黒龍姫
西洋的な龍のイメージです。ミラボレアス的な。
アリアと話をしながら、とうとう洞窟の入り口までやってきた。
「思ったより大きいね」
「ドラゴンが通れる大きさですから」
「そりゃそうか。そう言えば、明かりはどうするの?奥まで結構ありそうだけど」
「ふむ。ベアトリス」
「はい。では僭越ながら、わたくしが魔法で光を……」
「光の魔法で照らせばいいの?ならルナに任せて!うーん……よいしょ!」
ルナが自身の体と同じぐらいの大きさの光の玉を作り出した。でも眩しい。ちょっと光が強すぎる。
「うーん。ちょっと眩しすぎな……」
「えーい!」
「え?」
ぽーいと光の玉を投げるルナ。タマはすごい勢いで洞窟の奥へと飛んで行き、
ドッカーン
奥で爆発したみたいだ。するとその直後、
グオオオオオオオオオオオオ
……すごい声が聞こえた。多分ドラゴンだな。
「ドラゴンに当てちゃったのかな」
「どうでしょうね。でも好都合じゃないかしら。わざわざ奥まで進まなくとも、彼方から出てきてくれそうなんだから」
「大丈夫だよお兄さん♡私が守ってあげるからね?最悪蘇生してあげるし♡」
「……頼りにしてるね……ん?」
洞窟から強い風が吹きだしてきた。やっぱり、ドラゴンがこっちに向かってきてるのかな。
……そして、
グオオオオオオオオオオオオ
黒い龍が現れた。
「よし。ではまず私から行こう」
ジャンヌはそう言いながら腰のレイピアを引き抜き、龍に向かって突撃していく。しかし
カキーン
「ふむ。硬いね。……おっと。」
反撃の爪を避けるジャンヌ。うーん。ウロコがぶ厚そうだな。
「じゃあ私が行くね♡それ!ダイヤモンドダスト♡」
龍につららの雨が降り注ぐ!……が
「……効いてなさそうね。では私が行きましょう。ファイア・イプシロン!」
今度は巨大な火の玉が龍に襲いかかる!……やっぱりダメだ。
「……ねえアリア。本当に大丈夫なんだよね?」
「……」
あれ、思ったよりまずい感じ?
「では拙者が参ろう。忍法、轟雷雲!」
なんと!空は晴れているのに、どこからともなく落ちてきた雷が、龍を貫く!……あんまり効いてなさそう。
「……アリア?」
「……転移魔法を使います。シアンさん。ジャンヌさん。ベアトリスさん。オボロさん。みんなで手を繋いでください。至急」
「……」
とんずらこいた。




