに服装は赤いドレスだ。


「ってかにゃんで泣いてるの?」


俺の声に気づいた姫様はキッとした表情で俺を睨んだ。


やべっ。思わず声に出しちゃった。


「貴方。誰?」


む?これは一応貴族の御子息らしくしとこうか。


右拳を左手で抑え、深く頭を下げる。


「#お初__おはちゅ__#にお目にかかります。ネイブル伯爵の次男。ハル・フォン・エステードです。」


よし。上手くいったはず。と顔を上げると姫様はフイっとまた的に視線を戻す。


おいおい。難しい奴だな。


「第1王女・シスカ・フォン・レイドクスよ。」


おっ!返してくれた。すこし喜んだ顔をすると、急に俺に手の平を向け、標的を俺に変えた。


「今の‥見た?」


「え?ま、魔法のことでしゅか?」


「とぼけないで!ってか何でこんな所に子供がいるのよ?」


「子供って、姫様も子供では?」


プチっ!と何かが切れる音が聞こえた気がした。


「そう‥。私より年下の貴方まで私を子供扱いするのね。いいわ決闘よ!!」


姫様は魔力を高めているのか、辺りの小さな石が小刻みに揺れる。


それに我を取り戻したチャコが慌てて仲裁に入る。


「ひ!姫様!!この子はただの見学でここに来ただけでして」「だまりなさい!!!さぁ貴方。隣の訓練場に移動なさい。メッタメタにしてあげるんだからね!!」


うわぁ。ややこしいぞコレ。と嫌そうな顔をすると、姫様は俺の手を取り俺を隣の訓練場の真ん中まで引きずった。


辺りは何事かと、ザワつき、あっという間に注目の的となって俺らを中心にして周りに人が集まってきた。


「何だ何だ?」


「姫様が決闘だってよ。」


「なんだって!?姫様は上位階級まで使える天才魔導士だぞ!そんな人にいったい誰が!?ってえ!!?」


「おいおいまだヨチヨチの子供じゃねえか!」


「きっと平民の子なんだろうな。きっと姫様に何かしたんだろ?」


「それにしてもあんな子供相手に、所詮姫様も子供か」


「おい!それは失言だぞ!聞こえたら打ち首になりかねねぇぞ。」


「おい、そんな事より止めなくていいのかな?」


「止めるったって姫様はご乱心なんだぜ。とばっちりくうかもしれんだろ?」


「なら知らせに!」


「大丈夫だろ。平民のガキが悪いんだ。触らぬ物になんとやらだ。」


その人の騒動にチャコが慌てる。


「ど、どどどどうしましょ。兎に角、王様に知らせないと!!」


チャコは何処かへ走っていった。


そして俺は姫様と向かい合う。


「貴方。決闘の意味はわかって?」


「えーと。たちかお互い始めに勝った時の条件を決めれるんでちたっけ。そして勝てば相手は自分の条件を呑む。ってか子供がこんなのちたらダメでしょ。」


俺がそう注意すると姫様はまた口を膨らませる。


「また子供扱い!!いいわ!私の条件は貴方を一生奴隷の様にコキ使ってあげる事とする!もし万が一にも無いけど私が負けた場合は煮るなり焼くなり好きになさい。」


姫様は絶対の自信に満ちた表情でそう言う。


っつか一国の姫様がそんな事言って良かったのか?俺が親だったらバチバチにするよ?


まぁこれが子供というものなのかな?言葉の意味わかってんのかなぁ?


そんな事を考えていると姫が「どうなの!?」と強い口調で聞いてきた。


やべ。返事しなかったからイライラし始めた。


「あの。」


「まだ何か?」


「拒否権は?」


「無いわよ!!」












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