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星風の国物語 〜少女王と見習い書記官の政務録〜  作者: 月森みのり
第四章 金糸の夜会

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第二十四話 白灰の天秤

舞台は再び議会へ。

その王はその天秤で何を量るのかーーー


【王は、正しい答えを与える者ではない。


 正しさと正しさがぶつかった時、

 どちらの痛みを引き受けるのかを決める者である。


 だから王の椅子には、時として天秤が置かれる。


 ―――星冠記録官ノア・フェルディン著『星風の国物語』より】



 新年祝賀夜会から三日後。

 王宮の外では、昨夜から降り続いた雪が庭を白く覆っていた。

 曇天の下、枝だけになった木々が静かに並んでいる。


 ノアは大量の資料を抱えながら、大評議室の扉をくぐった。


 議場には既に多くの議員や官僚が集まっている。


 資料をめくる音。

 低い話し声。

 椅子を引く音。

 そのどれもが、少しだけ重かった。


 今年の冬越し議会は長引いていた。

 冬税に関わる財務局の資料へ疑義がかけられたためだ。

 新年祝賀夜会の準備と並行して、議会は続いていた。


 ノアは人々の間を抜け、自分の席へ向かう。

 以前の長机ではなく、王座の近くへ設けられた専用席ーーー国王専属書記官の席だった。

 机へ資料を置き、紙の順番を確認する。


「顔が硬いですよ」


 すぐ隣から声がした。


「うわっ」


 隣を見れば、灰色のマントに肩掛け鞄の少女が立っていた。


「ユリアさん、いつから、そこに?」


「最初からです」


 肩を落とすノアに、ユリアは小さく笑う。


「疲れてます?」


「少し」


「でも、今日は最終日ですから、ゆっくり眠れそうですね」


「……知っていましたか、ユリアさん。書記官というのは、会議が終わった後も仕事が続くんですよ」


 遠い目をするノアに、ユリアは目を丸くする。


「そうなんですか」


「そうなんです」


「では、頑張ってください」


「他人事ですね」


「私は書記官ではありませんので」


 ユリアがにこりと笑った、その時だった。

 正面の大扉が開く。


 最初に現れたのは、黒銀の礼装鎧を纏ったリアだった。

 その後ろから、ステラ陛下が続く。

 さらに後方には、宰相ガイウス・ベルンの姿があった。


 三人が中央通路を進む。

 議場の視線が、一斉に集まる。


 そして、どこからともなく、小さな囁き声が聞こえた。


「……なぁ、本当なのか」


「何がだ?」


「新年祝賀夜会だよ。ファーストダンスを、あの近衛騎士と踊ったという話だ」


 離れた席でも、囁き声が上がる。


「ルシアン伯爵とも踊ったらしいぞ」


「伯爵と?」


「そう言えば、伯爵はセレナ殿下とも懇意にされていたな……」


 ノアは思わず目を瞬かせた。

 隣ではユリアが、口元へ手を当てて肩を震わせていた。


「ふふ、リアさんのダンス……何度思い出しても笑えます」


「……さすがに怒られますよ」


「では、そうなる前に退散しますね」


 ユリアは笑いを抑えながら言って、踵を返した。

 そして足音を立てずに人垣に消えていく。

 

