5-1 俺が彼女を愛す理由…
前回の4-4のお話で4-3のテキストを貼ってしまったので、ちゃんとした4-4のテキストに貼り変えておきました。ご迷惑をおかけしております。
啓介「別に俺はアイツらと違ってそういう階級ってのは利点が無いんです」
啓介「それに、そうしないとウチのお姫様を楽しませるなんてできませんから」
部屋を退室する啓介
中川「申し訳ありません、会長」
協会長「いやいい、寧ろ何かすればワシらは今頃生きてはおらん」
協会長「それよりも今回の件は中止だ、だが蒼麟桜には常に目を光らせておくように、勿論下手にこちら側に取り込む行為はしないようにな」
中川「分かりました」
中川(彼は何者なんだ……)
覚醒者協会前
桜「遅いー!」
啓介「まだ待ってたのか?先に帰ってて良かったのに、みんなは?」
桜「白沢のおじさんを待たせるのも悪いから先に帰ってもらったよ、何してたの?」
啓介「携帯忘れててな」
啓介の腕を抱き、歩いていく
桜「どうして手を抜いたりしたの?」
啓介「言ったろ、あれが俺の全力」
桜「分かってるんだよ?啓介って私が本気で聞いたら絶対に嘘付けないってこと」
啓介「……じゃあ答えろって命令すればいい」
桜「嫌だよ、私は啓介にそういうの求めてないもん」
桜「啓介の口から聞きたいんだ」
啓介「……」
啓介「桜、そういうお前も手を抜いてるんじゃないのか?」
桜「え?」
啓介「お前の才能は凄い、だけどその才能のせいで全力で楽しむことができない」
桜「楽しんでるよ?だってそれが私のやり方だもん」
啓介「相手に合わせた上で、だろ?」
啓介「自分でも分かってるんじゃないか?相手の実力に合わせた範囲でしか楽しめていないって」
桜「それは……」
啓介「お前はゲーマー、用意されたシナリオをクリアする側だ」
啓介「だから俺はクリエイター側に周る」
啓介「お前が楽しめるシナリオを用意する」
真っ直ぐとこちらを見つめる啓介、いつも視線を逸らしてばかりの啓介には考えられない行動だった
桜「シナリオ?」
啓介「これから先、お前が本気で遊べる舞台を用意する。」
啓介「だから今回の件は手打ちにしてもらえねぇか?」
何故か啓介の腕は振るえていた
桜「どうして震えているの?」
啓介は何も言わない
桜「…分かった。啓介が何を考えてるか分からないけど、楽しみにしてるね」
桜「だから今回は許してあげる」
この時私は思ってもいなかった。
まさかこのやり取りが今後何度も重大な事件を引き起こすなんて
蒼麟桜宅
光「さく達が戻ってくる前に整理しておきたい」
秋夢鏡「次の災害についてね?」
光「本来は【開口】つまりスタンピードが発生するだけの比較的楽な展開が起きる筈だった」
秋夢鏡「だけど2年後に出てくる筈の魔王ヴェルグナがもう出てきた」
光「そうだ、今の俺達でもまともに戦えばかなり辛い相手だ。」
秋夢鏡「けどそれはさっちゃんが倒したわ」
光「そこで問題が二つ」
秋夢鏡「二つ?」
光「まず次の災害だ、恐らく今は2年後のフェーズに入ってる」
秋夢鏡「まさか、もう次の魔王が来るって言うの!」
光「多分な、だから俺は目立ち過ぎるなって言ったんだ」
秋夢鏡「…仕方ないじゃない、あの試験官さっちゃんのことやたら悪く言うんだもん」
深くため息をつく光
光「まぁやっちまったもんはしょうがない、次の厄災のことも考えないとだからな
秋夢鏡「もう一つの問題っていうのは?」
光「勿論さくのことについてだ」
秋夢鏡「さっちゃんの?」
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