4-4 好きな人のことは大抵分かっているようで分かっていないんだよ!
4-3の話そのまま入れてたので4-4の話に修正しました。大変申し訳ございません。
控室
桜「啓介!なんで手を抜いたの!」
啓介「手なんか抜いてないよ、真面目にやってあの結果なんだよ」
桜「嘘!啓介があんなに弱いわけないっ!」
啓介「桜、お前は俺を過大評価し過ぎてる。みんながみんなお前みたいに何でもできるわけじゃない」
不満の表情を露わにする桜
秋夢鏡「珍しくさっちゃんの予想が外れたわね」
啓介「俺はお前らと違って魔力やら霊力やらと特別な力なんか持ってない、あまり期待されちゃ困る」
中川「それより結果はどうだったんだい?」
光「俺はS級」
秋夢鏡「私もS級」
桜「…S」
啓介「俺はB」
白沢「なんかすまん……別にお前さんだけ晒し者にしようってわけじゃないんだ」
啓介「気にしないでください、俺だってコイツらと違うのは分かってましたし」
啓介「それにあまり俺にはこのくらいの方が気が楽でいいですから」
白沢「そう言ってもらえるとこっちも助かるよ」
中川「では今日はここで解散としよう、私はちょっとまだ用事があるので失礼するよ。続きはまた後で連絡させてもらうね」
中川「白沢、送っててくれ」
白沢「了解っス」
中川が桜に好奇の目を向けるとその場を去っていく
啓介「……」
啓介「すいません白沢さん、俺もさっき待機室に忘れ物したんで取りに行ってきます」
秋夢鏡「何してんのよ、待っててあげるから早く取りに行きなさい」
桜「早くしないと老いてくからね、私怒ってるんだから」
啓介「はいはい」
覚醒者協会 協会長室
部屋の中央には来客用ソファ、そこで二人の男が話をしていた
協会長「試験のこと、報告は動画の方でも確認させてもらった。」
協会長「確かにあの少女は蒼麟家の者で間違いない、しかし一体どういう経緯だ?」
中川「先日の巨大な魔力反応の件で偶然です。その件はご報告通り彼女が全て処理しました。」
協会長「何という事だ、まさか蒼麟家の者が生きておったとはな。」
中川「しかも、あれほどの力を持ちながら強力な仲間を従えています。彼女は政治でもかなり使える存在かと」
協会長「そうだな、蒼麟家の影響力は強い。彼女さえいれば今の覚醒者協会の立場も…」
啓介「随分と面白そうな話してるんですね?俺も混ぜてくださいよ?」
二人だけしかいない筈の部屋でもう一つ声が響く
協会長「なんだね君は!ここを何処だと思っている!」
中川「君は!帰った筈では!」
啓介「困るんだよねー、桜のいないところで色々と手回して囲おうとするのさー、大の大人がたかだが高校生一人に集まっちゃって何してんだ?」
受話器を取り内線を掛けようとする協会長
啓介「あー爺さん、警備を呼びたいなら先に言っておくぞー?」
啓介「もし今警備を呼べばお互い後に退けなくなる。この建物内を死体の山にする覚悟があるなら呼んでみな?」
たかが学生一人、しかし部屋の空気はその学生一人の存在で重力が何倍にもなったかのような重苦しい物になっていた
中川「今ならまだ子供の悪戯で済ませてあげるよ、早く出ていきなさい」
啓介「大人の汚ねぇ陰謀を片付けた後でならいいぜ?」
中川「君はB級だ、S級の私相手に勝てると思ってるのかい?」
啓介「ならさっさと掛かってきたらどうだ?S級覚醒者様ってのは強いんだろ?」
部屋の空気、重力が更に重くなる感覚になり、部屋の床がその重さで割れる。最早立つことすらままならない様子の協会長と中川
中川(なんだ……この息の詰まるような圧力は……)
啓介「宝のある場所に何のトラップも無いと思ったか?開けるつもりなら自分も全て失う覚悟はしておいた方が良いぜ?」
中川の服の襟を掴み、無理矢理立ち上がらせる
啓介「あんまり彼女に勝手なことするとアンタら早死にするぞ?少なくとも次は殺す」
手を放しその場に捨て置き、ドアに向かっていく啓介。中川はその場で噎せている
中川「待て!君は一体なんなんだ!君の実力ならさっきの試験、大したこと無かっただろう!」
足を止める啓介
1話→ https://ncode.syosetu.com/n5761mp/1/
X(旧Twitter)
↓
https://x.com/ygdILBl6CW62K8v




