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巡る導師に惚れぬものなく  作者: 亜城優


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ラウラかわいい

「そろそろお昼時だね。ラウラは何が食べたい?」


「特に希望はありません」


「そっか。ちょっと早めの時間だし、美味しいって噂のところに行ってみようか。混んでたらごめんね」


「好きなようにしてください。どうせ勝手に連れて行くのでしょう」


「ラウラが本当に嫌がるようなことはしないつもりだよ」


「……」


感情の読めない顔でこちらを見つめるラウラ。でもそんなに悪感情は持ってなさそう。もう手を握ってても振り解かれなくなったし。


店に来た二人。


「ほら。ラウラ。一口あげるからあーんして」


「いりません」


「美味しいよ。ほら。エビも一緒にあげちゃう。レモンクリームと合うよ。あーん」


「………………あーん」


「美味しい?」


「……はい……」


あっ。ついに顔を赤くして照れた。かわいいぞ。ラウラかわいい。


「このあとちょっと服を見たいんだ。良かったら私に似合うものを選んでくれない?」


「……仕方ないですね。付き合ってさしげますよ」


なんだかんだで1日中一緒に遊びまわってくれたラウラだった。そして、


「非常に!非常に不本意ではありますが!シアン。あなたの断罪をしばし先送りにし、監察処分とします」


「勝手に決めちゃっていいの?」


「一応現場での権限はそれなりにあります。上もまだ見極める段階としていますから」


「ありがとうラウラ」


「礼を言われるようなことはありません。それにまだあくまで……」


チュッ


唇を奪ってやった。


「あああああなたという人は!?」


「またデートしようね」


そう言い残してとっとと逃げ帰る。前にスズにキスされた時、自分がパニックに陥ったことを覚えていたので、あれを再現してみた。

向こうがああいう態度でくるなら、こっちもそれなりの対応をしますよね。

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