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巡る導師に惚れぬものなく  作者: 亜城優


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存在意義を思い出す

「そういえばさ、四人のことちゃんと知らないよね。もっとみんなのこと知りたいな」


「……そうですね。でも、たいした話もないですよ。私たち、学校で知り合ってからずっと四人でバンドやってるだけなんで」


「みんな同じ学校を出てるの?」


「はい。アタシとそいつとユキは同学年で……」


「私は一個下だぞー」


「ヒビキは一応後輩です。全然タメみたいに接してきますけどね」


「別に嫌ではなかろうよー」


「嫌じゃないというか、慣れただけだけどね」


「あっ、そういえばマコトちゃんとキョウカちゃんは双子なんですよ。そっくりだからもうお気づきだったかもしれませんが」


まあ似たような猫耳生やしてるしね。あんまり仲が良くなさそうだったからあえて触れなかったけど。


「一応私が姉で、アレが妹です。ご紹介が遅れて申し訳ないです」


「いやいや全然二人とも似てるなーとは思ってたけど、やっぱり血の繋がりがあったんだね」


「残念ながらな」


「んだテメー?」


「やんのかコラ」


……あえて触れないでいたけど、これはもっと二人のことを知る必要があるな。なんとか自身の存在意義を思い出し、二人ともっと仲良くなるんだ、と密かに決意を固めた。

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