↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
巡る導師に惚れぬものなく  作者: 亜城優


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

PR
4/91

スイーツトリオ中編 三人でデート(統合&改稿)

アスカとのデートを追加したことで、ナチュラルなクズ感が強まっております。もうあんまり気にしないで。どうせこの後酷いんだから。

アスカちゃんとデートした後、ケータイを買いに行った……んだけど契約できなかった。契約に必要な住所とか口座とか、必要なものが色々ないから希望はなさそうだった。

その後スズちゃん。いや、スズの店にもちょくちょく遊びに行って、スズともだいぶ仲良くなってきた。昨日はアスカちゃんとまたデートに行ったし、すごく順風満帆って感じだ。強いて言えば、最近何か妙に視線を感じるのが気になるぐらいかな。

……もう少しここで遊んでても許してくれるよね?スカーレット。


「やあスズ。今日のおすすめは何かな」


「えー本日はですね。こちら。僭越ながら、私が考案させていただきました!バラの風味と薔薇の柄の装飾にこだわった逸品でございます!」


こちらはですねー、と明るく楽しそうに解説してくれるスズ。今日もまた一段とかわいい。元気な若い女の子を見ていると、すごく元気をもらえるな。


「あ、ところでシアンさん。今度百貨店の中にケーキバイキングができたらしいんです!よかったら行ってきて感想を聞かせてくださいよ!」


「スズは行かないのかい?」


「お恥ずかしながら、あまりお財布に余裕がなくて……少しお高いんですよ……」


まあアルバイトでお金を稼いではスイーツを食べ歩いているみたいだしね。でも逆に考えればコレはチャンスではなかろうか。ピコーンときてしまった。


「よかったらなんだけど。今度の休みにいっしょにケーキを食べに行こうよ。もちろんお金は私が出すからさ」


「えっ。いやいや悪いですよシアンさん。そんな奢っていただくなんて」


と、どうにか断るプライドはあるスズだったが、側から見ればかなり奢って欲しそうな顔をしていた。もっと押してこい!こんなん社交辞令で一度断っただけじゃろうがい!そんな心の声が全身から漏れ出しているスズ。


「なら、私とケーキ屋デートするってことでどうかな。私がエスコートするなら、私が払うのは当然でしょ

?」


「デ、デートですか!?どうしよう。私困っちゃいますよ」


真っ赤になって俯くスズ。


「でも、せっかくのお誘いですし、私お受けします!」


真っ赤になりながらも、元気よく返事してくれた。ああ。可愛いなあスズ。






またいくつか日が過ぎ、デート当日。路面電車の駅近く、待ち合わせをしていた噴水の前でシアンは佇んでいた。


「お、お待たせいたしました!シアンさん!」


元気な声と共にスズが現れた。なんだかいつもよりしっかり化粧をしている。リップが綺麗に乗っている。なんだかいい匂いがする。今時の女の子っぽい、何も入らなさそうな小さなバッグを持っている。服だってよくわからないけど、なんだかオシャレな感じだ。いかにもああ、今日デートなんだろうな、という格好で現れたスズ。


「私も今来たところだよ。いつもよりオシャレしてきてくれたの?いつもより可愛いよ、スズ」


実は店の制服以外を着ているスズと会うのはコレが初めてなので、いつもよりもクソもないのだが、シアンに褒められたことで素直に頬を染めてしまうスズ。


「は、はい!約束した日からずっと、今日を楽しみに生きてきましたから!」



思ったよりも、楽しみにしててくれたみたい。よかった。


「じゃあ行こうか」


「はい!」


なんて言い合いながらそっと手を繋ごうとする。その時、


「待ちなさい!私もついていくわ!」


「あれ、アスカちゃん。アスカちゃんに今日のこと話してたの?スズ」


「いえ。どうしたのさアスカちゃん。今日はお呼びでないぞ?」


「偶然見かけただけよ。知ってる二人がいたからなにしてるのかなって近づいてきただけ。そしたら二人でデートするだなんて聞こえたんですもの。シアンさん?私とデートしたくせに、スズにまでちょっかいかけるだなんていい度胸ね」


どうやらお怒りのご様子。そりゃそうだ。


「アスカちゃんともデートしたって本当ですか?」


頬を膨らませて、怒ってますよ、と表現するスズ。リスみたいでかわいいけど、こりゃまずい。


「……そうだね。本当だよ。でも、今日は心からスズとデートしたいと思ったから誘ったんだ。適当な気持ちで誘ったわけじゃないよ」


「……」


「じゃあ私の時は適当な気持ちだったわけ?」


語気を強めて聞いてくるアスカちゃん。


「違うよ。アスカちゃんともデートしたかった。不誠実なのはわかってるんだけど、二人ともお話ししてるうちに大好きになっちゃって、二人ともデートしたくなったんだ」


「「……」」


あんまり納得いってない表情の二人。


「……ねえ二人とも、よかったら、これから三人でデートしようよ。例のケーキバイキングで」


「シアンさん!?」


「……アンタ正気?」


「ねえスズ。今日のことを楽しみにしてたのは、私も本当だよ。一緒に行こ?」


「シアンさん……はい。行きます」


「ちょっとスズ!?」


「アスカちゃんも。行こ?」


「なっ。……私が行かないっていったら、スズと二人で行くの?」


「……」


「……行くのね。そう。じゃあ私も行くわ」


「……ありがとう。アスカちゃん」


「ほら、手」


「うん。スズも繋ごうか」


「はい」


二人を連れて歩き出した。二人とも明るく振る舞ってくれた。いい子達だ。






お店に入った。


「美味!美味ですぞアスカちゃん!シアンさん!」


「わかってるわよ。別に私たちも食べてるから。」


「落ち着いて食べたほうがいいよ。スズ」


言われた側から、喉に詰まらせうっと青ざめるスズ。落ち着けケーキは逃げないぞ。


「でも、本当に美味しいね。私はこのピスタチオのケーキなんか、いくらでも食べられそうだよ」


「こっちのモンブランも最高です!ささっ、どうぞシアンさん!」


そう言ってシアンにあーんとフォークを差し出してくれるスズ。迷いなんかない。スズが気にしないなら私も気にしない!


「ままま待ちなさいよ!間接キスになっちゃうでしょうがあ!」


気にする第三者がいた。まあ仕方ない。また機会はある。


……


「どう言えばシアンさん。旅をしているからケータイが契約できないっていってたわね。まさか私たちを置いて、また旅に出るつもりじゃないでしょうね」


「……人と約束があるからね。そのうち行かないといけないんだ」


「え……そうだったんですかシアンさん……」


「ごめんねスズ。話してなかったね。アスカちゃんもごめん。でもね、また帰ってくるよ。用事が終わったらさ」


「……本当ね?」


「うん」


「約束してくださいね?シアンさん」


「約束するよ。スズ」






「ごちそうさまでした!シアンさん!」


「ご馳走様」


「二人が楽しめたならよかったよ」


「……シアンさん。明日の午後、空いてるわよね?」


「大丈夫だよ」


「そう。じゃあ明日、例の店まで来て。シアンさんが買えなかったケータイ。もしかしたらどうにかなるかもしれないから。旅の間、できれば連絡手段を持ってて欲しいもの」


「わかった。じゃあ明日また会おうね。二人とも」


「ええ」


「さよなら!シアンさん!」


今日は楽しかった。二人に感謝しないとな。……今日もずっと誰かに見られている気がしたけど、結局なんなんだろうな。

スズの個性がなくなってしまった。口調以外で個性を表現できるようにならないとですね。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。