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走っていた。ただひたすらにあの場所から逃避するために、がむしゃらに2人で走っていた。
行先はそう、ここじゃない何処かだ。
ゆっくりと、俺たちは田んぼのあぜ道を歩いていた。
言葉は2人とも出ず、ただゆったりとした歩調で手を繋ぎながら歩いていた。
だからか、これからのことを少しばかり考えていた。
自首をしよう。警察にいって、マキを保護してもらおう。マキは施設に行くだろうか。俺は刑務所か。マキは上手くやるだろうか。俺はどうせこの先はもう。
うだうだと考えて、そして答えは出ていたから、告げるためにマキへと振り返る。
「え?」
少しだけ、意味が分からなかった。振り返った瞬間、風景が変わったのだ。田んぼのあぜ道がいきなり、月光の木漏れ日が明るい森の中になっていた。
「ど、どこ、ここ?」
目の前のマキも突然の出来事に戸惑っていた。
なんなんだこれは。ただこの時は2人して狼狽するばかりだった。




