第533話.ピクニックデート
新しく買ったスニーカーの紐を通してしっかりと結ぶ。
玄関にある姿見でおかしなところがないか、最終チェックをすると私は刻の名前を呼んだ。
「準備出来たよー」
「はいはーい。今行きますよーっと」
リビングの扉を開けて小走りで刻がやって来る。
2人とも普段の制服とは違う、オシャレな私服モードだ。
そう、今日は遂にやってきた刻とのデートの当日だ。
✲✲✲
電車を乗り継いで少し遠くにやって来る。今日のデートはピクニックなのだ。
自然豊かな公園の中をゆったりと歩きながら良さげな場所を探す。良さげな場所があればそこに刻は持参した2人用の小さめのレジャーシートを広げた。腰を下ろしてゆったりとした姿勢になりながらのんびりとする。
木陰なので日が直接当たらない分過ごしやすく、眩しくもない。
「いい天気だね」
空には雲が少し浮いているだけで、随分と真っ青な秋晴れ模様だ。
「もうご飯食べる?」
「そうしよか。移動でお腹も空いてきてるし」
「わかった。ちょっと待っててね」
私は持ってきていた荷物の中からサンドイッチがたくさん入ったバスケットを取り出す。それを広げながら、私はどーぞと言って刻に選ばせた。
刻が選んだのはシンプルな卵サンド。安定的に美味しいから、一つ目に食べるものとしては無難でいい。私もそんな刻に習って卵サンドにぱくつくことにする。
うーん、カラシマヨネーズのほんの少しピリッとした感じがいいアクセントになって食欲が増す。これは今後も作り続けよう。
良作ができたことに満足しつつ、今度は別のサンドイッチにも手を伸ばした。こちらも定番のハムサンドだ。シャキシャキのレタスを一緒に挟んでいるので野菜もとれて一石二鳥。
ほくほく顔で美味しそうに食べてくれる刻の顔を横目に見ながら私もつられて表情が緩んでしまう。
美味しそうに食べてくれるのもそうだし、何よりもこうやって私にだけしか見せない気の緩んだ姿というのがとても可愛いのだ。だから、いつ見ても気を惹かれてしまう。
✲✲✲
昼食の後は持ってきていたバドミントンとフリスビーで少し遊んだ。食後なので激しい運動は良くないが、程よくする分にはちょうどいい。
遊んだ後はちょっと休憩。刻は私の膝を枕にお昼寝をしている。
「刻も受験頑張ったからねぇ。お疲れ様」
頭を撫でながら私はそう囁くのだった。
第533話終わりましたね。皆さんはサンドイッチ好きですかね。作者はサンドイッチ好きな人間です。コンビニのサンドイッチとか高いですけど、でも時々無性に食べたくなるんですよねぇ。
さてと次回は、18日です。お楽しみに!
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