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巡る導師に惚れぬものなく  作者: 亜城優


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めんどくさいことになった

「……ここは?」


全然知らないところにいた。森の中の家?てっきり洞窟から戻ったところに飛ぶと思ってたのに。


「私たちの拠点のうちの一つです。一番近いところ、といってもかなり遠くにきたけれど」


「あまりおかしなところに飛ばされては困るのだがね」


「大丈夫よ。あなたたちの目的地にはむしろ近付いたわ。ここから北西に少し歩けば着きます」


「……アドリアには?」


「遠いわね。ここからでは塔も見えてないでしょう。一応あっちのはずだけど」


指をさすアリア。その指が指し示す先には、ただただ空が広がっている。


「……」


「あらら、しょげちゃって。お兄さんかわいい♡」


「せめてロクサンヌまで戻してくれない?」


「そうして差し上げたいのですが、私たちこれから用事があるので、そろそろ失礼致します。ここで休んでいってもらって構いませんので」


「またね、お兄さん♡」


「またねー」


では、と言い残して三人はどこかへ飛んでいってしまった。


「……どうしよう。ごめんねオボロ。巻き込んでしまって」


「心配ご無用!せっかくなのでもう少しお主に付き合うでござるよ」


「二人はどうする?」


「そうだね。とりあえず、少し休んでいこうかな」


ちなみにベッドが三つしかなかったのだが、相談の結果ジャンヌとベアトリスが一緒に寝ることになった。……ただの部下と上司にしては仲良さそうだもんなあ。

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