ダル絡みしてくる二人
さて。旅に出た一行だが、バンドの四人は思いのほか逞しく、平気で野宿できる強さを持っていた。お金がない時期は森に出て狩猟生活をしていたなんて本当か冗談かわからないことを言われたりもしたが……まあ悪いことではないよね。そんなことより問題は……
「で、あの子と付き合ってんの?シアン」
「どうなんでえシアンさんよー」
めんどくさい二人に絡まれていることだった。ユキとマコトはこちらを無視して二人でずんずん先を歩いている。
「付き合ってるわけではないよ。とってもいい子だから、もっと仲良くしたいなとは思ってるけどね」
「ふーん。ま、いいけどよ。でもシアン。アンタもう一人手を出してただろ。あのお上品な感じのお嬢ちゃん」
「お。浮気か?二股か?すけこましかー?」
「ユウキとも何もないよ。浮気でも二股でもないし、私はすけこましじゃないよ」
「まあ。好きなようにすりゃいいさ。でもな、どっちか一人でも泣かしてみな。アタシはアンタを一生軽蔑するぜ」
「するぜー」
「……肝に誓っておくよ」
結構熱い女の子なのかもな、キョウカは。ちょっと柄は悪いけど、懐に入れたものを大事にしそうな感じがする。その懐に飛び込んでみたいな。ヒビキはよくわからないけど。
もう変態でいいや。




