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巡る導師に惚れぬものなく  作者: 亜城優


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とりあえずキスしろ

マコトたち、猫耳ある話ってしたっけ。してなかったらごめんなさい。あるよ。黒猫だよ。

一瞬怒りを見せたマコト。しかしその怒りは長く続かず、すぐに悲しそうな顔になる。


「そーかよ。そいつのほうがいいってか。そうだよな。アタシ猫かぶってるもんな」


「マコトが猫を被ってるだなんて思ってないよ。いつも年上の私を敬ってくれてるんだって、ちゃんと伝わってたよ」


「……そーかよ」


そう言って部屋を出て行こうとするマコト。


「待ってマコト。聞いて欲しい話があるんだよ」


代わりに黙って出て行くキョウカ。


「……ちゃんと騙してくれよ。シアンさん」


「騙すことはしないよ。本心を伝えるだけだよ」


「……とりあえずキスしろ。そしたら話を聞いてやる」

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