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ハロウィンのお菓子  作者: 知美
ハロウィンのお菓子
13/15

ハロウィンのお菓子-4

 ランクが赤‐5の魔女は、カフェに着くと、箒を消しながらカフェの扉を開くと、カフェのカウンターの中には、藍色のとんがり帽子を被った魔女がいた。

「お母さん、ただいま。奥にあるテーブルと、5席分の椅子貸して」

「お帰り、いいけど何するの?」

「ハロウィンのお菓子を、友達と食べるの」

「あら、私も久しぶりに食べたいわ」

「たくさんあるから、一緒に食べよ」

「ありがとう。紅茶でも、淹れようかしら」

「ありがとう。外で友達が来るのを、待ってるね」

 ランクが赤‐5の魔女が振り返ると、ランクが緑‐5、黄‐5、橙‐5、白‐5の魔女達が、カフェに着いたところだった。

「速過ぎ……」

 ランクが緑‐5の魔女が言った。

「ごめん……早く食べたかったから。それより、お母さんが紅茶入れてくれたから、早く食べよ」

「うん。魔女様、おじゃまします」

「入って入って」

 奥のテーブルには、淹れたての紅茶が用意されていた。

「魔女様、ありがとうございます」

「それより、お菓子を見せて」

 ランク緑‐5、黄‐5、橙‐5、赤‐5、白‐5の魔女達は、それぞれ自分で作った異空間から、ハロウィンのお菓子を取り出した。

「あら美味しそうね。早速、全てに感謝していただきます」

「はい、全てに感謝していただきます」

 ハロウィンのお菓子を食べた魔女達は、口々に「おいしい」、「サイコ―」、「もっと食べたい!」、「やっぱり人間界のお菓子が1番」、「幸せ」、「売れるかしら?」と、言った。

「……えっ?」

「あら、何驚いてるの? だって、あなた達、たくさん貰ったんでしょう。あなた達が作った異空間が、どれくらい持つか不安だもの」

「うっ……」

「それに、異空間の時間を止めて、温度を低い状態で維持するのは、案外魔力をたくさん使うのよ。それに、学校の授業では、たくさんの魔力を使うのよ。異空間の温度と、時間を、保てなくてお菓子がダメになってしまうのは、もったいなさすぎるわ」

「そうかもしれないけど、せっかくハロウィンのお菓子が食べられたのに……。学校の友達にも、お菓子をあげる約束してたのに……」

 ランクが赤‐5の魔女が言った。

「それなら、学校帰りにその子達と、ここに来ればいいわ。その時、好きなだけ食べていいわよ。だけど、人間界のお菓子は、魔女達に大人気だから、このカフェで販売させてもらうわ」

「えっ、お母さん……」

「魔女様……」

「我慢しなさい。ほら、異空間にあるお菓子、全部出しなさい」

「……はい、わかりました」

 ランクが緑‐5、黄‐5、橙‐5、赤‐5、白‐5の魔女達は、おとなしく藍色のとんがり帽子を被った魔女に従った。

「それじゃ、また、来るね」

 ランクが緑‐5、黄‐5、橙‐5、白‐5の魔女達が、ランクが赤‐5の魔女に言った。

「うん、またね。なんか、ごめんね」

「仕方ないよ。ランクが自分よりはるかに上の、藍‐0の魔女様には、逆らえないしさ」

「そうだね。それじゃ、また、学校でね」

読んで頂きありがとうございました。

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