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巡る導師に惚れぬものなく  作者: 亜城優


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私はこういう話が一番好きです

「うん。どうにか無事に辿り着けたよ。ごめんね心配かけて。街の外じゃケータイが使えなくてね」


「いえいえそんな。こうして元気そうなシアンさんの声が聞けましたから。私はそれだけで十分ですよ♡」


「スズとアスカちゃんも元気でやってるかい?」


「はい。毎日みんなで楽しく過ごしてますよ」


「そっか。あとで二人にも電話してみるよ」


「……そうですね。きっと二人とも喜びますよ。きっと」


そんなにスズちゃんとお話ししたいんですか?私だけじゃダメなんですか?そんな幻聴が聞こえた気がしたが、無視した。


「じゃあそろそろ切るね。また連絡するよ」


「はい。またお話しした……」


「おいシアン!アンタはあたしと同じベッドで構わねえよなあ!」


「……ベッド?シアンさん。いまもしかして……」


「じゃあまた電話するよ。バイバイ!」


「あっシアンさ」


……キョウカとマコトが呼んでる。どうやら部屋割りで揉めてるらしい。

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