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鳴き声は……返る  作者: アル治


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8/10

第8話  責任

いつも読んでいただきありがとうございます。

気分が悪くなる可能性があります、気を付けてお読みください。

カップルがいた。


彼女は動物が好き。

彼氏は嫌いだった。


彼女は猫を飼いたいと言う。

彼氏は別れたくなくて、承諾した。


彼女の前では、撫でたり世話をしたりする。

だが――それは表向きだけだった。


「仕事行くから、猫お願いね」


「うん、任せて」


彼女が家を出た瞬間。


彼氏は猫を掴み、壁に投げつける。


何度も。何度も。


彼女が帰宅すると、猫はぐったりしていた。


病院へ連れて行く前に――息を引き取る。


「なんで……」


「病気持ちだったんだよ」


数日後。


今度は犬を飼う。


だが――同じことが繰り返される。


そしてまた、猫。


同じことの繰り返し。


ある日。


彼女が仕事から帰ると、家の中が真っ暗だった。


「え?なに……サプライズ?」


「停電か?」


その時、声が響く。


「因果応報」


「なにそれ?」


「はぁ?」


次の瞬間、明るくなる。


彼氏はガラス張りの部屋の中にいた。


彼女は椅子に縛られ、無理やりその部屋を見せられている。


「なにこれ……離して!」


「おい!出せ!彼女に手を出すな!」


その瞬間。


彼氏の体が吹き飛ぶ。


壁に叩きつけられる。


「ぐっ!」


床に転がる。


彼女は叫び、目を閉じる。


だが――


電流のような刺激が走る。


無理やり目を開かされる。


声が命じる。


「見ろ」


彼氏が立ち上がる。


だが、再び投げられる。


今度は顔から壁へ。


グシャッ、と嫌な音。


鼻が折れ、血が流れる。


それでも止まらない。


何度も、何度も。


骨が折れても。

血が流れても。


関係ない。


「や……めて……」


「やめて!死んじゃう!」


彼女の叫びも、届かない。


「因果応報」


再び叩きつけられる。


それを、彼女は見続けるしかなかった。


気づくと――


彼女は自宅にいた。


何事もなかったかのように。


震える手でスマホを開く。


「因果応報」


検索する。


そして――理解する。


なぜ、あの子たちが死んだのか。


小さな墓が3つ。


その前で、女性が手を合わせている。


ニュースが流れる。


「本日、ビルからの飛び降り自殺がありました」


「身元は――」

読んでいただきありがとうございます。

気分は大丈夫でしょうか?

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