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巡る導師に惚れぬものなく  作者: 亜城優


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マコトもかわいいじゃんかよ

今更ですけど、基本シアンから見えてる世界しか書かないつもりです。幕間ぐらい。

「さて、探しにきたのはいいけど、正直どうやって探し出せばいいんだろう。困ったね」


「砂漠の中で一本の針を、とまではいきませんけど……アタシは正直見つからないと思ってますよ」


「……まあ、探せるだけ探してみようよ」


「はい」


「そういえばマコトは、どうしてバンドを始めることになったの?」


「どうしてって言われても……学校でずっと続けてたものを、卒業したらすぐに辞めちゃうなんて。なんか嫌じゃないですか」


「せっかく築いてきた関係性がなくなっちゃうのは寂しいしね」


「……あと、あいつと……キョウカと唯一話が合う趣味だったんです。アタシとキョウカは昔からずっと喧嘩ばっかしてきて、服の趣味も遊びも合わない。同じ双子なのに、アタシと違ってあの子は全然勉強できないし……」


捲し立てるように話すマコト。


「でも、一緒にいたかったんだよね。キョウカと」


「……」


「妹が大好きな、いいお姉ちゃんだったんだね。マコトは」


「なっ、揶揄わないでくださいよ」


顔を真っ赤にして怒るマコト。改めて見ると、キョウカとそっくりだ。とても綺麗な顔をしている。


「怒った顔も可愛いね」


「……おいていきますよ」


そっぽを向いてずんずんとどこかへ行ってしまうマコト。ちょっとやり過ぎたかと反省しつつ、慌てて追いかけて行った。

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