20-1 友情より愛情
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責任者「かしこまりました!おい!警備員が来るまでコイツを見張ってろ!」
研究所1「ハイ、分かりました」
再び走って去っていく責任者
水篠「じゃあ、僕達も行こうか」
5人は施設専用のエレベーターに入っていく
水篠は先ほどまでいた最上階の会議室のボタンを押し、エレベーターが上へと動いていく
八咫烏が小さい声で話しかける
八咫烏「いいのか?」
水篠「何が?」
八咫烏「奴は只者じゃない。貴様はともかく、少なくとも俺や他二人が三人掛かりで殺りに行っても勝ち目が無いぐらいには強い。危険だ」
水篠「だろうね」
八咫烏「ならば何故?」
水篠「簡単な話さ、彼には敵意は無い。大方僕を利用したいんだろうね」
八咫烏「だったら尚更ではないか」
水篠「君、彼からいくらもらった?あの様子だと相当な額貰って依頼されてたんだろう?」
八咫烏「……あぁ、恐らく噂の七凶星の一人の可能性がある」
水篠「裏社会でもその名を口にすることすらされない最強最悪の7人か、君の様な駆け出し組織のリーダーじゃとても敵わないだろうねー」
八咫烏「冗談言ってる場合じゃないだろ、もし七凶星だったらどうするんだ」
水篠「駆け出しとはいえ一応S級暗殺者を束ねてるボスだろう?君も組織のリーダーならもう少し落ち着くべきだ」
八咫烏「………」
エレベーターが最上階に止まり、ドアが開く
水篠「ここだよ」
部屋に入ると、紫苑とキャリーケースを持った純二がいた
村瀬「また侵入者?このビル警備が甘すぎない?」
水篠「んー一般的にはアレで十分な筈なんだけどね」
黒城「なんだお前ら!あ、お前はあの時の!」
純二「その節はどうもっス」
水篠「おや?また知り合いかい?」
啓介「俺の仲間だ」
水篠「随分と無作法だね、こんなに簡単に侵入されたんじゃ僕の面目が立たないじゃないか」
啓介「道なら秋夢鏡が開けたからな、俺らはそれに張り付いただけだ」
水篠「まぁいいさ、話を始めよう。みんな席についてくれ」
他3人が水篠を囲むように座り、啓介は水篠と向き合う場所に座る。純二と紫苑は啓介の後ろに立っている
水篠「それで?君の要件というのはなんだい?」
紫苑に目を合わせると紫苑が水篠の方へ向かって歩き封筒を渡す。それを渡すと啓介の元に戻っていく
中を開くと水篠の組織がやってきた人体実験とその他不正が書いてあった
水篠「これは…」
啓介「初心者の覚醒者にやる【適性向上プログラム】表向きは能力の低い覚醒者の戦闘能力の底上げ、能力の覚醒力の安定化、異界、ダンジョンでの耐性の強化」
啓介「でも実態は覚醒者の身体をどこまで強化させられるかを試す実験」
啓介「この実験の利点は適合者はどんな雑魚でもこの実験の記憶と引き換えに最低でもB級、最高でS級の強さになるまで強くなるところだ、だからここの職員は何も疑問を持たない。
水篠「……それで?」
啓介「だが当然欠点もある。適性不足、つまり廃棄予定者は処理しなければいけない。まぁその辺はその三人の内の誰かが上手いこと揉み消してるんだろ?」
村瀬「……」
啓介「ついでに言うならうっかり地下に入っちまった人間も処理対象又は実験対象、ってところじゃないか?社内でも行方不明者がいるって噂になってるぜ?」
黒城「クソ、てめー……っ!」
啓介「もしこれが流出したら大変なことになるな?」
水篠「だから?まさかそれでこちらを脅迫するってことかい?」
啓介「いや違うよ、これはただの保険。アンタが断るって言うなら表に流すってだけの話さ」
啓介が合図すると純二が水篠の方に向かって歩く。純二は持っているアタッシュケースを彼の前に置き、中身を開ける
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