3.初めての友達
ぼっちだ......。誰一人寄ってこない。
今まで御飯は、家族や騎士団の人たちと一緒に食べていた。
一人で食べるランチは虚しい......。
ちっともおいしくない。
思わずため息が出た。
「はぁー......。」
「ふぅー......。」
え?誰?
ふとため息のした方を見ると、となりのベンチに一人の女の子がいた。
「だ、だめ!こっち見ないで!」
嫌われ者には、見られたくないって?
傷つくなぁ......。
思わずしょんぼりしてしまった。
するとその子が謝ってきた。
「ごめんなさい。あなたのせいじゃないの。私、今朝起きたら鼻の頭に大きなニキビができちゃって......。こんな顔じゃ、授業にも出られなくて......。
だから見ないでって言ったの。傷つけてしまったら、ごめんなさい。」
言われてよく見れば、鼻の頭が真っ赤に腫れていた。
本人は、慌てて隠そうとしている。
「あの......良かったらとってもよく効く軟膏がありますよ?
アゼル先生も一日ですっかり良くなったって。」
「ああ、あなた例のおでき魔法の子ね。ありがとう。きっとよく効きそう。
お願いできる?
自己紹介がまだだったわね。私、ウェンディ・ブライトンっていうの。」
こうしてウェンディに『特製おでき用軟膏』をあげることになった。
あれは、普通のおできやニキビにもよく効くのだ。
なにしろ天才魔術師の私が作ったものなんだから!
翌日、ウェンディから声をかけられた。
「軟膏、すごくよく効いたわ。一日ですっかり治るなんて。
どうもありがとう。
それと今までみんなと一緒になって避けていて、ごめんなさい。
許してもらえるなら、お友達になってくれる?」
「もちろん!!」
わーい!
『友達たくさん作る計画』、一人目成功です!




