また会おう。スイーツトリオ!
別れの日。平日に発つつもりだったけど、三人が学校を休んで見送りに来ると言ったので、それは良くないよねと休日の朝。
「お久しぶりです!姉御!」
「元気そうで何よりだよスズちゃん」
となにやら会話を始めたスズとユキだったが、他の女の子たち五人は別に面識もないらしく。それぞれのグループでそれぞれ何やら話しているようだった。とりあえず一人づつ話をしないとね、と
「アスカちゃん。アスカちゃんとは少ししか遊べなかったけど、今度はもっといろんなところにスイーツを食べに行こうよ」
「そうね。アンタとは色々喋りたいことが残ってるもの。また会いましょ。……シアン……さん」
ふいっと顔を逸らしながら名前を呼んでくれるアスカ。可愛い。
「ユウキも。またデートに行こうね。この街にも私が言ってないところはまだたくさんあるから。いろんなところに出かけたいな」
無難に挨拶したつもりだったのだが、
「はい。またたくさんアソビましょうね♡」
変に顔を赤らめて色っぽく言うものだから、アスカに変な顔をされた。まあ気にしない。スズにも挨拶しなきゃだし。
「スズ。行ってくるね。今度は二人っきりでデートに行こうね。今度はアスカちゃんも許してくれるだろうし」
「隊長……」
ついさっきまで明るく楽しそうにユキと話をしていたのに、急に耳を真っ赤にして俯いてしまうスズ。なんだかんだ一番自分と一緒にいたのはスズだったのだ。寂しくないわけがないだろう。
「スズ」
「……ねえ。ちょっと目を瞑ってしゃがんで。シアンさん」
「?」
何かプレゼントでもくれるのだろうか。そう思いながら言われた通りにする。すると。
ブチュー
「!?」
キスされてる。それはわかるんだけど。すごく激しい。あっスズが舌を入れてこようと……
「やめなさい!こんな人前で」
スパコーンとアスカに頭を叩かれたスズ。平常運転に戻って、
「痛いでありますぞ軍曹〜」
なんて向こうでは言っているが、こっちは突然キスされて、パニックになったまま身動きが取れない。ふと周りを見ると、口元だけで笑いながら、美しいブラウンの瞳をいつもより大きく開かせ、こちらを見つめるユウキがいた。慌てて目を逸らすと、顔を真っ赤にしながらこちらを見ていたマコトと一瞬だけ目があった。他三人も、何やら興味深そうにこちらを見つめていた。まあ、あの子達との話題のタネができてよかったな。そう思うことにした。




