19:スライム軍
今日は更新がないと見せかけてのギリギリスライディングセーフ!
かさこそ。そろっとベッドから抜け出し、扉の隙間から部屋を出る。何をしに行くかって?宝具を取りに行くんだよれコピーすれば誰にも迷惑かけないし?大丈夫だ、問題ない。
という訳で城に侵入。え?見張り?防犯器具?いやまさか原子レベルのサイズでしかも透明な侵入者がいるとは思わんでしょ。くっころ騎士を置いてきたのはそのためね。
そして玉座の間に侵入。玉座を動かし地下室へ行く。いやー、話に聞いただけだったからほんとにあるか不安だったんだよね。一安心。
え?誰から聞いたかって?王様だよ。自慢のつもりか知らんけど、ペラペラ喋りまくってたもんね。なんでも伝説のネクロマンサーが神に祝福を受けてできた杖らしい。楽しみだなー。祝福ってコピー出来るのかな?
そーいえば昔魔法の使い方が分からんって言ってたよね。実はもう使えるんだわ。まぁ眷属だって死霊魔法で生み出した訳だしね。なんか心臓からMPを絞り出す感じらしい。
ただどうしてそうなるのか誰も分からないという。魔法って怖いわー。
で、今は絶賛兵士撲滅中。と言っても殺してないんだけどね?倉庫に糸巻きで固めてるだけで。いやー、いくら俺が透明でもさー、やっぱ杖が一人歩きしてたら怖いじゃん?てなわけで先に兵士を倒しておくのだ!
で、再び玉座に戻る。下の穴から降りてみると、中は意外とヒヤッとしていた。あれ?コレ洞窟じゃね?しかも天然のやつっぽいし。明らかに他の洞窟と繋がってるよね?まぁ繋がってるって言っても直径5ミリ程度の穴だから、俺くらいしか入れないんだけども。
そしてその奥に見えるのが死霊神杖ゴルゾアナ。厨二臭いネーミングだけど、強いなら気にならない。という訳でコピー開始!
あ、祝福の正体分かっちゃったわ。中に魔法陣が彫り込まれてる。因みに魔法陣というのは魔法のキーのようなもので、実際スキルで魔法を使う時も、MPを使って魔法陣を描く。この杖みたいに魔法陣を彫り込んでおけば、パッシブスキルのような感覚で常時魔法が発動する。っと突然周囲を肌を刺すような魔力が覆った。
「賢きスライムよ!貴様は結界に捕えられた。その中では魔法は満足に使えん。大人しく我らの配下になれ!」
え?王様?敵なの?そうか、これは罠だ!英語に直すとIt's a trap!なんで英語にしたんだろうね。
えー、王様やっぱ敵かー。でもなんで来ること分かったんだろ。お昼間の会話の中に仕込まれてたとか?えーっと確か、
(この国の玉座の下には神の祝福を受けた死霊術士の杖があります。普段は見張りがついていますが、今日の11時から0時までは誰もおりません。だからといって妙な気は起こさぬよう……。)
とか言ってたっけ。どう考えても罠じゃん。俺バカ?!まぁこんなやつら蹴散らせばいいんだけどね?魔法なくても能力だけで何とかなるし。と思ってたらくっころ騎士が兵士に連れられてくる。
「ふっふっふ。使い魔のスライムよ。貴様の主人を殺されたくなければ、我が国に力を貸す事だ。伝説級の魔物の力を持ってすれば、隣国を支配することだって実に容易い!」
ふーん。その程度で追い詰められるとか、本気で思ってんのかねー。今ね、王様めっちゃ恥ずかしいことしてる訳よ。だってさー、今周りにいる兵士たち、全員俺の分裂体だし。流石に兵士ゼロは怪しいかなーって思って、自我を持たせず置いてきたやつだし。
だから、自我さえ付与してやればこの状況はひっくり返る。と言ってもなー、普通にやるんじゃ面白くない。この王だって俺の仲間に手出ししたからね、追い詰めてやらねば。
ヒヤリ、王の首筋に当てられたのは、ポイズンスパイダーの牙。
シュッ、王の服を切り裂いたのは、コボルトの爪。
ドカン、壁を壊して突入してきたのは、ブラッドバット。
ブーン、鼓膜を震わせる不穏な音を鳴らすのは、蜂の羽。
ドシン、その1歩で地面を震わせるのは、ビックフロッピー。
GUAA!その咆哮で大気をつんざくのは火竜。
ぎゅうぎゅう。所狭しと辺りに広がるのは、俺の分裂体?
それを見た王様の顔が蒼白になる。
「お、お前ら!やってしまえぃ!」
震えながらも指示を叫ぶが、兵士たちは動かない。なぜならそれも、俺の分裂体だから。
王様の表情が絶望1色に染まり、ついに気絶した。
〖名無し〗
種族:ビッグフロッピー(眷属)
Lv :42/50
HP :∞
MP :2000/2000
攻撃力:100
防御力:100
魔法力:500
素早さ:25
能力:なし
スキル:【火竜Lv7】
称号:【眷属】