 やがて、ステラ陛下は王座へ腰を下ろした。

 リアはその後ろへ半歩下がり、ガイウスは宰相席へ着く。


 すると先ほどまでの囁きが嘘のように、議場が静まっていく。

 ステラ陛下は膝の上で手を重ね、正面を見ていた。


 議長がゆっくりと立ち上がる。


「これより、冬越し議会を再開する」


 重い声が議場へ響いた。


 一拍の静寂の後、一人の男が立ち上がった。

 濃紺の制服を纏った目つきの鋭い男だ。

 彼は一礼すると、手元の書類を開いた。


「監察局主任監査官、エドガー・クロムウェルです。先日の監査案件について、ご報告申し上げます」


 エドガーの低い声が、静かな議場へ落ちる。


「調査の結果、元財務官ガルディア・ヴェルクハルトによる収賄、および監査報告書の改ざんが確認されました」


 議場に動揺はない。

 ノアたちが北方調査を終えてから、ガルディアの罪や処遇については、事前に関係各所へ通達されていた。


「本人はすべての罪を認めております」


 エドガーは淡々と続ける。


「ガルディア・クロムウェルは財務官を罷免。現在、司法院にて裁判を待つ身となっております」


 窓の外で、風が雪をさらう。


「なお、関連事項につきましては、引き続き必要な確認を進めております。以上をもちまして、本件の報告を終了いたします」


 エドガーは短く一礼し、席へ戻る。

 ノアは静かに筆を走らせた。

 数行を書き終えたところで、議場にわずかな衣擦れの音が広がる。

 財務局席から一人の男が前へ進み出る。


 財務卿マルセル・クローデル。

 ガルディアが受け持っていた仕事を引き継いだ人物だ。

 白髪交じりの彼は、手元の資料を開く。


「財務局より、冬税案について、ご報告申し上げます」


 議場の空気が、静かに張り詰めた。

 ノアは無意識に筆を握り直す。


 マルセルは視線を資料へ落としたまま、抑揚のない声で報告を始めた。


「本年度の穀物収穫量は昨年比一八%減。北部三領では二割を超える減収が確認されております」


 紙をめくる乾いた音が、静まり返った議場に響く。


「燃料備蓄は例年を下回り、加えて北方街道の一部では輸送の遅延が発生しております」


 その言葉に、議員席のあちこちで眉が曇った。


「また、星喰い病の流行により、一部地域では労働力不足も確認されております」


 低いざわめきが、さざ波のように広がっていく。


 星喰い病。

 高熱と激しい倦怠感を伴う流行病であり、命を奪うことこそ少ないものの、人々から長く働く力を奪っていく。

 冬を目前に控えた村や街にとって、それは決して軽くない痛手だった。


「以上を踏まえ、本年度の冬税について財務局の見解を申し上げます」


 そこでマルセルは一度言葉を切った。

 自然と、議場中の視線が彼へ集まる。


「減税は困難であると判断いたしました」


 重い一石が投じられたかのように、その一言が場の空気を沈ませた。

 議長が静かに頷く。


「財務局の報告について、質問はあるか」


 問いかけは議場へ落ちたものの、誰一人として席を立たない。


 資料へ目を落とす者。

 腕を組んだまま黙考する者。

 あるいは、逃げるように窓の外へ視線を向ける者。


 減税は困難。

 その結論を覆せるだけの材料を持つ者は、この場にはいなかった。

 重苦しい沈黙のまま、議場の空気は次の議題へと流れ始めていた。


 その時だった。


「あります」


 幼い声が、その流れを止めた。

 視線が一斉に最上段へ向く。

 王座の上で、ステラ陛下が静かに手を挙げていた。


 ステラ陛下は手元の資料へ一度だけ目を落とした。


「減税を行わない場合、北部三領の被害想定を教えてください」


 その問いに、議場が静まる。

 マルセルもまた、すぐには答えなかった。


「……被害、ですか」


「はい」


 ステラ陛下は頷いた。


「備蓄量と現在の収穫状況を踏まえた場合、冬を越せない人は、どれくらいになるのでしょうか」


 小さな沈黙が落ちる。

 何人かの議員が顔を上げた。

 資料をめくる音が、あちこちで聞こえる。


 マルセルはゆっくりと息を吐いた。


「正確な数字を出すことは困難です」


「おおよそで構いません」


 重ねられた言葉に、マルセルは数秒だけ考え込む。

 やがて、静かに口を開いた。


「……数千規模になるかと」


 誰かが小さく息を呑んだ。

 しかし、ステラ陛下は表情を変えない。


「では」


 青灰色の瞳が、真っ直ぐマルセルを見る。


「減税を行った場合は、どうなりますか」


 今度は、先ほどよりも長い沈黙だった。

 マルセルは答えない。

 議場もまた、静まり返っている。


 やがて、財務卿は静かに言った。


「……王都備蓄の不足が生じます」


「その先は?」


「……春以降、全国で万単位の飢餓が発生する可能性があります」


 その言葉が、重く議場へ落ちた。

 窓の外で、風が音を立てる。


 ノアは無意識に筆を止めていた。


 数千人が死ぬ。

 もしくは、万単位で死ぬ。


 どちらも、あまりに数字が大きすぎて実感が湧かない。

 

 (……どちらを選んでも、人が死ぬのか……)


 ステラ陛下は、何も言わない。

 小さな両手を膝の上で重ねたまま、ただ静かにマルセルを見ていた。


「だからこそ、減税はできません」


 マルセルは先ほどと変わらぬ、抑揚の乏しい声で続けた。


「北部だけを見れば、確かに減税は必要でしょう。ですが、国家全体を見れば、それは来年の飢餓へ繋がります」


 議員席のあちこちで、小さく頷く者がいた。


「王都備蓄は、北部だけのためにあるものではありません」


「……」


「王国全土を支えるためのものです」


 再び、議場を静寂が満たす。

 マルセルの言葉に異を唱える者はいなかった。


 やがて、一人の議員が静かに席を立った。


「陛下」


 南方選出議員、ロドリック・ハイゼンである。


「我々も北部の窮状を憂いております」


 穏やかな口調だった。


「ですが、国を治めるということは、時に苦しい決断を下すことでもあります」


 その言葉に、賛同するような頷きが議場のあちこちに広がる。


「冬税は必要です」


「……」


「国家のために」


 それをきっかけに、別の議員も口を開いた。


「私も同意見です」

「減税は危険です」

「来年の春を迎えられなくなります」


 一人。

 また一人。

 低い声が重なり、やがて議場の総意へと変わっていく。


 空気が、ゆっくりと一つの方向へ収束する。

 人々の視線が、最上段へ向けられた。

 それは、王に決断を促す、無言の圧力だった。


 ノアは思わず息を呑む。

 だが、ステラ陛下は微動だにしなかった。

 小さな両手を膝の上で重ねたまま、青灰色の瞳で真っ直ぐ前を見据えている。



「……一つ、お聞きしたいのですが、」

 さらに問いを続けるステラ陛下に、何人かの議員が、目を見開く。

 

