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みんな抱いちゃってください!
「……まだ起きてますよね。シアンさん」
時刻は夜中の0時を回った頃だろうか。上段のキョウカはすぐに寝てしまったようだが、全然眠れずにいた。だってユキはノーマークだったもの。絶妙に何を考えているのかわからない子だから、ちょっと何か起きてしまうんじゃないだろうかという期待感もあった。
「どうしたの?」
小声で返事しながら少し目を開けると、ぼんやりとユキの顔が見えた。顔が近い。
「ごめんなさい。突然一緒に寝ることになって。でも私、思いついたことがあったんです」
「思いついたこと?」
「はい。どっちか選ばなければいけないなら、いっそどっちも選んでしまえばいいんじゃないかなって。そうすればシアンさんがみんなを繋げてくれますし」
「……ごめんね。いまいちピンと来なかったよ」
「……だから……ですね……。その……みんな抱いちゃってください!」
「……???」
「大丈夫です。キョウカちゃんとマコトちゃんはいうまでもないですが、ヒビキちゃんもシアンさんのこと好きです。その……私もシアンさんのこと……優しい人だなって……」
そらした顔を赤らめながら告げるユキ。
「……考えておくよ。とりあえず寝ようか」
そろそろ天罰が降りそうだなあと思った。
「……」




