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巡る導師に惚れぬものなく  作者: 亜城優


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コレでも感謝してるよ。ネブラ様

「……なにー?邪魔するならあなたも氷漬けにしちゃうよ」


「この子強そうだよ!ルナ、ワクワクするなあ」


「待ちなさい。二人とも。この子どこかで見たことがあるわ。あれは確か……」


「シアンを離せというておるのじゃ馬鹿者が!とっとと術を解かんか!」


「思い出したわ。龍王ラウラの妹よ。以前パーティーで見たことがあるわ」


「へえ?意外と強いってこと?ルナよりちんちくりんなのに」


「ルナはちんちくりんじゃないよ!」


「……もしかしてこの球。龍の秘宝?」


「そうじゃ。それはわしのもんじゃ。なぜお主が持っておる」


「なぜって、落ちてたから拾っただけよ。でもそう。綺麗な球だと思ったけど、そんなややこしいものならいらないわ。はいっ」


ぽいっと龍の秘宝を投げ渡すアリア。わわわっと慌てて全身を使い、どうにかキャッチするネブラ。


「興が醒めたわ。せっかくお友達になれそうな人を見つけたのにね。行きましょ。二人とも」


「えー帰っちゃうのー?残念。また会おうね。お兄さん♡」


「ルナもうお腹ぺこぺこだよ」


なんて言い残すと、まばゆい閃光とともに一瞬で姿を消した魔女達。


「ふむ。大丈夫じゃったか。シア……」


「シアンさん!!」


ばっと胸に飛び込んでくるマコト。見るとすっかり泣き腫らしていた。


「ごめんね。心配してくれてたんだね」


「うん……無事で良かった。本当に良かった」


「……おい。わしがまだ喋っとったじゃろうが」


「おおー。いつの間にかマコトも陥落かー。次は私かなー」


とりあえずお腹が空いたな。

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