新生活に向けて
まだまだ続くと思われていた旅路が、あっけなく終わってしまった一向。一応ユキと約束していたのは街まで連れてくることだったが……
「もうすでにお察しだと思いますが、お守りは建前に過ぎません。ぶっちゃけ私たちだけでも問題なく来れましたし。シアンさんには、旅の途中であの二人の仲を改善していただくことを期待していたのですが……」
「そうだね。大丈夫だよ。心配しなくても。もう少しみんなと一緒にいるから」
「はい!ありがとうございます」
もう少しロクサンヌにとどまることになった。そして、
「こちらのお部屋ですね、共用のいわゆるLDKと、相部屋がふた部屋の構成になっておりまして……」
シェアハウスを借りることになった。エルードではそれぞれ実家暮らしだった四人だが、新たな土地で活動を始めるわけためにはあらたに拠点を構えないわけにはいくまい。一応こっちにくるにあたってユキがスポンサーの手配をしていたらしく。あらかじめ用意されていた音楽スタジオ、そこに通える距離で家を借りることになったのだ。
「へー。悪くねーんじゃねえの。立地がクソだからそんなに高くもなかっただろ」
「ちょっとキョウカちゃん。あんまりそういうことをはっきり言わないでよ」
「私もいいと思うよー」
「シアンさんはどうですか?」
「……やっぱり私も一緒に住むことになってるんだよね」
「たりめーだろ」
「約束しましたよね?」
「当然ー」
「おいやですか?」
「……みんなが構わないならいいと思うよ」
そういうことになった。




