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待ち続けるスカーレット〈幕間〉
「もうそろそろ二ヶ月発つはずだけど。ちょっと旅路が遅れているのかしらね」
普通に行けばもう連絡が入ってもおかしくないんだけれど。どこかでトラブルでもあったのかしらね。今時おかしな魔物もほぼいないし、そんなに危険な目にはあっていないと思うけど。なんとなく心配になりながらも、どうすることもできないスカーレット。
「でもあなたは私に言ったものね。愛する君のためなら、たとえ火の中水の中、頭のおかしい魔法使いが住む塔にだってたどり着いてみせるって。信じてるわ。シアン」
この世のはてに住まうお姫様は、先日古典物の恋愛小説を発掘なさっていたようで。かなり物語の世界にどっぷりのご様子でした。ナイトくんの現状を知る方法がなくてよかったよね。ほんとに。




