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その頃のスカーレット〈幕間〉
シアンが発ってから一月半ほどになった。砂漠を越えるのに2週間。そのあと一ヶ月発っているのだから、順調であれば塔の手前の町まで辿り着いた頃だろう。
ああ楽しみだ。もうずっと長い時間シアンの声を聞いていない気がする。あれはたった一月半前だと暦は言うけれど、数年、いや、数十年は経ったような気がする。ああ、早く彼の声を聞きたい。早く会いたい抱きしめられたい愛の言葉を囁かれたい。
ちょっと西の遺跡まで出かけたとき、たまたま発掘した古代の文献。その中には男女の恋愛について説くものがあった。文献を参考にシアンとのアレコレを妄想しているうちに、だんだんエスカレートしてきていた。
「うふふ。私も愛してるわシアン。ああっ。でもダメよ。今はまだお腹にこの子がいるから。もう少しの辛抱よ、パパ♡」
実はシアンから本気で愛を伝えられたことはないはずなのだが、だんだん妄想と現実の区別がつかなくなってきたスカーレットは、妄想の中のシアンとかなり進んでしまっているようだった。最初の街他の女の子のイチャコラしてるシアンは、どう責任を取るつもりなんだろうか。
書いててスカーレットやべえなと思いました。




