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Fragment of Memories  作者: 詩空
第二章
51/55

3-4 場所は?


 フォーティアスの噴水広場からポータルを使って転移した先は、小高い丘が幾つも続いている場所。名前はクウォンダム丘陵。


 ここに出てくるモンスターは、今までよく見てきたミニゴブリンが成長したゴブリンと、リグルへニア周辺――フォーグル平原から見るようになったリーグルにホーンラビット。それに、スライムとウルフの派生系であるマッドスライムとランドウルフとかが生息している。

 他にもまだ数種類いるみたいだけど、それらはまだ見ることが出来ていない。まだまだ半ばまでしか進むことが出来てないから、その先にいるのかな。


 これも息抜きに読んでた本からの情報だけど、このクウォンダム丘陵の他に生息している種類にはリザードマンだったりゴーレム、ソイルエレメントなんかがいるらしい。

 それに、フォーグル平原のフォーグルウルフと同じエリアボスモンスターに分類される、グラウンドリザードと言うのもいるらしい。


 どれだけ強いんだろう。試してみたい気もするけど、簡単に負ける気がする。

 この二日間で二人から一気に七人に増えて、盾役も出来たから前よりも効率よく進めるようになってレベルもまた少し上がったんだけどね。


 そんな今のステータスはこんな感じ。



NAME:トア Lv17 残SP:3

HP:1591、MP:1272、ATK:440、DEF:358、INT:532、MIND:399、STR:286、VIT:393、DEX:418、AGI:952



 改めて確認してると思うけど、相変わらずAGIの値だけおかしい。


 二つしかレベルが上がってないのに、もう100以上も上昇してるし。どこまで上がるんだろう。

 神速も他のスキルと同じだと考えれば熟練度が設定されてるだろうし、そうだとしたら補正率も更に上昇するから、まだまだAGIは伸びる可能性がある。

 正直なところ、こんなに強力なスキルが最初の方で獲得できるってなかなかに卑怯な気がしないでもない。……それはシズクも当てはまる話だけど。きっと種類が違う、ATKとSTRが二倍になるスキルを持ってるだろうし。


 なんて、そんな事を考えている時。キョウが呟いた。


「さて、とりあえず着いたのは良いんだが……ポジション決めするの忘れてたな」

「そうやねぇ、まずお互いのメンバーの立ち位置がわからない事には決められへんしなぁ」


 あー、そういえばそうだった。


 でもまぁ、そんなに考えるまでもないと思うんだけど。装備からだいたいの役割は判別できるし。


「盾役はフィアとエニグマさん。前衛がシズクとキョウとコーディアさん。後衛がエルとアリスちゃんとミツキさんで、その護衛と遊撃が私とクリアとセラちゃんで良いんじゃないかな」

「私もそれで良いと思うが」

「だな。コーディアもどちらかと言えば遊撃側なんだけど……仕方ないだろ」


 それについては私もわかってたけど、セラちゃんの事も考えて変更した。それだけでは無いけど。


 ちなみにこんな分け方をしたのは、盾役と後衛は説明しなくても良いよね。前衛もコーディアさん以外は問題ないか。

 護衛に遊撃だけど、私はAGIの値が高いし幾つか魔法が使えるから。セラちゃんもAGIが高めみたいだし、どうにも不意を突く戦い方みたいだからコーディアさんよりも向いてる。セラちゃんの事もあるけど、遊撃はそんなに数は要らないし。


 で、クリアだけど……盾役とかじゃなくて純粋に守るのが得意みたいなんだよね。

 だから、クリアは護衛役です。


「んじゃ、ポジション決めも終わった事だし、行くか。向かう方角は……北西だっけか」

「遺跡だろ? だったら北東じゃなかったっけか」

「東端では無かったか?」

「何言うとんの、西端やろ」


 ……あれ?

 なんでみんな、違うこと言ってるんだろう。もしかしてこれ――


「キョウさん、もしかしなくてもどこにあるのか忘れたんですか?」

「……すまん。見つけたのも二ヶ月も前の事だし、具体的にどこにあるのかよく覚えてないんだ」


 だろうと思った。


 けど、それならどうしたものかな。

 今のレベルではここを歩き回れるほどの強さは無いから、今言われたところ全部を回るだけの余裕は無いし。


 当たりを付けて、手当たり次第に回ってみる? 外れだったらまた今度って風にして。


 なんて、最終手段に出ようかと考えた時。


「あの……どこも違いますが」


 クリアの戸惑ったような声が聞こえてきた。


 ……全部違うってこれ、最初からクリアに案内してもらえばよかったんじゃないかな。


 と言うか、この前の時点で流すんじゃなくて詳しく話を聞いていればよかった気がする。

 ずっと街に居ても、情報は入って来るもんね。それも、色んな所で働いていたクリアなら尚更。


「え、マジで?」

「正確に言えば、少しずれてるって感じですけれど。遺跡の位置は中央部から見て西北西の端付近の場所です。キョウさんとミツキさんの言った場所のちょうど中間ぐらいですね」

「そうだったか……よかった、そこまで間違ってなくて」


 いや、良くは無いと思うよ。


 だって、案内しようとしてた本人が僅かにずれているだけとは言え、間違った場所に連れて行こうとしてた時点で駄目だと思う。


「いや、良くは無いですよね、キョウさん」

「正確に場所を把握できてないのに案内しようといった時点で、もう駄目だと私は思うが」


 まぁそうだよね。


 言った本人もそう思ってたのか、ちょっとバツが悪そうな顔してるし。


「じゃあ行こうぜ。その場所ならたぶん、三時間くらい進めば着くだろうし」


 キョウの言葉に、みんな各々の返事を返して進み始める。

 その後をセラちゃんとアリスちゃんに張り付かれつつ、クリアと話しながら着いて行く中、ふと思った。


 ……これ、私やクリア、セラちゃんとかの出番ない気がする。


 半ば確信するように浮かんだ考えだったものの、これが間違いでは無かったことに気付くのはすぐだった。



短いですが、今年最後の投稿となります。

正直な話、モチベーションはあれども最近、ちょっとつまり気味でどうにも進まないんですよね……


それでは、今回はここまでです。

次話更新は来週の土曜日か日曜日の予定となってます。


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