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巡る導師に惚れぬものなく  作者: 亜城優


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ディアーヌのパパになります

「ディアーヌちゃんはね?実はなんと!愛の魔法少女なんだ〜」


どうだ!と大きな胸を張りながら、得意気に話すディアーヌ。いいねー。ばるんばるん。


「魔法少女って、正義の味方みたいな仕事をしてるってこと?」


「ちょっと違うかなあ。あくまでディアーヌちゃんは騎士なんだけど、魔法の力も使えちゃうって感じかな」


「じゃあ、さっきはその魔法の力で助けてくれたの?」


「そうだね〜。貯めていたラブパワーを、シアンくんに分けてあげたの」


「そっか、さっきはありがとうね。ちなみに、ラブパワーってなんなのか聞いてもいい?」


「そのまんま、愛の力だよ?誰かから優しくされた時とか、嬉しいことをしてもらった時、人の愛情を感じるでしょ?それがディアーヌちゃんの力になるの。で、その力をみんなにあげることで、強くなったり、傷を癒してあげられたりするの」


愛の力で魔法を使うのか。嘘みたいな話だけど、体感しちゃったしなあ。


「さっき、パワーを補充させてほしいって言ってたのは、何か私がすればいいのかな?」


「うん!あのね、出会った時から、一回シアンくんに思いっきり甘えたいって思ってたんだ。力も回復できるし、ちょうどいいよね?」


「甘えられるのは構わないけど、具体的にどうすればいいの?」


「えっとね、とりあえず膝枕はしてほしいかな〜」


「わかった。ほら、おいで」


「えへへ、ありがと。あと、このまま頭撫でてほしいかも」


言われた通りにそっと頭を撫でる。綺麗な髪だ。


「……ディアーヌは優しい女の子だね。人の愛情を受けて、それを魔法の力にして、人にわけてあげられるんだから」


「そんなことないよ?自分だけ受け取ってたらダメかなって思うだけだもん」


「そう思えるのが素晴らしいことなんだよ。私は今日一日でディアーヌの優しいところを知って、ディアーヌのことがすごく好きになったよ」


「にひひ。そんなに言われたら照れちゃうよ」


……思いやりがあって、人の好意を素直に受けられる純粋な子だったんだな。思いっきり甘やかしたくなっちゃった。


「……ねえ、パパって呼んでみてくれない?」


「ん?シアンくんをそう呼べばいいのかな。どういう意味?」


「ママに近い言葉かな。でも、私にだけ使える、特別な言葉だよ」


「そうなんだ。じゃあ、パパ?」


「なに?ディアーヌ」


「もっと近くで、パパの匂いを嗅いでもいいかな?パパの匂い、なんだか安心するの」


「いいよ、ほら、いいこいいこ」


お腹に顔を埋めてくるディアーヌを、優しく撫でてあげた。


「……なんだかいいね。特別な呼び方があるのって。パパって口にするだけで、もっと甘えたくなっちゃう」


「もっと甘えてくれていいよ?このままお昼寝しちゃおうか」


「うん。……パパ」


しかし魔法少女の力って、どこから得たものなんだろう。実はディアーヌは月出身とか?

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