20:妖怪服溶かし、Part2
「や、やめてくれ!その服は金貨50枚もしたんだ!襲ったことは悪かった、謝るからそれだけは!」
なんかほざいてるね。え?今?絶賛お仕置き中。と言っても俺は流血沙汰が嫌いなタイプのスライムだからさー、毒をまくだけで許してるんだよね。
勿論服だけ溶かす毒だよ?いやー、対人戦とかめっきりこの毒に頼りっきりだよね。これじゃあ紳士的な俺の性格が間違って認識されちゃうよ。
はいそこ紳士的の意味辞書で引かなーい。そうだよ、きみが思ってる紳士的の意味で合ってるよ。なんせ自分、ジェントルマンなんで。はい。
という冗談は置いといて、最後のものを溶かしにかかる。
「ダメだ、それだけは辞めろ!その王冠は私が王である証なんだ!それを溶かされたら、俺は路頭に迷うことになってしまう!」
わー。そうなんだ。よし、溶かそう。早速毒をチャージする。
「頼む!他ならどんな条件でも飲もう!だからそれだけは!」
よし、その言葉を聞きたかった。そもそもこの毒で溶かせるのって服とか鎧だけだから、王冠には多分効かないんだよね。つまり全部ハッタリ。ふっふっふ。王様だって焦ると判断力鈍るんだねー。
ただこれって今の口約束だけだしなー。王冠の中に分裂体でも埋め込んどくか。なんて考えてたら、迷ってるのと勘違いしたのか、王が話を持ちかけてきた。
「疑っているなら我が魔法具、【契約書】を使っても良い!もし裏切ったら私の命も無くなる!どうかそれで見逃してくれ!」
へー、そんな便利アイテムあったんだ。ならわざわざ裏切り対策もしなくていい。魔法具が偽物の可能性はあるけど、鑑定使えば分かるもんね。
「ここの欄に魔力を流し、契約の内容を書き込んでくだされ。」
危険が去ったからか、王の口調も元に戻る。
なるほどなー。とりあえず鑑定してみるか。あっ本物じゃん。へー、魔法具の場合は使われている魔法陣も見れるのか。そりゃあ便利だなぁ。木のストックさえあれば複製し放題だし。
という訳で条件一、この国では客人として美味しい料理でもてなすこと。
次に条件二、この国を発つ時は行先の国の美味しい料理を教えること。
条件三、この国にいなくても、定期的に食材を届けること。ただし案内役の分裂体はこちら持ち。
条件四、くっころ騎士の国には手を出さないこと。
条件五、服に使っていた分の税金を民のために使うこと。
よし、半分くらい食べ物の話になったけど、そこは気にしたら負けだろう。しかも民のこともしっかり考えてあげたんだから、むしろ上出来。
今回この国でこれだけの不平等条約を結んでおけば、次はこんなことは起きないだろう。なぜなら俺が、人には到底太刀打ちできない存在だと分かったから。
と言っても人類の敵とかじゃないからね?手を出されない限り友好的だからね?
そーいえばこの国にはもう1つ、仲間を探しに来たんだった。強い魔物とか人はいないかなー。なんて王様に聞いてみると、即答された。
「ここから西に50km近く進んだ所にある平原にオーガが群れを作っております。仲間にするというのなら、いち早くどこかへ連れて行ってくだされ!」
よっぽど厄介払いしたいんだろうね。語尾が!になってるよ。しかしオーガかー。どの分類にも属さない変異種だっけ?楽しみだなー。
〖名無し〗
種族:火竜(眷属)
Lv :50/50
HP :∞
MP :6000/6000
攻撃力:4000
防御力:7000
魔法力:12000
素早さ:4500
能力:【竜鱗】【火球ブレス】
スキル:【漆黒魔法Lv2】
称号:【眷属】
王様は噛ませ、竜だって今は噛ませ、オーガはどうなのか!




