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巡る導師に惚れぬものなく  作者: 亜城優


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キョウカと……

キョウカと二人で帰ってきた。さすがに一緒にお風呂に入ったりはしない。というか誘えない。もうちょっとふわふわした子なら思い切って誘えるんだけど、キョウカは断られるのが怖かった。でもお風呂上がり、部屋に戻ってみると、


「……よう」


普段はまっすぐ人の目を見て話をするキョウカが、ベッドの上で三角座りをし、こちらを向かずに話しかけてきた。


「今日もお疲れ様。キョウカ」


「……おうよ」


「……今日は下で寝るの?」


「上で二人寝るのはあぶねーだろ。特に……あんまり動くとさ」


どんなふうに動くつもりなんだい?いいかけてやめた。


「ねえ、キョウカ。別に焦らなくてもいいよ?」


「なっ。焦ってねえよ!それに……ああくそっ」


突然立ち上がったキョウカはぐんぐんこちらに迫ってきて、


「もうガキじゃねーんだ。わかんだろ?」


チュー


唇を重ねてきた。と、その瞬間


ガチャ


「ねえシアンさん!明日せっかくの休みでしょ。だから二人で……何してんだシアン」


……いっそ無視していいかな。ダメだよな。

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