「王家備蓄を放出した場合、どの程度の不足になりますか」


 マルセルが目を瞬かせる。


「……王家備蓄、ですか」


「はい」


「現在の不足分を補うほどの量はありません」


「それでも、どのくらいでしょう」


 マルセルは手元の資料へ視線を落とした。


「……北部三領への徴税を三割程度軽減できるかと」


 議場が、小さくざわめく。


「ただし、王都の備蓄は大きく減ります。来年、同じような不作が起きれば。王都もまた、厳しい冬を迎えることになります」


 マルセルの言葉に、ノアは思わず羽根筆を握り直した。


 王家備蓄は、最後の備えだ。

 それを削るということは、王家自ら安全を手放すことに等しい。


 上段から、小さく息を吸う音がした。

 ステラ陛下がまっすぐ議場を見渡している。


「では……私から、提案があります」


 年相応に高い声音に、議場の空気が静かに張り詰めた。

 ステラ陛下は一度だけ手元の資料へ目を落とす。

 そして、ゆっくりと顔を上げた。


「北部三領に限り、冬税を軽減します」


 小さなざわめきが広がる。

 だが、ステラ陛下は言葉を止めなかった。


「不足分については、王家備蓄を放出します」


 議員席のあちこちで視線が交わる。

 誰かが低く息を呑んだ。


「また、不足する予算については、王家および高位貴族へ臨時負担を要請したいと考えています」


「なっ……」


 誰かの声が漏れる。


「臨時負担だと?」

「前例がありません」

「王家備蓄を削るなど……!」



 囁くような声が、あちこちから上がる。


「加えて、星祈教へ北部三領での炊き出しと救護活動への協力をお願いしたいと思います。なお、大司教猊下には事前に打診しております」


 続いた言葉に、議場の静けさが、ついに弾けた。


「星祈教に……?」

「教会を動員するというのか?」

「教会まで巻き込むおつもりですか!」


 議長が木槌を打つ。


「静粛に!」


 しかし、議場の波は収まらなかった。


「北部だけを特別扱いするのですか!」

「王都の安全はどうなる!」

「来年も不作なら、どうするおつもりです!」


 ノアは思わず息を止め、横目で最上段を見上げる。

 ステラ陛下は、淡々と続ける。


「教会には各地に修道院と施療院があります。炊き出しが行われれば、王家備蓄の消費も抑えられます」


 澄んだ声が、ざわめきの中をまっすぐに通り抜ける。


「冬を越えるために必要なのは、税だけではありません。食べ物と、人の助けです」


 その声に、ふと、ノアは手を止めた。

 脳裏にある光景が浮かぶ。


 『北方小領優先』

 『中央備蓄一部開放』

 『反対多数予測――それでもやるべきだ』


 それはレオニス殿下の私室で見た、走り書きだ。

 ステラ陛下は、レオニス殿下が残していた()()()()()()()()()を、語っていた。


 ロドリックが再び立ち上がり、強い声で言った。


「陛下、王家備蓄を放出する、と仰いましたか」


「はい」


 ステラ陛下はロドリックに目を向け、頷く。


「北部だけではありません。王都の備蓄も減ります。それでは、来年の備えが、」


「分かっています」


 ステラ陛下はロドリックの言葉を遮った。

 決して大きくない声だったが、不思議と議場へ響いた。


「それでも、今冬を越せなければ、春はありません」


 続けて、中央貴族派の議員が立ち上がる。


「臨時負担とは、つまり我々に追加納税を求めるということですか」


「はい」


「それは無茶です」


「北部の民にだけ負担を求めるのも、無茶だと思います」


 ステラ陛下の迷いのない返答に、議場がざわつく。


「陛下」


 今度は軍務卿が立ち上がった。


「王家備蓄を削れば、軍への供給にも影響が出ます」


「その可能性はあります」


「では何故」


 ステラ陛下は、一度だけ息を整えた。

 そして、ゆっくりと言った。


「軍が守るべき民がいなくなってしまえば、軍もまた意味を失います」


 その言葉に、軍務卿が黙る。

 完全に納得した顔ではないが、すぐに反論することもできなかった。

 議場のあちこちで、小さな声が交わされる。


「無謀だ……」

「しかし……」

「王都が負担を背負うのか……」


 ノアは筆を走らせながら、何度も視線を王座へ向けた。

 ステラ陛下の声には震えはない。

 けれど、膝の上で組まれた指先だけが、ほんの少し強く重なっている。


 その姿を見て、ノアは胸の奥が少しだけ熱くなるのを感じた。


「……宰相閣下は、どうお考えですか」


 誰かがそう尋ねた。

 視線が一斉に、宰相席のガイウスへ向けられる。


 彼はしばらく何も言わなかったが、やがて、静かに口を開く。


「現実的な案ではありません」


 ステラ陛下の指先が、小さく動いた。

 ノアは、彼の低い声を聞き漏らさぬよう、羽根筆を走らせる。


「ですが、私は陛下の案に賛成いたします」


 その言葉に、議員のあちこちから驚きの声が漏れた。


「最善の案だからではありません」


 ガイウスはそこで一度言葉を区切り、ステラ陛下へ視線を向けた。


「陛下が、最初にご自身の備えを差し出されたからです。その覚悟を示された以上、私は支持いたします」



 長い沈黙の後、ロドリックが口を開いた。


「私は、やはり反対です……この案は前例を崩します。来年以降も、同じ要求が起きるでしょう」


 彼は一度言葉を切って、静かに息を吐く。

 その声には、先ほどまでの鋭さがなかった。


「ですが、陛下がそこまでの覚悟を示されるのであれば、これ以上、北部の苦しみを見ぬふりは出来ません」


 そう言って、ロドリックは席へ腰を下ろす。


 今度は別の議員が立った。

 北部選出の年配議員だった。


「……私は賛成します。私の領地でも、今年は厳しい冬になりそうです」


 その一言をきっかけに、議場が少しずつ動き始める。


「条件付きで賛成を」

「私も」

「反対だが、議論の余地はないかと」


 賛成と反対。

 様々な意見が交わされる。


 やがて議長が全体に視線を巡らせ、立ち上がる。


「――採決を行う」


 議場の空気が、再び引き締まる。


「北部限定減税、王家備蓄放出、貴族への臨時負担、および宗教院への炊き出し要請」


 一つずつ、議長が確認する。


「本案に賛成の者は、挙手を」


 しばらく誰も手を上げなかった。

 静寂だけが議場を満たす。


 最初に手を上げたのは、ガイウスだった。

 続いて、北部選出の議員。


 その隣。

 また一人。

 さらに一人。

 ゆっくりと、しかし確かに、手が増えていく。


 ノアは思わず息を呑んだ。


「……賛成、多数」


 議長の声が響いた。


「よって、本案は可決とする」


 議場には、不思議な沈黙だけが残った。


 

 ノアは無意識に王座を見上げる。


 ステラ陛下は、静かに前を見ていた。

 その表情は喜ぶでもなく、安堵するでもない。

 だが、膝の上で重ねられていた両手だけが、先ほどよりも少しだけ強く握られていた。


 


 やがて、最終議案の採決まで終わり、議長が木槌を打つ。


「以上をもって、本日の議会を閉廷する」


 その声を合図に、張り詰めていた空気がゆっくりと解けていく。

 議員たちは席を立ち、互いに短い言葉を交わしながら出口へ向かい始めた。


 先ほどまで国の行く末を巡っていた議場は、少しずつ日常の姿へ戻っていく。

 ノアも資料を抱え、静かに息を吐いた。


 上段のステラ陛下は座ったまま、青灰色の瞳で、議場を後にする人々の背中を見つめている。

 リアは変わらず、その少し後ろに控えていた。


 そこへガイウスが声を掛ける。


「よく決断なされましたな」


 その言葉に、ステラ陛下はしばらく何も答えなかった。

 議場から去っていく人々を、ただ静かに見つめている。


 やがて、小さく口を開いた。


「私が言うべきことを、言っただけです」


 ガイウスはわずかに目を細めた。


「……陛下は、本日一つ、王の仕事を覚えられました」


 その言葉に、ステラ陛下が顔を上げる。


「王の、仕事……?」


「ええ」


 ガイウスは静かに頷いた。


「王とは、正しい者ではありません。ただ選び続ける者です」


 その言葉に、ステラは何も答えなかった。


 ステラ陛下は窓の外へ目を向ける。

 降り続く雪が、王宮の庭を白く染めている。

 その向こうには、北部の空がある。


「……難しいですね」


 ステラ陛下は、ぽつりと呟く。


「はい」


 ガイウスは否定しない。


「王というものは、昔から難しいものです」


 ステラ陛下は小さく息を吐いた。

 そして、人々が去っていく議場を見つめていた。







第四章、完結です。

ここまでお読みいただきありがとうございました!

次章もお楽しみに!

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